シミ取りのダウンタイムによくある症状と対処法
シミ取り治療といえば、レーザー治療を行うことが多いです。シミ取りレーザーによるダウンタイムの期間はだいたい1~2週間程度とされています。
施術についての詳細は後述しますが、まずはシミ取りレーザーでよくあるダウンタイムの症状と対処法について解説します。
赤み、腫れ、痛み
施術直後はレーザーの影響で赤みや腫れ、痛みが出ることが多いです。ただ、これらは一時的なもので、数日もすれば気にならなくなることがほとんどです。
特別な対応は必要ありませんが、痛みが気になるときは保冷剤などで軽く冷やしましょう。
かさぶた
レーザー治療は、メラニンを破壊することでシミを取り除くものです。破壊されたメラニンは徐々にかさぶたとして目立ってきますが、無理に剥がすとかえって傷やシミが残ることがあるので注意しましょう。
なお、かさぶたは施術から1~2週間もすれば自然と剥がれることが多いです。
水ぶくれ
かさぶたができる前に水ぶくれができることがあります。これは、レーザーによって肌が火傷のような状態になるためです。
ただ、水ぶくれもしばらくすれば自然と治ることが一般的です。破ったりすると跡が残ることがあるため、いじらないようにしましょう。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着とは、炎症によってメラニンがつくられ、色素沈着してしまうものです。レーザー治療を行ってから1ヶ月ほどすると、ピンクや褐色の跡が現れることがあります。「レーザー治療後にシミが濃くなる」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは、この炎症後色素沈着が原因です。
症状が治まるまでには数ヶ月~1年ほどかかることもあるため、肌のターンオーバーを整えながら改善を目指しましょう。
【シミ取りの治療法別】ダウンタイムの症状と期間
ここからは、シミ取りの治療法別に、ダウンタイムの症状と期間をご紹介します。
光治療
光治療とは、IPLと呼ばれる広範囲の光を照射し、シミなどを改善する治療法です。
クリニックフォアではフォトフェイシャルによる治療を行っています。レーザー治療に似ていますが、照射する光の波長が広範囲となるため、シミ(メラニン)だけでなく、ニキビ跡や赤ら顔の原因となるヘモグロビンなど、複数の色素にアプローチが可能になっています。
なお、フォトフェイシャルの場合、正常な組織に対してのダメージが少なく、ダウンタイムはほぼありません。施術後にメイクをしてご帰宅いただくことも可能です。
ダウンタイムの期間と症状 | ほとんどない |
起こりうる副作用 | 毛嚢炎、赤み、乾燥など |
レーザー治療
レーザー治療とは、特定の波長のレーザー光を照射して肌トラブル改善を目指す治療法です。
クリニックフォアでは、Qスイッチルビーレーザーによる治療を行っています。メラニン色素に吸収されやすい波長のレーザー光を照射するため、シミにピンポイントでアプローチする治療法となっています。光治療ではとれないシミも取れることが特徴です。
ただし、高い効果が期待できる一方で、前述のようなダウンタイムの症状も現れやすい治療法となります。そのため、ダウンタイムについてもよく理解した上で治療を受けるか検討しましょう。
ダウンタイムの期間と症状 | ・治療後2日間程度:赤み、痛み、腫れなど ・~1週間後:かさぶたになる ・かさぶたが取れ、跡が気にならなくなるには、治療から3ヶ月程度かかる |
起こりうる副作用 | 赤み、かゆみ、皮むけ、かさぶたなど |
ダーマペン
ダーマペンとは、極細の針で肌に複数の穴をあける治療法です。肌が傷つくことで高まった治癒力を利用して、肌トラブルの改善を目指します。穴をあけるのと同時に美容液を浸透させることもできるため、使用する美容液を変えることで、多彩な肌悩みに対応することが可能です。
シミやニキビ跡の改善効果も期待できますが、キメやハリ・弾力を求めて治療を受ける方が多いです。
なお、クリニックフォアでは、針の長さを調整することで、痛みや出血、ダウンタイムの軽減も可能となっています。
ダウンタイムの期間と症状 | ・赤みやかゆみ、腫れが出る場合がある ・数時間から1週間ほどでおさまる |
起こりうる副作用 | 赤み、ひりつき、かゆみ、腫れなど |
ピーリング
ピーリング(ケミカルピーリング)は、薬剤を肌に塗り、角質や汚れをとる治療法です。角質や汚れを取ることでトーンアップにつながるほか、少なからず肌が傷つくことで治癒力が高まり、肌トラブルの改善や、キメやハリ・弾力アップを目指します。
クリニックフォアでは、シミに対しては、マッサージピールやウーバーピールの施術を行っています。
マッサージピールは皮膚の剥離作用がほとんどないため、ダウンタイムが少ない点が特徴です。一方、ウーバーピールはダーマペンと組み合わせて行う治療で、低刺激な薬剤となっています。
ダウンタイムの期間と症状 | ・ほとんどない ・施術の数日後に皮むけが生じることがある |
起こりうる副作用 | 乾燥、赤み、皮むけ |
イオン導入
イオン導入は、微弱な電流を使って美容液を肌の奥まで届ける治療法です。クリニックフォアでは、肌悩みに合わせて複数の成分から使用する薬剤を選ぶことができます。
なお、他の美容施術を受ける際にイオン導入を併用することで、他の施術のダウンタイムの軽減ができる場合もあります。
ダウンタイムの期間と症状 | ・ほとんどない ・赤みや腫れが出ることがあるが、数時間程度でおさまることが一般的 |
起こりうる副作用 | 赤み、ひりつき、腫れなど |
シミ取り後のケア・過ごし方のポイント
最後に、シミ取り後のケアや、ダウンタイム中の過ごし方のポイントを解説します。主にレーザー治療後のポイントとなりますが、どのような施術でも、施術後は刺激や紫外線の影響を受けやすくなる傾向があるため、スキンケアなどについては参考にしてみてください。
お薬やテープを指示通り使用する
レーザー治療の場合、施術後に炎症を抑えるためのお薬や、刺激や乾燥から守るためのテープが渡されることが多いです。テープはしばらく貼ったまま過ごすことになります。使い方や使用期間は医師の指示に従いましょう。
肌への刺激を避ける
シミ取り治療後の肌は敏感になっていることが多いです。強くこすったり過度な刺激を与えたりすることで、皮膚が剥がれたり、炎症が悪化したりして、色素沈着などにつながる可能性があるため注意しましょう。
紫外線対策を行う
シミ取り治療後の肌は敏感になっており、紫外線のダメージもいつも以上に受けやすくなっています。シミ取り治療後の肌に過度な紫外線が当たると、炎症が起きて色素沈着などにつながる可能性があります。レーザー治療による炎症後色素沈着がひどくなることもあるため、いつも以上に紫外線対策をしっかりと行いましょう。
スキンケアは丁寧に行う
シミ取り治療後の肌はとても敏感なので、スキンケアは丁寧に行ってください。強くこすったりせず、優しく肌になじませましょう。
また、アルコールが入っているなど、刺激の強いスキンケアアイテムが肌の負担になることもあります。痛みや違和感を感じることがあれば、低刺激なものに変えることも検討してください。
メイク再開の時期に注意する
シミ取りの治療法によっては、施術後しばらくはメイクができないこともあります。メイクについて不安や疑問点があれば、施術時にしっかり確認しておきましょう。
激しい運動をしない
シミ取り治療後は、激しい運動や、サウナ、長風呂などは避けるように指示されることがあります。血行が良くなることで赤みなどの症状が出やすくなったり、大量の汗が皮膚の刺激になったりするためです。
飲酒をしない
飲酒も血行を促進する行為です。赤みなどの症状が出やすくなるので、施術後しばらくは控えたほうがよいでしょう。
生活習慣を整える
シミ取り治療後の肌は刺激に弱く、普段よりもデリケートな状態になっています。ダウンタイムの症状が出ることもあるため、症状を緩和し、早くよい状態の肌に戻るためにも、生活習慣を整えることはとても大事です。
不規則な生活や睡眠不足はできるだけ避け、栄養バランスのよい食事をとりましょう。
禁止されている行為はしない
ここまでにご紹介した以外にも、医療機関や施術方法によって、必要となるケアや注意点はさまざまです。医師に指示された注意点は必ず守り、禁止されている行為などがあればしないようにしてください。
症状がひどい場合は医療機関に相談する
シミ取り治療後は少なからずダウンタイムが発生することが通常です。そのため、多少の症状は出るものだと思って治療を受ける必要があります。
ただし、あまりにも症状がひどいと感じたり、長続きしたりするような場合は、施術を受けた医療機関に相談しましょう。
シミ取り後のダウンタイムの隠し方
特にレーザー治療では、施術後しばらくかさぶたなどが気になることがあります。基本的には医療機関で渡されたテープを貼って過ごすことになるため、患部が露出することはありません。テープは肌色のものが一般的なので、遠目からは目立たないでしょう。
それでも気になる場合は、マスクなどを使うとよいでしょう。ただ、マスクのこすれが肌に負担になることがあるため肌に優しい素材を選ぶのがおすすめです。
シミ取りはクリニックフォアの美容皮膚科へ
クリニックフォアの美容皮膚科では、レーザー治療やピーリング、イオン導入など、シミにアプローチするさまざまな治療を行っています。
お肌の悩みを医療で解決したい方は、受診をご検討下さい。
※医師の判断により治療ができない場合があります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※自由診療