デコルテ~胸のニキビの原因
デコルテや胸の周辺にできるニキビは、顔のニキビと同じメカニズムでできるとされており、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の繁殖による炎症が主な原因となります。さらに、ターンオーバーの乱れなどもかかわっています。
胸には皮脂腺が多く、胸の間に汗や皮脂が溜まりやすいため、ニキビができやすい場所です。
また、他にもデコルテや胸ならではの原因がさまざまあるため、具体的な原因を見ていきましょう。
紫外線
デコルテから胸の上のほうにかけては、衣服によっては露出しやすく、日焼け対策もおろそかになりがちな場所です。紫外線は乾燥や、角質が厚くなること、炎症などにつながりニキビの原因となることがあります。さらにすでにニキビができている場合、紫外線によってニキビが悪化したりニキビ跡になったりすることもあるため注意が必要です。
髪や洗浄料の刺激
デコルテや胸に髪の毛先が当たったり、整髪料がついたり、シャンプーやリンスのすすぎ残しがあったりすると、肌の刺激になってしまいます。このような物理的な刺激によって炎症が起きたり、整髪料などの成分が刺激になったり、そういった成分が毛穴に詰まったりしてニキビにつながります。
下着の締め付けや蒸れ
ブラジャーなどの下着の締め付けや摩擦、蒸れが肌への刺激となることがあります。蒸れると雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビの原因となります。
生活習慣の乱れ
食事で糖分や脂質を摂りすぎると、皮脂の過剰分泌につながります。また、不規則な生活、睡眠不足や運動不足、ストレスもホルモンバランスの乱れや血行不良によってニキビにつながるため注意しましょう。
ニキビ全般の原因はこちらで詳しく解説しています。
デコルテ~胸のニキビの予防・対処法
デコルテや胸のニキビも、顔のニキビと同様、皮膚科で治療を受けることができます。さらに、治療と同時にさまざまなセルフケアを行う必要もあるため、詳しく見ていきましょう。
皮膚科で治療を受ける
ニキビは皮膚の病気なので、皮膚科で治療を受けることが基本です。ニキビの初期段階である白ニキビから治療が始められるため、早めに受診するとよいでしょう。
皮膚科で使われる薬としては、毛穴の詰まりを改善する塗り薬、抗菌薬の飲み薬、塗り薬などが挙げられます。また、症状や肌の状態などに応じて漢方薬やビタミン剤、ケミカルピーリングなども選択肢となります。
また、ニキビは早めに適切な対処をしないとニキビ跡になることがあり、その場合もニキビ跡の治療を皮膚科で受けることができます。
清潔に保つ
汗や皮脂、汚れを洗い流すために、入浴時にはデコルテや胸も意識してしっかり洗いましょう。ただし、強くこすると刺激になるので、泡立てた石鹸で優しく洗うことが大事です。
そして、すすぎ残しがないように丁寧にすすぎましょう。シャンプーやリンスを先に行い、最後に体を洗うと、シャンプーやリンスが残る確率が低くなります。
また、汗をかいたらこまめにタオルなどでふきましょう。この時も、こすらず押さえるようにして拭くことがポイントです。
保湿をする
乾燥すると、余計な皮脂分泌や、角質が厚くなって毛穴が詰まることにつながります。そのため、お風呂の後はボディークリームなどの保湿剤を使ってしっかり保湿することが大事です。
保湿剤は、敏感肌用やニキビ用のものを選ぶとよいでしょう。油分が多すぎると毛穴が詰まってニキビにつながることがあるので、オイルフリーのものを選ぶのもポイントです。
髪型に注意する
髪が長く、胸元に触れるような場合は、髪が当たらないように束ねましょう。また、整髪料が付着して刺激になることもあるので、整髪料はできるだけ控えてください。
紫外線対策
デコルテや胸の周りにも忘れずに日焼け止めを塗りましょう。日焼け止めは紫外線吸収剤不使用などの低刺激なものを選ぶとよいでしょう。また、日焼け止めを使うと荒れてしまうという場合は、日傘や、首元にスカーフを巻くなどの方法も選択肢の一つです。
肌に合った下着を選ぶ
下着は自分の胸に合ったサイズを選びましょう。大きすぎても小さすぎても圧迫やズレで摩擦や刺激になるため注意が必要です。
また、綿などの通気性のよい素材を選ぶとよいでしょう。さらに、洗濯洗剤が下着や服に残ることがあるので、低刺激の洗剤を選ぶとより安心です。
生活習慣の改善
栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。糖分や脂質の多い食事は控え、ビタミン類や食物繊維を積極的に摂取してください。
また、できるだけ決まった時間に就寝し、十分な睡眠時間をとりましょう。趣味の時間をつくったり、リラックスしたりしてストレスをこまめに発散する事も大事です。
ニキビ全般の対処法、治療法はこちらで詳しく解説しています。
ニキビではないこともある!
デコルテや胸にできたできものは、ニキビではなく、あせも、毛包炎(毛のう炎)、粉瘤(アテローム)といった別の皮膚疾患である可能性もあります。
毛包炎とは、黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で、毛根を包む毛包に炎症が起きるものです。また、マラセチア菌というカビの一種が原因となる、マラセチア毛包炎の可能性もあります。
粉瘤は、皮膚の下にできる袋状の腫瘍のことです。大きくなると十数センチ程になったり、悪臭を放ったりするのがニキビとの大きな違いです。
これらは自然治癒することはなく、皮膚科で治療を受けないと悪化することもあるので、早めに皮膚科に行ったほうがよいでしょう。
デコルテ~胸のニキビが気になる時は皮膚科へ!
ニキビができたらまずは皮膚科で治療を受けることが大切です。同時に、できる限りのセルフケアも行うとよいでしょう。
また、実はニキビではない可能性もあるため、正しい診断、適切な治療を受けるためにも皮膚科の受診が必要です。
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