見落としがちな「からだの備え」防災グッズに入っていますか?

非常食や水、モバイルバッテリーなど、防災グッズを準備している方は多いかもしれません。でも、いざというときに困るのは食や電気だけではありません。お薬や生理用品など、からだに関わる備えも大切。今回は、災害時に自分の心と体を守るために、準備しておきたいものをご紹介します。

1. からだを守るための備えを見直そう

お薬には使用期限があるので、防災グッズを見直すタイミングで、期限が近いものがないかもチェックしておきましょう。

用意しておきたいもの

  • 解熱鎮痛剤・整腸剤・胃腸薬
  • 絆創膏(ばんそうこう)・消毒液
  • 持病の処方薬
  • かゆみ止め・湿布
  • コンタクトレンズ・メガネ・目薬
  • 女性用の生理用品
  • 携帯トイレ・汚物入れ・おしりふき

覚えておきたいこと

災害時はコンタクトレンズよりメガネが安心
災害時の視力矯正はメガネが基本と言われています。断水時は清潔な水でのケアが難しく、コンタクトレンズの洗浄や装着が難しいためです。粉じんで眼球を傷つけるリスクもあるので、ふだんコンタクトレンズを使用している方は、予備のメガネを用意しておくと安心です。

断水時も清潔を保つ工夫を
防臭・不透明タイプの携帯トイレや汚物入れ、おしりふきも用意しましょう。女性はおりものシートを使うことで、下着が取り替えづらい中でも清潔を保ちやすくなります。

お薬手帳はアプリでも管理できる
お薬手帳アプリをダウンロードしておくと便利です。スマートフォンで服薬履歴やアレルギー情報をいつでも確認・提示できるため、避難所でのスムーズな医療支援や処方につながります。

スマホに医療情報を登録
iPhoneの「メディカルID」やAndroidの「緊急情報」といった機能で、血液型・アレルギー・持病を登録しておくと、ご自身が伝えられない状況でも、救急隊や医師が確認することができます。家族の連絡先や既往歴もあわせて保存しておきましょう。

持病がある方は、かかりつけ医へ相談を
お薬手帳には、お薬の一般名(成分名)を控えておくと、被災先の病院や薬局で伝えやすくなります。たとえば、解熱鎮痛薬「カロナール」の一般名は「アセトアミノフェン」です。インスリンなど冷蔵保管が必要な薬がある方は、停電時の保管方法も事前に確認しておくと安心です。

2. 避難生活で見落としがちな体調リスク

災害時は、食料や睡眠だけでなく、日常のちょっとした習慣が崩れることで、思わぬ不調につながることがあります。

口腔内の衛生悪化
断水で歯磨きができないと、口の中の細菌が増えやすくなります。
歯磨きシートやマウスウォッシュ、キシリトールガムなどを備えておくと安心です。

睡眠障害・メンタル不調
プライバシーのない環境や緊張感から、眠れない日が続くこともあります。
耳栓やアイマスクなど、環境を少しでも整えるグッズがあると助けになります。

エコノミークラス症候群
避難所や車中で長時間同じ姿勢のまま過ごすと、足の血流が悪くなり血栓ができやすくなります。特に水分を控えがちな状況では、さらにリスクが高まります。
こまめに足を動かし、水分をとるといった対策を意識してみてください。

感染症の流行
手洗いや換気が十分にできない環境では、インフルエンザやコロナ、ノロウイルスなどの感染症が広がりやすくなります。
マスクや手指消毒液、除菌シートを備えておくと、感染予防だけでなく衛生面の不安を減らすのにも役立ちます。

3.心のケアも忘れずに

避難生活が長引くと、心への負担も大きくなっていきます。締め付けのない服に着替える、耳栓で音を遮断する、好きな香りでほっとひと息つく。そんな小さな工夫の積み重ねが、気持ちの余裕につながります。五感を守るグッズをひとつバッグに入れておくだけでも、いざというときの支えになるはずです。

今日からできることを、少しずつ

防災グッズは、一度揃えたら終わりではありません。お薬には使用期限もあるため、定期的な見直しが必要です。「いつかやろう」を「今日から少しずつ」に変えることが、いざというときの安心につながります。

たとえば、今日すぐにできることのひとつが、いつものお薬の見直しです。日ごろから服用しているお薬は、災害時に備えて少し多めに手元に置いておくと安心です。

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