背中ニキビの特徴・原因・予防・対処法を解説! ニキビではない可能性も!?

背中の開いた服や水着を着たときに目立ってしまう背中ニキビ。薄着の時に目線が行く場所だからこそ、背中はきれいにしておきたいですよね。この記事では、背中ニキビの特徴や原因、予防法、対処法などを詳しく解説します。

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背中ニキビの特徴は?

背中ニキビは、年齢、性別関係なくできることがあります。そもそもニキビは、角質が厚くなり、角質や皮脂で毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症が起こる、という流れで発生、悪化していきます。

背中には皮脂腺が多く、皮脂の分泌が多くなりがちなのでニキビが発生しやすいのです。皮脂は毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となるアクネ菌のエサにもなるので、毛穴詰まりとアクネ菌の繁殖によって炎症につながります。最初は角質や皮脂が毛穴に詰まったいわゆる白ニキビから始まり、皮脂が酸化して黒くなる黒ニキビ、炎症を起こして赤くはれた赤ニキビ、膿を持った黄ニキビなどに進行することもあります。

また、見えにくい部分なので、ケアがおろそかになったり放置してしまったりすることで悪化しやすい場所でもあります。悪化するとニキビ跡が残りやすくなるため、早めのケアが大事です。

背中ニキビの原因

背中ニキビの特徴的な原因として、皮脂や汗、刺激、生活習慣の乱れなどが挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

皮脂や汗

暑い時期は特に、皮脂や汗の分泌がさかんになり、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖が起こりやすいです。一方、乾燥しすぎも余計な皮脂分泌につながり、ニキビの原因となるため注意が必要です。

肌への刺激

洗浄力の強いボディソープを使ったり、強くこすったりすると刺激となります。背中を洗う時にナイロンタオルを使う方も多いですが、これも肌にとっては強い刺激となります。衣服の摩擦もよくありません。このような物理的な刺激は、角質を厚くして毛穴を詰まらせたり、肌のバリア機能を低下させたりしてニキビにつながってしまいます。

また、シャンプーやトリートメント、ボディーソープが残りやすい場所でもあり、これも刺激となるため注意しましょう。

生活習慣の乱れ

疲れやストレス、不規則な生活、睡眠不足、食生活の乱れなどによってホルモンバランスが乱れ、肌のターンオーバーのサイクルが乱れたり、皮脂分泌が過剰になったりしてニキビにつながることがあります。

ストレスは肌の修復力低下や免疫力低下などによって、ニキビの発生・悪化の原因となります。さらに、ストレスによって無意識にニキビをいじってしまうこともあります。

また、ストレスがあると寝不足になりやすく、逆にしっかり寝るとストレスや疲れの解消につながるなど、ストレスと睡眠は相互に関係しています。

ニキビ全般の原因はこちらで詳しく解説しています。

背中ニキビの予防・対処法

自分でケアしづらい背中ニキビは、まず皮膚科で治療を受けるとよいでしょう。そして、治療と同時にセルフケアをすることも大事です。それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

皮膚科で治療を受ける

ニキビは皮膚科で治療を受けるのが基本です。白ニキビの状態から治療が受けられるので、セルフケアだけで頑張ろうとせず、早めに受診するとよいでしょう。

皮膚科では、毛穴の詰まりにアプローチする塗り薬や、抗菌薬の飲み薬、塗り薬などを使って治療を行うことが一般的です。さらに、場合によっては漢方薬やビタミン剤、ケミカルピーリング、レーザー治療などを行うこともあります。

背中を清潔に保つ

背中の皮脂や汗は放置せず、清潔にしましょう。汗をかいたと感じたらすぐにふき取ったり着替えたりすることを心がけましょう。汗を吸い取りやすく、通気性と着心地のよい下着を選ぶこともポイントです。

また、皮脂や汗を流して清潔にするために、入浴時に背中をしっかり洗うことも大事です。ただし、ナイロンタオルで強くこすると刺激になるため、肌への刺激が少ないもので洗いましょう。最後に、すすぎ残しがないよう十分に流します。シャンプーやリンスのすすぎ残しを防ぐために、体を洗うのは最後に洗うのがおすすめです。

ボディソープが合わないと感じる場合は低刺激のものやニキビ用のものに変えるのも方法の一つです。肌に刺激を与える可能性がある成分としては、香料、防腐剤、アルコール、合成界面活性剤、鉱物油などが挙げられます。

保湿する

乾燥は余計な皮脂分泌につながるため、ニキビの予防、改善のためには保湿がとても大切です。お風呂上がりは乾燥しやすいので、体をふいたらすぐにボディクリームなどで保湿しましょう。低刺激のものやノンコメドジェニック(ニキビができにくい設計のもの)の保湿剤を選ぶとよいでしょう。

摩擦などの刺激を避ける

ニキビが気になってもいじったりつぶしたりしてはいけません。かえってニキビの悪化につながることがあります。衣服で刺激を感じる場合は、綿素材などの肌ざわりのよい素材を選ぶとよいでしょう。

また、前述の通り、背中を洗うときは強くこすったり、刺激の強いボディタオルを使ったりせず、できる限りよく泡立て、手でなでるように洗いましょう。

規則正しい生活を送る

規則正しい生活、質の高い睡眠、ストレス解消、栄養バランスのとれた食事などを心がけましょう。十分な睡眠をとることで、皮膚の修復もスムーズになります。長時間の睡眠よりも、質の高い睡眠をとることが大事だといわれています。

寝る前はリラックスした空間、時間をつくり、スムーズに眠りにつけるようにしましょう。起きたら朝日を浴びたり、日中に適度な運動をしたりすると眠りにつきやすくなり、質の高い睡眠につながります。

また、運動は血行を良くすることでニキビの予防、改善にもつながったり、ストレス解消にもなります。

食事においては、肌の健康のために特にビタミンが大事です。一方で、脂質や糖質は過剰な皮脂分泌につながるので控えましょう。便秘もニキビの発生・悪化につながるため、便秘解消のために食物繊維を積極的の摂る事もポイントです。

ニキビ全般の予防・対処法、治療法などは以下で詳しく解説しています。

ニキビではない可能性もある!

背中ニキビの多くは実は毛のう炎だといわれています。さらに、ニキビと毛のう炎が混在していることもあるのです。ここでは、ニキビと間違いやすい皮膚の病気について解説します。

毛のう炎(毛包炎)

毛のう炎(毛包炎)とは、毛根を包む、毛包の浅い部分に細菌が感染し、炎症が起きたものです。見た目はニキビに似ており、軽いかゆみを伴うこともあります。

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは、マラセチア菌というカビの一種が、毛包の中で増殖して起こる毛のう炎(毛包炎)です。かゆみや痛みを伴うことがあります。

おでき

正式には癤(せつ)と呼ばれるものであり、毛のう炎が悪化し、毛包の深い部分やその周りに炎症が起きて化膿した状態のことをいいます。痛みや赤み、熱を伴うこともあります。

背中ニキビが気になったら皮膚科の受診を!

背中ニキビは皮膚科で治療を受けることができます。また、毛のう炎などの別の病気の可能性もあるため、正しい診断や治療を受けるためにも皮膚科の受診が必要です。

クリニックフォアでは、オンラインでニキビ治療を行っています。オンラインで診療をした後、薬はご自宅などまで配送します。自宅にいながらニキビの治療ができるため、まずはオンライン診療を受けてみてください。

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