マスクによるニキビや肌荒れが気になる! その原因・予防・対処法とは?

外出時のマスクが必需品となっている昨今、マスクによるニキビや肌荒れが気になっている人が増えていると言われています。マスクとアクネ菌(ニキビの原因となる菌)を掛け合わせ、マスクによるニキビを指す「マスクネ」という造語もよく聞かれるようになってきています。本記事では、マスクによるニキビについて徹底解説。原因や予防法、対処法などについて詳しくご紹介します。

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マスクでニキビができる原因とは?

マスクはニキビなどの肌トラブルの原因となります。その理由はいったい何なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

肌への刺激

摩擦や洗剤成分などの刺激がニキビの原因となることがあります。詳しくは以下の通りです。

摩擦によるバリア機能の低下

バリア機能とは、皮膚の一番外側にある角層に備わる、皮膚を保護する機能のこと。水分量の維持や、外部からの刺激から守るなどの働きをしています。

しかし、肌とマスクがこすれ合うと肌の表面が削られてしまい、バリア機能が低下してしまいます。こうなると肌がデリケートな状態になったり、毛穴が詰まったりしてニキビなどの肌トラブルにつながります。

洗剤成分の刺激

布マスクなどの繰り返し使うタイプのマスクの場合、洗濯後に洗剤成分が繊維に残ることがあります。こうなると、洗剤成分の刺激によってニキビにつながる可能性があります。

ムレによる雑菌の繁殖・汗の増加

マスクの中はムレやすく、高温、高湿度な状態となっています。ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやすい環境となるため、ニキビの原因となるのです。

また、マスクの中は外気温よりも1℃高いといわれています。そのため汗もかきやすく、汗の成分による刺激もニキビの原因となります。

マスクを外した後の乾燥

マスクをするとムレるので、乾燥とは無関係だと思うかもしれません。しかし、マスクを外すと内側の湿気は一気に蒸発し、同時に肌の水分も奪われてしまいます。そのため、逆に乾燥が進み、ニキビの原因となるのです。

マスクによるストレス

マスク生活は、息苦しさ、しゃべりづらさ、わずらわしさなど、さまざまなストレスを感じますよね。精神的なストレスを感じると、それに対抗するためのホルモンが分泌されます。これによって皮脂分泌が促進され、ニキビの原因となることがあります。

他にも、ニキビの原因にはさまざまな要素が重なり合っています。

マスクによるニキビの予防・対処法

マスクをしながら、できるだけニキビをつくらないためにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、マスク生活におけるニキビの予防法と対処法を詳しく見ていきましょう。

マスクの素材を見直す

一般的な不織布マスクは肌にとってやや刺激となります。一方、綿ガーゼやシルクなどの素材は、なめらかで吸湿性もあるため、このような素材を選ぶとよいでしょう。また、不織布マスクにコットンなどの柔らかい素材を挟んで使う方法もあります。

適切なサイズのマスクをつける

マスクのサイズが合っていないのは感染対策にも肌にもよくありません。大きすぎると感染対策が十分にできず、ズレによる摩擦の原因にもなります。一方、小さすぎるときつくて刺激になってしまいます。

適切なサイズのマスクを選ぶには、マスクをかける耳の付け根の一番高いところから、鼻の付け根の下1センチまでの長さが重要なポイントとなります。ここの長さが12.5センチ程度までなら小さめサイズ、12~14.5センチ程度なら普通サイズ、14センチ以上なら大きめサイズが目安となります。

こまめに汗をふきとる

汗をかいたりムレを感じたりした場合は、マスク内の汗を拭きとり、雑菌の繁殖を防ぎましょう。その際、乾燥につながることがあるため、持ち歩きができる化粧水などを常備して保湿するとなおよいでしょう。また、マスクと口の間にガーゼやティッシュを挟み、蒸れたら取り替えるという方法もあります。

マスクを清潔に保つ

使い捨てマスクの場合は、長くても1日の終わりに取り替えましょう。午前と午後でそれぞれ1枚ずつ用意し、昼食が終わったタイミングで付け替えるのもおすすめです。また、着用時間にかかわらず、しめったりいやなニオイがしたりしたときは早めに取り替えたほうがよいでしょう。

繰り返し使える布マスクなども、1日ごとに洗濯をして清潔なものを使いましょう。

不要なときはマスクを外す

周囲に人がいないときや、屋外で人が密集していないときなど、マスクが不要と判断できる場面も多々あるでしょう。そんな時は、状況に応じてマスクを外してください。ただし、外したときに乾燥が進むため、保湿も同時にするとよいでしょう。

スキンケアをしっかり行う

スキンケアをきちんとしないと、肌の乾燥やバリア機能の低下によって、よりニキビができやすくなります。そのため、マスクの有無にかかわらず、日ごろから丁寧なクレンジングと洗顔で汚れやメイクを落とし、洗顔後は保湿することを心がけましょう。低刺激や、ニキビができにくい設計になっているノンコメドジェニックの化粧水と乳液で保湿し、乾燥を予防してください。

日焼けに注意する

マスクをしていると、メイクや紫外線対策がついついおろそかになってしまいがち。しかし、マスクは紫外線を通すため、マスクで隠れる部分でも十分なUVケアが必要です。紫外線がニキビの発生や悪化の原因にもなるため注意しましょう。また、UVカットマスクを使うという選択肢もあります。

生活習慣にも注意する

ニキビの予防、悪化防止のためには生活習慣も大事です。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠などを心がけましょう。

クリニックフォアではオンライン診療でニキビ治療を行っています。塗り薬だけでなく、飲み薬、ニキビ用化粧品など、さまざまな選択肢を用意しているので、一人ひとりに合った治療が可能です。マスクが原因によるニキビにお困りの際は、ぜひご検討ください。

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