顔の赤いシミの種類
顔に赤いシミのようなものができた場合に考えられるのは、炎症後色素沈着、ニキビ跡、毛細血管拡張症、酒さ、日光角化症、あざなどです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
炎症後色素沈着
ニキビややけど、傷など、炎症が起こった跡に赤いシミのようなものが現れた場合は、炎症後色素沈着の可能性があります。色は赤だけでなく、茶色や黒っぽくなることもあり、炎症した場所と形に一致して生じるのが特徴です。
炎症後色素沈着の根本的な原因は、一般的なシミと同じくメラニンです。メラニンには肌を守る役割があるため、炎症が起きると肌を守るためにメラノサイト(メラニンを作り出す細胞)が刺激され、メラニンがつくられてシミや色素沈着となるのです。日焼けで黒くなるのも同じメカニズムです。
炎症後色素沈着の原因としては、ニキビ、やけど、傷のほか、湿疹、かぶれ、摩擦などさまざまなものが挙げられます。また、一般的なシミは年齢とともに目立つようになることが多いですが、炎症後色素沈着は子どもでも起きるものです。ただ、メラニンはターンオーバーによって排出されていくので、年齢とともにターンオーバーが遅くなると、炎症後色素沈着の治りも遅くなる傾向があります。
ニキビ跡(炎症後紅斑)
ニキビ跡として、顔に赤いシミができることもあります。ニキビ跡にはさまざまな種類があり、前述した炎症後色素沈着のようになかなか消えないものもあれば、一時的に赤みが残るのみで、しばらくすると改善されることが多い「炎症後紅斑」といったものもあります。中には、肌が凸凹になるケース(クレーター、)や、肌が盛り上がるケース(萎縮性瘢痕)などもあります。
また、炎症後紅斑は、炎症した部分の修復のために、毛細血管が広がったり新しくできたりすることが原因とされています。そのため、炎症が治れば血管も元に戻って赤みが消えることが多いです。ただし、炎症が続いたり繰り返されたりすると血管が元に戻らず、赤みもそのまま残ってしまうことがあります。
毛細血管拡張症
毛細血管拡張症とは、皮膚の下の毛細血管が広がり、皮膚を通して毛細血管が透けて見えることで、赤く見える状態のことです。
毛細血管の透け方は、クモの巣状や枝分かれした状態など、さまざまな形に見えることがあります。
また、血管が透けていることが原因なので、痛みやかゆみといった症状はなく、触っても異変は感じないことが一般的です。ただ、場合によっては毛細血管が広がったことで皮膚まで盛り上がることがあります。
考えられる原因としては以下のようなものがあり、原因によっては症状が一時的なケースもあるでしょう。
・遺伝(毛細血管の太さや皮膚の薄さなど)
・寒暖差
・刺激物(香辛料やアルコールなど)の過剰摂取
・女性ホルモンの乱れ・分泌増加(血管を広げるはたらきをもつ女性ホルモンが存在するため)
・加齢(加齢による毛細血管の収縮機能の低下、皮下脂肪の減少など)
・ステロイド外用薬(長期使用による副作用)
・肝機能障害
など
酒さ
酒さ(しゅさ)とは、顔に生じる慢性炎症性疾患です。中高年でが発症することが多く、原因は不明とされています。
症状によって以下のような種類に分類されます。
・紅斑毛細血管拡張型酒さ:顔の赤みと毛細血管の広がり、ほてり感などがあるもの
・丘疹膿疱型酒さ:ニキビのように膿を伴ったり、な盛り上がった丘疹湿疹や、膿を伴うもの
・瘤腫型酒さ:鼻や頬などを中心に、腫瘤ができるもの
・眼型酒さ:瞼や結膜の充血、炎症を伴うもの
中でも紅斑毛細血管拡張型酒さは、赤いシミのようなものに見えることがありまするでしょう。前述の毛細血管拡張症にも似ていますが、毛細血管拡張症は血管が広がっているだけで炎症しているわけではありません。一方で、酒さは炎症を伴う点が大きな違いです。
また、丘疹膿疱型酒さはニキビにも似ていますが、酒さは面皰(毛穴のつまりなどが生じた状態)を伴わない点が異なります。
日光角化症
日光角化症は角化細胞(皮膚のもととなる細胞)の腫瘍です。長期間紫外線を浴びたことが主な原因となるため、高齢者が発症することが多く、顔だけでなく、日光に当たりやすい腕や脚に症状が現れることもあります。また、女性よりも男性に多い傾向があります。
症状は、初期には毛細血管が増加して皮膚表面がざらつき、その後、赤くなって皮膚の剥がれを伴うことが多いです。赤みだけでなく、褐色や黒っぽくなったり、いぼのようなものができたりすることもあります。
また、日光角化症は、初期段階のがん(がん細胞が皮膚の浅い部分にとどまっている状態)もしくは、がんの前段階の状態と考えられており、放置すると有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)に進行することがあります。有棘細胞がんとは、皮膚の中の有棘細胞ががん化している状態を指します。日光角化症に炎症や出血がみられる場合は、有棘細胞がんへの移行が疑われます。
進行すれば命にかかわることもあるため、早めに治療を受ける必要があります。
あざ(血管腫)
あざの中には、血管腫などの赤みを帯びているものもあります。たとえば、以下のようなものが挙げられます。
・血管芽細胞腫:暗い赤褐色の硬いしこりで、押すと痛みが伴う
・血管拡張性肉芽腫:直径2~3cm以下の赤く柔らかい腫瘍で、表面をこすると出血する。けがなどの傷をきっかけにできることがある
・老人性血管腫:光沢のあるルビー色または暗い紅色をしており、円形のドーム状に盛り上がった小さな腫瘍。よく見られるのは高齢者だが、20代で発症することもある
・くも状(星芒状)血管腫:赤い小さなしこりを中心に、血管が放射状にのびて見える。妊娠中や肝障害がある場合に生じやすい傾向がある
なお、血管腫とは、赤血球によって赤く見えるあざを指します。原因は血管の増加など、血管の異常だと考えられています。血管に異常が生じる原因はさまざまですが、たとえば老人性血管腫の場合は、加齢のほか、紫外線や生活習慣の乱れ、ホルモンバランスなどがかかわることもあるとされています。
顔の赤いシミの治療法①【炎症後色素沈着】
ここからは、赤いシミの種類ごとに治療法を解説します。まず、炎症後色素沈着の場合はスキンケアや食生活といったセルフケアを行うほか、ケミカルピーリングやダーマペンなどの治療も選択肢となります。詳しく見ていきましょう。
セルフケア
ターンオーバーによって沈着した色素の改善が可能なケースがあります。まずはターンオーバーを整えるためのスキンケアや生活習慣の改善を試してみましょう。
スキンケア
スキンケアにおいては、乾燥予防が大切です。肌が乾燥しているとターンオーバーが乱れやすくなるため、しっかりと保湿をすることが重要です。化粧水で水分を補充したら、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎましょう。
食生活
食事でターンオーバーに関与する次のような栄養素を積極的に摂ることも、シミ改善に効果が期待できます。
・ビタミンA
皮膚を構成する細胞の成長を助けることで、すこやかな肌を維持するとされています。
・ビタミンB群
とくにビタミンB2は、皮膚や粘膜をすこやかに保ち、ターンオーバーを促すとされています。また、ビタミンB6は、皮脂バランスを整えてすこやかな肌状態を維持します。
・ビタミンC
メラニン色素を還元する作用や、抗酸化作用があるとされています。
・ビタミンE
活性酸素を除去し、血行を促進してターンオーバーを整えるとされています。
・亜鉛
ターンオーバーに必要となる酵素を生成し、細胞の再生を助けるとされています。
・タンパク質
肌細胞やコラーゲンを作る材料となり、ターンオーバーを整えるとされています。
睡眠
睡眠中には、ターンオーバーを促進する成長ホルモンが多く分泌されます。睡眠不足が続いたり質の良い睡眠が得られなかったりすると、ターンオーバーが妨げられてしまいます。
十分な睡眠時間を確保するほか、入眠前には、目を刺激するスマホやテレビを見ないようにし、寝室を快適な温度と湿度に調整すると寝つきやすくなります。
ケミカルピーリング
皮膚に薬剤を塗布し、角質を除去してターンオーバーを促す治療です。シミの原因となっているメラニンを含む角質を取り除くほか、毛穴のつまりを改善する効果も期待できます。
使用される薬剤や施術方法にはいくつかの種類がありますが、このうちのひとつ、ウーバーピールは、肌トラブルがある状態でも施術可能で、痛みやヒリヒリ感が少ないのが特徴です。
・生じうる副作用
お肌の乾燥、赤み、皮剥けなど
・ダウンタイム
施術直後にメイクも可能な施術ですが、術後2~3日程度で皮むけが起こることが多いです。ターンオーバーによるものなので、無理に剥がさないように注意してください。
ダーマペン
ダーマペンは、極細の針を装着できるペン型の機械です。複数の針で肌に小さな穴を開け、その傷から回復するためにターンオーバーが促進されて、皮膚の再生が期待できるという治療です。
針で美白効果のある美容液を注入できる場合もあり、シミ改善効果も期待できます。
・生じうる副作用
赤み、ひりつき、かゆみ、腫れなど
・ダウンタイム
腫れやかゆみ、赤みなどが生じることがありますが、数時間~1週間程度で落ち着食ことが一般的です。
内服薬
シミ改善に効果が期待できる内服薬もあります。処方される内服薬の成分には、次のようなものがあります。
L-システイン
ターンオーバーを促進し、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。副作用として、悪心、下痢、口渇、腹痛などの症状が現れることがあります。
ビタミンC
黒色化したメラニン色素を還元し、メラニンの生成を抑えるなどの効果が期待できます。
副作用として、胃の不快感、悪心、嘔吐、下痢などの症状が現れることがあります。
外用薬
外用薬でシミ改善治療を行うこともあります。主な処方薬の成分には、次のようなものがあります。
トレチノイン
ビタミンA誘導体のお薬です。ターンオーバーを促進してメラニン色素の排出を助けるとされています。
副作用として、赤み、皮むけ、ひりつき、乾燥などが現れることがあります。
ハイドロキノン
メラニン色素の生成に必要な酵素を抑制し、メラニンを産生するメラノサイトを減少させるとされるお薬です。肌にとって刺激になりやすいお薬のため、医師の指示を守って使うことが重要です。
副作用として、赤み、軽度な皮むけなどが現れることがあります。
顔の赤いシミの治療法②【ニキビ跡(炎症後紅斑)】
ニキビ跡にはさまざまな種類があり、治療法もさまざまですが、ニキビの炎症後の一時的な赤み(炎症後紅斑)には、ビタミンC外用が選択肢の一つとして挙げられます。
ビタミンC外用
ビタミンC(アスコルビン酸)には抗酸化作用があり、ニキビ跡の中でも炎症後紅斑の改善に効果が期待できます。
ただし、日本皮膚科学会によるニキビ治療のガイドラインでは、有効性や根拠の信頼性を踏まえ、この治療は「行ってもよいが推奨はしない」と記載されています。また、保険適用外である点にも注意が必要です。
なお、ビタミンC外用の副作用として、赤みや乾燥などが生じることがあります。
顔の赤いシミの治療法③【毛細血管拡張症】
毛細血管拡張症は自然に治ることがないため、気になる場合は治療を受ける必要があります。シミの代表的な治療法はVビームともよばれる色素レーザーです。詳しくは以下の通りです。
色素レーザー
一般的なレーザーは黒い色に反応して脱毛やシミの除去に役立つものが多いですが、Vビーム(色素レーザー)は赤い色素に反応します。そのため、毛細血管が集まるなど、血管に異常が生じている部分に作用し、血管を凝固・破壊して赤みの解消につながります。
毛細血管拡張症に対しては保険適用となることがあります。一方で、複数回の通院、治療が必要であったり、一時的な赤み、腫れ、内出血などが生じたりするといったデメリットもあります。
顔の赤いシミの治療法④【酒さ】
紅斑毛細血管拡張型酒さに対しては、酒さの種類にもよりますが、色素レーザーやヤグレーザー、IPL治療のほか、漢方薬を含む内服薬や外用薬による治療が選択肢として挙げられます。
レーザー・IPL治療
日本皮膚科学会の酒さ治療ガイドラインでは、色素レーザーとヤグレーザーの治療が「選択肢の一つとしてする」と記載されています。また、IPL治療(光を照射する治療)でも、効果が期待できるとされています。
これらの治療は、毛細血管拡張の減少や縮小に効果が期待できるとされており、とくに、色素レーザーとヤグレーザーは、単独でも有効ですが、併用するとより有用という報告もあります。
なお、レーザー治療は複数回行う必要があることが一般的です。また、ヤグレーザーの副作用として、赤み、内出血、かさぶたなどが生じることがあります。
内服薬・外用薬
メトロニダゾールという抗生物質の外用薬や、テトラサイクリン系抗生物質の内服薬、漢方などが効果が期待されるため、用いられることがあります。日本皮膚科学会のガイドラインでは「推奨度C2(十分な根拠がないので(現時点では)推奨しない)」となっていますが、下記のような漢方薬による治療が行われた事例があります。
・梔子柏皮湯(ししはくひとう)
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
・葛根紅花湯(かっこんこうかとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・温清飲(うんせいいん)
漢方薬は、同じ症状であっても体質などによって適した漢方薬が異なります。また、漢方薬にも副作用のリスクはあるため、理解したうえで服用しましょう。
顔の赤いシミの治療法⑤【日光角化症】
前述のとおり、日光角化症を放置するとがんが進行することがあります。症状が進行したり、がん化したりしてから治療を始めると、切除箇所が深くなるなど、体への負担が大きくなります。そのため、日光角化症を早めに治療することで、がん化予防や、治療の負担が少なく済むことにつながると言えます。
治療は、手術(切除)、凍結療法、外用薬による外用療法などが選択肢となります。
手術(切除)
メスで患部を切除する治療です。病変が広がった場合は手術を選択するケースが多いでしょう。
病変部をきれいに切除できれば再発リスクが少なくなりますが、傷跡が残る、入院が必要となるといった負担がかかる治療法です。
凍結療法
液体窒素で病変を凍らせ、がん細胞を破壊する治療法です。再発リスクや、治療後の赤み、かさぶたといった副作用のリスクはありますが、入院は必要ないことが一般的です。
外用薬
イミキモドという成分を配合したクリームを塗る治療法です。通常は病変部に1日1回、週3回塗ることを4週間続け、4週間お休みします。病変が残っていればまた4週間塗り、その後病変が消えない場合は別の治療法を検討することになります。
また、お薬を塗る治療なので、入院などは必要なく、体への負担も少なめだと言えますが、どのようなお薬にも、効果が期待できる反面、副作用のリスクはあります。イミキモドの場合は、塗った部分に赤みやただれなどが生じることがあるため理解しておきましょう。また、お薬だけでは完治しないケースもあります。
顔の赤いシミの治療法⑥【あざ】
赤いあざの治療は、レーザー治療が第一選択となることが一般的です。ただ、レーザーは無効なケースもあり、その場合は手術を行うこともあります。
レーザー治療
赤い色素に吸収される波長のレーザーを照射します。ただ、そのような波長のレーザーは皮膚の奥まで届かないため、浅い部分にあるあざにのみ有効となります。
一方、前述したVビームの波長はより長い波長であるため、深いところにあるあざはVビームがよい選択肢となるケースもあります。ただし、Vビームは跡ができるリスクが高まるため、効果と副作用のバランスを見極めて、適切な種類のレーザーを見極める必要があるでしょう。
なお、レーザーや機器の種類にかかわらず、レーザー治療は複数回の通院、治療が必要であり、一時的な赤み、腫れ、内出血などの副作用があることも理解しておきましょう。
手術
前述のとおり、赤いあざに効果が期待できる波長のレーザーは、皮膚の奥まで届きません。そのため、皮膚の奥に原因がある場合は手術で切除することが選択肢となります。
凍結療法
血管拡張性肉芽腫の場合は、液体窒素やドライアイスで皮膚の表面を凍らせる凍結療法が有効なケースもあります。ただ、跡が残ることが多いとされています。
顔の赤いシミの発症・悪化予防【紫外線対策】
顔の赤いシミの原因にはさまざまなものがあり、セルフケアだけで予防や改善ができないケースも多いです。しかし、発症や悪化予防のために、最低限できる対策もあります。代表的な対処法が紫外線対策です。
ここでは、紫外線対策の必要性と具体的な方法について解説します。
紫外線対策の必要性
紫外線は、酒さの悪化や日光角化症の発症原因となるとされています。さらに、日光角化症の治療で外用薬を使っている場合は、日焼けに対する感受性が高まることがあるため、紫外線を避ける必要があります。お薬の使用中に日焼けした場合は、炎症がおさまるまでお薬を使うこともできません。
そのほかにも、紫外線はシミやバリア機能の低下、乾燥、シワといった肌の老化など、さまざまな肌トラブルの原因となります。そのため、肌トラブルの予防、改善のためにも、紫外線対策はとても重要だと言えます。
紫外線対策の具体例
物理的に紫外線をカットする
長袖やアームカバーなどを使い、肌を露出しないようにするとよいでしょう。帽子、日傘、サングラスなどの使用もおすすめです。
衣類などがどの程度紫外線をカットするかを表す数値には、UPF(紫外線防護係数)やUVカット率があります。UPFは直接肌に紫外線があたるときと比べて、日焼けの低減効果が何倍あるかを表すものです。たとえばUPF40の場合は、紫外線の影響が1/40程度まで低下することを意味します。UPFもUVカット率も、数字が大きいほどUVカット効果が高いです。
日差しを避ける
日中や日陰のない場所など、日差しの強い時間帯や場所を避けるのも一つの方法です。外出は夕方以降にしたり、できるだけ日陰を歩いたりしましょう。
日焼け止めを使う
紫外線を避けるには、季節や天気を問わず日焼け止めを使うとよいでしょう。皮膚に影響を及ぼす紫外線には、UVAとUVBの主に2種類があり、UVAに対する効果はPAという値、UVBに対する効果はSPFという値で示されます。PAは+が多いほど効果が高く、SPFは数字が大きいほど効果が高いです。
ただし、効果が高いということは肌への負担も大きくなる恐れがあります。室内にいることが多い場合はSPF5、PA+、海水浴などのレジャーを楽しむ場合はSPF20、PA+++など、必要に応じて日焼け止めの強さを変えるとよいでしょう。
また、クリーム、ミルク、ジェル、スプレーなどさまざまな形状があるので、お好みの使用感や、活動場所・レベルなどに合わせて選びましょう。
日焼け止めは汗などで落ちてしまうこともあるため、数時間ごとにこまめに塗り直すことも大事です。
飲む日焼け止めを使う
最近では飲む日焼け止めも知られるようになってきています。飲む日焼け止めは、紫外線を浴びると発生する活性酸素の除去や、炎症防止などの効果が期待できるサプリメントです。
配合されている成分は商品によって異なりますが、たとえばアスコルビン酸(ビタミンC)、ルテイン、プラセンタ、ヒアルロン酸といった、抗酸化作用や保湿作用、シミ予防・改善などが期待できる成分が配合されていることがあります。
室内でも日焼け対策を怠らない
室内にいても紫外線の影響を少なからず受けます。そのため、長時間窓際にいたりすることは避けましょう。室内にいるときでも日焼け止めを塗ったり、UVカット効果のあるカーテンを使うなど工夫することをおすすめします。
日焼け後の対策
日焼けは軽度の火傷とも言える状態です。日焼けをしてしまったときは、放置せず、すぐに冷やして炎症を抑えてください。
ほてりや赤みが落ち着いたら、たっぷりと保湿します。日焼け後はバリア機能が低下しているので、保湿することが肌を刺激から守ることにつながります。
顔の赤いシミの発症・悪化予防【その他】
炎症や色素沈着などを予防、改善するためには、適切なスキンケアや生活習慣の見直しも大事です。詳しく見ていきましょう。
スキンケアをしっかり行う
シミが気になるときは、保湿ケアが大事です。乾燥した肌はターンオーバーが乱れてメラニンの排出が遅れたり、バリア機能の低下から刺激を受けやすくなったりします。
まずはしっかりと保湿して乾燥から肌を守り、すこやかな肌状態を維持しましょう。
刺激を与えると色素沈着などの原因となるため、優しくスキンケアを行うことが大事です。
生活習慣を整える
生活習慣は肌に大きな影響を与えます。
とくに食事は、肌を作るための大切な栄養となるものです。ターンオーバーを促進して肌をすこやかに保つビタミンなどを積極的に摂取しましょう。
また、睡眠もターンオーバーにかかわるものです。質の良い睡眠が得られないとターンオーバーが乱れやすくなるので、早めに入眠するよう心掛け、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
このほか、運動も血行促進に役立ちます。肌に必要な栄養素は血液によって運ばれるので、無理なく続けられるウォーキングなどの軽い運動を続けることも大切です。
なお、アルコールは体内の水分を奪い、ビタミンを消費してしまいます。また、たばこは血流を滞らせるので、ターンオーバーを阻害してしまいます。とくに酒さは、刺激物やアルコールによって悪化することがあることがわかっているので、シミが気になる時は、節酒・禁煙をしましょう。
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顔の赤いシミは、色素沈着やニキビ跡のほか、あざやがんの前段階の状態など、さまざまなものが考えられます。セルフケアでは治らないことも多く、重大な病気の恐れもあることから、気になる場合は医療機関の受診を検討するのがよいでしょう。
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