いぼとは
いぼとは、皮膚の一部が小さく盛り上がったり、色や形が変化してできる良性の皮膚病変の総称です。加齢によるものからウイルス感染が原因のものまで種類はさまざまで、見た目やできる部位によって特徴も異なります。原因やタイプによって治療法は変わりますが、代表的ないぼに対して複数の治療法をご紹介します。
いぼの原因・メカニズム
いぼの中でも最も多いウイルス性疣贅(ゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こります。HPVは人から人へうつる性質を持つため、家庭内や学校、プール、温泉、スポーツジムなど、皮膚同士が触れやすい環境で感染しやすいといわれています。
ウイルス性疣贅にはいくつかのタイプがあり、特徴によって次のように分類されます。なお、「水いぼ」と呼ばれる伝染性軟属腫のみ、原因となるのはHPVではなく別のウイルスです。
尋常性疣贅
主な原因は血行不良です。
青年扁平疣贅
平らで目立ちにくい小さないぼで、額や手の甲などに出やすいのが特徴です。
尖圭コンジローマ
性感染症の一つで、亀頭や外陰部、肛門の周囲にカリフラワーのような形のいぼが発生します。
ミルメシア
中心がくぼんだドーム状のいぼで、手のひらや足裏に見られることが多いです。
伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫ウイルスによって起こります。小さなつぶつぶした丘疹の中にウイルスを含む液体が溜まっており、潰してしまうと飛び火のように広がります。特に子どもに多く発症します。
いぼの治療方法
いぼの種類や状態によって治療法は異なりますが、代表的な方法は以下の通りです。
冷凍凝固法
液体窒素でいぼを凍結・壊死させる治療で、1~2週間ごとに繰り返し行います。最も一般的な治療ですが、凍結時にはある程度の痛みを伴います。
サリチル酸外用薬
毎日塗布することで硬くなった皮膚を軟化させます。
漢方薬(ヨクイニン)
ハトムギから抽出した成分で、皮膚の代謝を助け、いぼに対する免疫を高める効果が期待できます。
イミキモドクリーム外用薬
尖圭コンジローマの治療に使われる抗ウイルス薬配合クリームです。1日おきに塗布し、翌朝に洗い流す方法で使用します。
ピンセットによる除去
水いぼはピンセットでつまんで取り除くことが可能です。麻酔テープを使用することで処置時の痛みを軽減できます。
