毎月、鎮痛剤を飲むのが当たり前になっている。生理前はイライラして自己嫌悪に陥る。 そんな不調を「体質だから」「みんなも我慢しているから」と、やり過ごしていませんか?
生理のつらさは外から見えにくく、他人と比べる機会も少ないため、「自分にとってはこれが普通」と思い込んでしまいがちです。 しかし、その不調の中に、体からのサインが隠れていることもあります。
ご自身の体調を見直すきっかけとして、また、パートナーやご家族、職場の仲間など、身近な人の不調に気づくヒントとして、ぜひ読んでみてください。
そもそも「生理」とは?知っておきたい体の仕組み
「生理(月経)」とは、約1ヶ月のサイクルで起きる、妊娠のための準備とそのリセットの現象です。
女性の体の中では、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)の分泌量が周期的に変化しています。このホルモンの働きによって、子宮の内側にある「子宮内膜」が、受精卵を迎え入れるベッドのように少しずつ厚くなっていきます。
妊娠が成立しなかった場合、厚くなった子宮内膜は不要になり、はがれ落ちて血液とともに体外へ排出されます。これが「生理」です。 この一連のサイクルは、女性の体と心にさまざまな変化をもたらすため、腹痛や頭痛、だるさ、気分の落ち込みといった不調(サイン)として現れることが少なくありません。
生理の普通って?正常な目安とサイン
生理の周期や日数、経血の量には、医学的なおおよその目安があります。日数や経血量に極端な変化が続いたり、生理以外で出血がみられた場合などは、婦人科で相談しましょう。
| 正常の目安 | こんなときは相談を | |
| 周期 | 25〜38日 | ・24日以内で次の生理が来る ・39日以上あく、3か月以上来ない |
| 日数 | 3〜7日 | ・2日以内で終わる ・8日以上続く |
| 経血量 | 20〜140ml | ・夜用ナプキンが1〜2時間でいっぱいになる ・レバーのような塊が出る |
[1][2]
生理痛の重さセルフチェック

生理痛の重さには、個人差があります。学校や仕事に行くのがつらくなったり、休んでしまったりなど、日常生活に支障が出始めた場合は、一度婦人科に相談することをおすすめします。
「体質」だけではない、治療が必要な病気の可能性も
生理にまつわる不調の中には、病気や、治療が必要な状態が関係しているものもあります。
原因を確かめるには、医療機関で超音波検査などを受けることが大切です。年に一度の健康診断(婦人科検診)も、自分の体の状態を知るよい機会になります。

月経困難症
生理中の痛みなどの症状が強く、日常生活に支障が出る状態のことです。単に痛みが強いだけでなく、背景に「子宮内膜症」や「子宮筋腫」といった子宮・卵巣の病気が隠れていることもあります。 特に子宮内膜症は比較的若い女性に多く発症し、月経を重ねるごとに進行していく病気です。放置すると将来の妊娠に影響を及ぼす可能性もあるため、生理痛が年々ひどくなっている、痛み止めの量が増えているといった場合は注意が必要です。[2]
過多月経
経血の量が極端に多い状態です。ナプキンが1時間ほどでいっぱいになる、大きな血の塊が続けて出るといった場合は過多月経の可能性があります。こちらも子宮筋腫などの病気が原因のことがあり、放っておくと貧血につながることがあります。[2]
PMS(月経前症候群)
生理の3〜10日ほど前から心や体に不調が現れ、生理が始まると軽くなるものです。眠気やイライラ、気分の落ち込み、むくみなどが特徴で、心の症状が特に強い場合は、PMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれます。[2]
生理周期の乱れは、ストレスや睡眠不足、無理なダイエットなどでホルモンバランスが崩れることでも起こります。どの不調も自分では原因を判断しにくいため、気になる症状が続くときは医師に相談してみてください。
生理のつらさや痛みの強さは、人によって違う
生理の不調は、同じ女性であっても症状の重さや感じ方に大きな差があります。
例えば生理痛の強さには、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質の分泌量が大きく関わっています。この分泌量には個人差があり、さらに体の冷え、疲労、日々のストレス、睡眠不足といった生活環境も痛みを増幅させる要因になると言われています。
そのため、痛みがほとんど気にならない人もいれば、毎月寝込んでしまうほど重い人もいます。また、同じ人であっても、年齢を重ねることでのホルモンバランスの変化や、生活環境の変化によって、以前とはつらさの度合いが変わることも珍しくありません。
「自分は平気だから」「みんな我慢しているから」と、他の誰かの基準に当てはめて比べる必要はありません。まずは自分の体からのサインに耳を傾け、無理をしないことが大切です。
職場や家庭でできる「身近な人の不調との向き合い方」
生理のつらさは外からは見えにくく、プライベートな話題だからこそ、「つらい」と周囲に言い出せないまま我慢を重ねてしまう人は少なくありません。
実際、クリニックフォアの調査でも、働く女性の8割以上が「生理の不調を我慢して仕事をした経験がある」と回答しています。3人に1人は「不調を理由に仕事を休んだことがある」一方で、約3割は「職場で誰にも相談できない」と感じているのが現状です。※
症状の出方や重さは人によって全く異なるため、生理を経験している女性同士であっても、相手のつらさを正確に推し量ることは簡単ではありません。悪気はなくても、つい自分の感覚を基準にして「これくらいなら平気だろう」と見積もってしまうこともあります。
だからこそ、パートナーや家族、職場の仲間として大切にしたいのは、正しい知識をもち、休める環境を作ることです。

※出典:クリニックフォア調べ「働く女性の生理の影響に関する実態調査」調査期間:2023年3月2日〜3月5日/調査対象:働く女性610名/調査方法:インターネット調査
我慢を重ねる前に知っておきたい「ピル」の選択肢
我慢できないようなつらさが続く場合は、セルフケアだけでは限界があることも。生理の不調は個人差が大きいので、「この程度で受診していいのかな」と迷うかもしれませんが、自分の状態を知りたいというだけでも、医療機関に相談してかまいません。
生理の不調をやわらげる選択肢のひとつが「ピル」です。 女性ホルモンを含むお薬で、排卵を抑えてホルモンの変動を穏やかにします。その結果、子宮内膜が厚くなりにくくなり、痛みのもとになる物質(プロスタグランジン)が減るため、生理痛やPMSなどの不調緩和が期待できるのです。※

ピルとひと口に言っても、含まれるホルモンの量や種類によって「低用量ピル」「超低用量ピル」「ミニピル」などいくつかの種類があり、目的や体質に合わせて選ぶことができます。
クリニックフォアでは、オンライン診療で低用量ピルの相談・処方を受けることができます。スマホから予約して自宅で診察を受けられ、お薬もご自宅に届くので、忙しくて通院の時間がとれない方も気軽に相談してみてください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます ※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
参考文献
[1]独立行政法人日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター(JISS)「成長期女性アスリート指導者のためのハンドブック」4. 月経について
[2]厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」女性特有の健康課題|月経について
クリニックフォアは、対面クリニックを全国で20院以上展開しており※1、オンライン診療なら全国から受診いただけます※2.3。内科・皮膚科・アレルギー科をはじめとした保険診療にも対応しています※4。
気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。※5
※1 2026年10月現在 ※2 小児の方の年齢制限については「内科・アレルギー科:10歳以上」「皮膚科:6歳以上」を目安に対応しております。診察の結果、対面の小児科受診をご案内させていただく可能性があります。※3 オンライン保険診療はシステム利用料1,000円(税込)を別途いただいております。料金については、詳しくはサイトをご覧ください。※4 触診・検査が必要な疾患の場合(爪白癬など)は、対面診療をご案内させていただく場合があります。※5 医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります。※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な服用方法をお守りください