どんな年代でもできてしまう首のシワ。首のシワがあると実年齢よりも老けてみえてしまうため、どうにかして改善したいという方も多いでしょう。
そこで本記事では首のシワができる原因から改善方法まで医師が解説します。最後にはよくある質問についてもまとめています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
首にシワができる原因
首にシワができる原因は、主に以下の4点が挙げられます。
- 加齢
- 紫外線
- 乾燥
- 姿勢
それぞれ詳しく解説していきます。
加齢
まず一つ目に挙げられる原因は「加齢」です。
加齢によって真皮のコラーゲンとエラスチンが徐々に減少していき、肌の弾性が失われていくため、シワの形成へと繋がります。
真皮に含まれるコラーゲンとエラスチンの働きとは
肌は表皮・真皮・皮下組織による3つの層で形成されています。このうち真皮はコラーゲンとエラスチンというタンパク質で大部分が形成されており、肌の形状や弾力を保つ働きがあります。
そのため、真皮に含まれるコラーゲンとエラスチンが減少してしまうと、シワやたるみができやすくなるのです。
紫外線
二つ目の原因は「紫外線」です。
紫外線はUVA(紫外線A波)・UVB(紫外線B波)・UVC(紫外線C波)の3種類があります。このうち、地表に届く紫外線の95%を占めるUVAは、肌の真皮層まで到達する浸透力を持ち、その影響は深刻。
このUVAが真皮まで到達するとコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸等を作りだす線維芽細胞が破壊・変性され、肌の弾力が失われます。
そのため、紫外線を浴びることで首のシワができやすくなるのです。
乾燥
そして三つ目の原因は「乾燥」です。先に述べた紫外線は真皮に影響を与えますが、乾燥は主に表皮に対して影響を与えます。
表皮の一番外側は角層と呼ばれ、肌細胞がレンガの様にくっ付きながら積み上がっています。この肌細胞同士をくっ付ける役割を持つのが、細胞間脂質と呼ばれる成分。
肌が乾燥すると、この細胞間脂質が不足し、綺麗に並んでいた肌細胞は崩れはじめ、いわゆるキメが粗い状態になります。
乾燥によって崩れてしまった肌細胞は弾力性が弱いため、シワがつきやすくなるのです。
姿勢
最後の原因は「姿勢」。
姿勢による影響でシワができる原理は、表情の癖によって、おでこや眉間にシワができてしまう表情じわと同じです。
長時間下を向きながらスマートフォンを見たり、枕の高さが合っていなかったりすることで、首にも表情じわと同じようにシワが蓄積されます。
「そんなことでシワができるの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、首の皮は目元などと同じぐらい皮膚が薄く、日頃の生活習慣だけでもシワができやすいのです。
首のシワに対する改善・対策方法
首のシワに対する改善・対策方法は以下の通りです。
- 紫外線ケアを行う
- 首までしっかり保湿ケアを行う
- 長時間同じ姿勢でいない
それぞれ詳しく解説していきます。
紫外線ケアを行う
夏は日差しが強いため、紫外線ケアをされている方も多いかと思います。しかし、季節や天気を問わず紫外線は地表に降り注いでいるため、日焼け止めや傘、帽子などによる紫外線ケアは年中行うようにしましょう。
また、日焼け止めのパッケージなどに記載されている「PA」はUVAに対する防止効果の度合いを示しており、+の数が多いほど防止効果が強いとされています。
昨今では、市販で売られている市販品のほとんどが最大値のPA++++となっていることが多いですが、購入時には念のため確認するとよいでしょう。
首までしっかり保湿ケアを行う
見落としがちな首の保湿ケア。顔の保湿ケアをする際に同時に行うとよいでしょう。
首の保湿ケアをする際でも、顔に使う化粧水や保湿クリームで構いません。皮脂腺の量などは異なりますが、肌の構造は体のどの部位においても同じです。
「顔と首に使う化粧品は分けたい」という方であれば、デコルテ用クリームも検討してみましょう。(デコルテ用だからと言って、顔用の保湿クリームと成分的にはほとんど変わらないことが多いです)
長時間同じ姿勢でいない
シワの癖を作らないためにも、長時間同じ姿勢でいるのはやめましょう。
特にスマートフォンを見ている時は、視線を下を向きがちです。常に首を動かしながらスマートフォンを見るのは難しいかと思いますが、姿勢を整えることは大切です。
高さの合った枕を使う
高さの合った枕も使うようにしましょう。枕の高さが高いとアゴを引いた状態になり、首正面にシワができる恐れがあり、逆に低い場合には、首の後ろにシワができる恐れがあります。
美容皮膚科で行える首のシワを改善する治療
これまでご紹介したセルフケアは程度の軽いシワに対して、ある程度の効果は発揮します。しかし、シワが深くなってしまっている場合には、セルフケアで解消することは困難です。
そういった場合には、医療機関専売の化粧品やHIFUなどの機械を用いた美容施術がおすすめです。クリニックフォアの美容皮膚科を掲げている院で一度ぜひご相談してみてください。
HIFU(ハイフ)
HIFU(ハイフ)はリフトアップ施術の一つ。高密度の超音波エネルギーを使い、皮下組織と筋肉の間にある「SMAS筋膜」と呼ばれる肌の土台に対して、引き締め・引き上げを行います。
そのため、顔や首のシワやたるみに対して効果的です。
首のシワに関するよくある質問
最後に首のシワに関するよくある質問についてまとめました。ぜひ、お目通しください。
Q. 10代の高校生なのに首のシワが目立ちます。原因や対策方法は変わりないでしょうか?
どんな年代であっても、原因や対策方法に大きな違いはありません。
10代の方であれば加齢による影響は考え辛いため、紫外線・乾燥・姿勢の点を改善するように対策を行いましょう。
Q. 生まれつき首にシワがいくつかあります。改善できるものでしょうか?
生まれつき首にシワがついている場合、シワを完全になくすということは難しいでしょう。シワの原因にもいくつかあるため、一度美容皮膚科などで相談されるとよいでしょう。
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