※※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
オロナインはニキビに使える?効能・効果に記載されている内容
ドラッグストアでも家庭でもよく見かけるお薬だからこそ、何にでも使えるような印象を持ってしまいますよね。
実際には効能・効果として定められた症状があり、その中にニキビも含まれています[1]。
まずは公式の記載を確認しておけば、使ってよいかどうかの判断が一段としやすくなるでしょう。
ここでは、記載されている内容と有効成分について詳しく解説します。
効能・効果に「にきび」が含まれている
オロナインH軟膏の効能・効果には、はっきりと「にきび」が挙げられています[1]。
併記されているのは吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくもです[1]。
つまりニキビへの使用は想定外の使い方ではなく、記載された用法を守る範囲であれば選択肢のひとつになります。
一方で第2類医薬品に分類されるお薬であり、購入時には薬剤師や登録販売者から情報提供を受けられる仕組みが設けられています[2]。
「市販薬だから何をしても問題ない」と考えず、添付文書の記載を確認してから使い始めましょう。
有効成分は殺菌作用のある消毒成分
このお薬の有効成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩という成分です[1]。
医療の現場でも手指や器具の消毒に使われてきた成分であり、細菌の増殖を抑える働きを担っています。
軟膏の形で患部を覆いながら、その部分の細菌に働きかけるという設計になっています。
言い換えると、皮脂の分泌を抑えたり毛穴の詰まりを取り除いたりする成分は含まれていません。
ニキビ治療で使われる塗り薬とは、そもそも狙っている場所が異なると理解しておきたいところです。
成分の性質を知っておくと、期待する結果と実際の働きのずれを避けられるでしょう。
ニキビに対して期待できる働きと限界
塗れば赤みが引くと期待していると、変化のなさに戸惑うことがありますよね。
このお薬がニキビに対してできることと、できないことははっきり分かれています。
限界を先に知っておけば、次にどう動くかの判断も早くなるでしょう。
ここでは、期待できる働きと届かない部分について詳しく解説します。
患部を覆って化膿を防ぐ働き
期待できるのは、患部を覆って細菌の増殖を抑えるという働きです。
殺菌成分を含む軟膏が皮膚の表面にとどまり、その部分を保護する形で作用するためです。
きずに使う場合には、きず口を消毒して化膿を防ぐという説明が添えられています[1]。
ニキビに対しても、掻いたり潰したりして傷ついた部分の化膿を防ぐという方向で役立つ場面があります。
初期の小さなニキビが自然に落ち着いていく過程で、悪化を防ぐ手助けになると考える方もいるでしょう。
あくまで悪化を防ぐ役割であって、できたニキビを消す働きではないと押さえておきたいところです。
毛穴の詰まりや炎症そのものには働きかけない
一方で、ニキビの原因そのものには届きません。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まり、そこで細菌が増えて炎症が起きるという流れで進みますが、この詰まりを取り除く成分は含まれていないためです。
赤く腫れて痛むほど炎症が強い状態に対しても、炎症を直接抑える成分は入っていません。
皮膚科で処方される塗り薬には、毛穴の詰まりに働きかけるものや炎症を抑えるものがあり、役割が明確に分かれています。
数日塗っても変化がない場合、このお薬では届かない段階に進んでいる可能性も考えられます。
軽い段階での手当てと、治療として行うことは別物だと整理しておきましょう。
使えるニキビ・避けたほうがよいニキビ
同じニキビでも、状態によって適した対応は変わります。
判断を誤ると、落ち着くはずのものを長引かせてしまう可能性があります。
自分のニキビがどの状態にあたるかを先に見極めておきたいところです。
ここでは、使える場面と避けたい場面について詳しく解説しましょう。
想定されているのは軽い段階のニキビ
想定されているのは、できて間もない小さなニキビや吹出物です。
塗り方の説明でも、にきびや吹出物には少量をかるくすりこむという方法が示されています[1]。
赤みがごく軽く、触っても痛みがない程度の状態であれば、様子を見ながら使う選択肢になります。
反対に押すと強い痛みがある、硬いしこりを感じるという状態は、市販薬で対応できる範囲を超えている可能性があるでしょう。
こうした強い炎症は跡が残りやすく、早めに医療機関で相談したほうが結果的に近道になります。
痛みの有無を目安にすると、自分でも判断しやすくなるでしょう。
湿疹やかぶれには使用しない
添付文書には、使用してはいけない部位がはっきり示されています。
湿疹(ただれ、かぶれ)、化粧下、虫さされの3つが、使用しない部位として挙げられています[1]。
消毒成分は皮膚への刺激になり得るため、すでに荒れている部分に塗ると症状が悪化する心配があるためです。
ニキビだと思っていたものが、実は湿疹やかぶれだったというケースは決して珍しくありません。
境目がぼんやりした赤みが広がっている、かゆみが強いといった場合は、ニキビとは別の症状を疑いたいところです。
判断に迷う状態であれば、塗る前に薬剤師や医師へ相談してみてください。
ニキビ跡や顔全体に広がる場合には向かない
炎症が治まった後の跡に対しても、この方法は適しません。
効能・効果に挙げられているのは現在進行形の症状であり、色素が残った跡やへこんだ跡は含まれていないためです[1]。
茶色く残った跡やクレーター状のへこみには、それぞれ別の治療が選ばれます。
顔全体に多数のニキビが広がっている場合も、市販の軟膏だけで対応するのは現実的ではありません。
広い範囲に及ぶニキビは、塗り薬や飲み薬で全体を整える方針が基本になります。
数と範囲によって取るべき方法が変わると知っておくと、遠回りを避けられるでしょう。
添付文書に沿った正しい塗り方
使ってよいと分かっても、どれくらいの量をどう塗ればよいのか迷いますよね。
塗り方には公式に示された方法があり、自己流の使い方は悪化の原因になり得ます。
正しい手順を押さえておけば、余計な刺激を与えずに済むでしょう。
ここでは、記載された塗り方と就寝時の扱いについて詳しく解説します。
少量をかるくすりこむ
にきびや吹出物に使う場合の方法は、少量をかるくすりこむという形です[1]。
べとつく場合には、タオルやガーゼなどで拭き取るようにとも示されています[1]。
厚く塗り重ねる方法は記載されておらず、塗りすぎた場合には油分が毛穴をふさいで状態を悪くする心配もあるでしょう。
塗る前には患部やその周囲の汚れを落としておくことが、注意事項として挙げられています[1]。
清潔にした手で必要な部分にだけ少量をなじませ、周囲に広げすぎないよう気をつけましょう。
量を増やしても効果が高まるわけではないという点を覚えておくと安心です。
塗ったまま寝てよいかという疑問
夜に塗ってそのまま眠ってよいのかは、多くの方が迷う点です。
添付文書には就寝時に関する制限は設けられておらず、ひび・しもやけ・あかぎれについては入浴後や就寝前に塗る方法が示されています[1]。
一方でニキビについては、少量をかるくすりこみ、べとつく場合は拭き取るという記載にとどまります[1]。
寝具に付着したまま長時間過ごせば、摩擦や汚れが加わって刺激になる可能性も考えられるでしょう。
塗ったあとに強いべたつきが残るようなら、余分を軽く拭き取ってから休むほうが無難です。
翌朝に赤みやかゆみが増している場合は、続けずに中止してください。
やってはいけない使い方と見直す目安
情報を探すうちに、正式な方法ではない使い方を目にすることがあります。
記載された用法から外れる使い方は、思わぬ肌トラブルにつながりかねません。
やめどきの目安も併せて知っておけば、長引かせずに済みます。
ここでは、避けたい使い方と判断の目安について詳しく解説します。
パックのような使い方や化粧下は不可
顔に厚く塗り広げて洗い流す使い方は、記載された用法ではありません。
添付文書に示されているのは、患部に適宜塗布するか清潔な手指で直接塗るという方法だけです[1]。
鼻の毛穴の汚れを取る目的で広く塗る方法は効能・効果に含まれておらず、油分と摩擦が肌の負担になる心配があります。
化粧の下地として使わないことも、使用しない部位として明記されています[1]。
治療のためのお薬であって、日常のスキンケア用品とは目的が異なるためです。
見聞きした方法をそのまま試す前に、添付文書の記載と照らし合わせてみてください。
5〜6日使っても変わらないときの判断
続けるかどうかの目安も、添付文書に示されています。
5〜6日間使用しても症状がよくならない場合には、直ちに使用を中止して医師や薬剤師、登録販売者に相談することとされています[1]。
使用後に発疹や赤み、かゆみ、はれ、乾燥といった症状が出た場合も、副作用の可能性があるため中止して相談する対象です[1]。
まれではあるものの、使用後すぐに皮膚のかゆみやじんましん、息苦しさなどがあらわれた場合は、直ちに医師の診療を受ける必要があります[1]。
変化がないまま塗り続けても、その間にニキビが進行してしまう可能性があります。
期限を決めて様子を見る姿勢が、結果的に肌を守ることにつながるでしょう。
皮膚科を受診したほうがよい目安
市販薬で様子を見る段階と、医療機関に相談する段階の切り替えは判断が難しいものです。
受診の目安を持っておけば、迷ったまま時間だけが過ぎる事態を避けられます。
ニキビは皮膚の病気として治療の対象になり、保険診療で受けられる方法もあります。
ここでは、相談したい状態と受けられる治療について詳しく解説しましょう。
痛みやしこりを伴う場合・繰り返す場合
押すと強く痛む、硬いしこりを感じるという状態は、早めに相談したい段階です。
炎症が強いほど跡として残りやすく、時間が経つほど選べる手段が限られてくるためです。
同じ場所に何度も繰り返しできる場合も、市販薬だけで解決するのは難しいでしょう。
顔全体や背中、胸にまで広がっている場合は、塗り薬だけでなく飲み薬が検討されることもあります。
自分で潰してしまった、膿が出てきたという場合も、化膿を防ぐ観点から相談する価値があります。
我慢して長引かせるより、早めに専門家の目を借りるほうが負担は軽く済むでしょう。
保険診療で受けられる治療
ニキビは尋常性ざ瘡という皮膚の病気であり、治療が必要と判断されれば保険診療の対象となります。
保険診療の対象となるのは治療の必要な病気やけがであり、現在進行形のニキビはその範囲に含まれるためです。
保険診療では、毛穴の詰まりに働きかける塗り薬や、細菌の増殖を抑える薬の処方を受けられます。
詰まった内容物を専用の器具で取り出す処置が行われることもあるでしょう。
一方で跡を目立たなくする目的の治療は美容目的とみなされ、保険適用外となる場合があります。
費用を心配して受診をためらっている方こそ、一度相談してみる価値があるでしょう。
※※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
ニキビとオロナインに関するよくある質問
Q:オロナインはニキビに効きますか?
A:効能・効果に「にきび」が挙げられているため、記載された用法を守る範囲であれば使用できます[1]。
ただし有効成分は殺菌作用を持つ消毒成分であり、毛穴の詰まりや炎症そのものに働きかける成分は含まれていません[1]。
軽い段階での手当てと考え、変化がなければ別の方法へ切り替えましょう。
Q:どのニキビに使えますか?
A:想定されているのは、できて間もない小さなニキビや吹出物です。
押すと強く痛む、硬いしこりがあるという状態は市販薬で対応できる範囲を超えている可能性があります。
湿疹やかぶれには使用しないことが明記されているため、判断に迷う場合は相談してみてください。
Q:塗ったまま寝てもいいですか?
A:添付文書に就寝時の制限はなく、少量をかるくすりこみ、べとつく場合は拭き取るという方法が示されています[1]。
厚く塗ったまま眠ると摩擦や汚れが刺激になる可能性があるため、余分は拭き取っておくほうが無難です。
翌朝に赤みやかゆみが増している場合は、続けずに中止しましょう。
Q:ニキビ跡にも使えますか?
A:効能・効果に挙げられているのは現在進行形の症状であり、跡は含まれていません。
色素が残った跡やへこんだ跡には、それぞれ別の治療が選ばれます。
跡が気になる場合は、自己判断で塗り続けず皮膚科で相談することをおすすめします。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
まとめ
オロナインH軟膏の効能・効果には「にきび」が含まれており、記載された用法の範囲で使用できる第2類医薬品です[1][2]。
有効成分は殺菌作用を持つクロルヘキシジングルコン酸塩で、毛穴の詰まりや炎症そのものに働きかける成分ではありません[1]。
期待できるのは患部を覆って化膿を防ぐ働きであり、できたニキビを消す作用は持ちません。
塗り方は少量をかるくすりこみ、べたつく場合は拭き取るという方法が示されています[1]。
湿疹(ただれ、かぶれ)や化粧下、虫さされには使用しないことが明記されており、顔に広く塗る使い方も想定されていません[1]。
5〜6日間使用しても改善しない場合は中止して相談することとされているため、期限を決めて様子を見ましょう[1]。
痛みやしこりを伴うニキビ、繰り返すニキビは早めに皮膚科で相談し、自分に合った治療を選んでいきましょう。
※※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
