※※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
イソトレチノインをやめた後、皮脂はどうなる?
イソトレチノインをやめた後、抑えられていた皮脂の分泌は時間をかけて徐々に戻っていきますが、すぐに治療前の状態へ戻ることは少ないとされています。
ここではまず、皮脂がどうなるのかという結論と、その背景にある仕組みを整理していきます。
皮脂は時間をかけて徐々に戻る
イソトレチノインをやめた後は、抑えられていた皮脂の分泌が、数か月ほどかけて少しずつ戻っていくと考えられています。
服用中は皮脂腺が小さくなり皮脂の分泌が強く抑えられますが、薬の作用が薄れるにつれて皮脂腺は元の大きさに近づいていくためです。
皮脂が戻ること自体は自然な経過であり、過度に心配しすぎる必要はないと考えられています。
戻り方や時期には個人差があるため、保湿などのケアを続けながら、自分の肌の変化をみて過ごすことが大切です。
すぐに治療前へ戻ることは少ない
イソトレチノインをやめた後に、皮脂や肌の状態がすぐ治療前へ完全に戻ることは少ないことが知られています。
背景には、イソトレチノインが皮脂腺に作用し、一定期間ニキビのできにくい状態をもたらすことがあると考えられています。
つまり、治療を終えたあとも一定の期間は、ニキビができにくい落ち着いた状態が続くことが期待できるでしょう。
ただし、効果がずっと続くと言い切れるわけではないため、肌の変化に気をつけながら過ごすことが大切です。
イソトレチノインが皮脂を抑える仕組み
イソトレチノインは、皮脂腺のサイズを小さくし、皮脂の分泌を強く抑える働きを持つ内服薬です[1]。
皮脂はニキビのもとになる要素のひとつであるため、これを抑えることでニキビができにくい状態に近づくことが期待できます。
あわせて、毛穴の詰まりに関わる角化の異常や炎症にも作用するとされ、難治性のニキビに用いられてきました[1]。
こうした複数の働きによって、ニキビの改善が期待できるお薬とされています。
皮脂が戻る時期と経過の目安
イソトレチノインをやめた後、皮脂がいつごろ戻るのかは、多くの方が気になるところではないでしょうか。
ここでは、皮脂が戻るまでの流れや毛穴の変化、個人差について整理していきます。
服用をやめてから皮脂と毛穴が戻る流れ
イソトレチノインの服用をやめると、体内のお薬の量が減るにつれて皮脂を抑える作用も徐々に薄れていきます[1]。
小さくなっていた皮脂腺が少しずつ元の大きさに近づくため、皮脂の分泌や毛穴の大きさも、数か月かけてゆるやかに通常の状態へ近づいていくとされています。
急に皮脂が増えるというよりは、少しずつ変化していくと理解しておくとよいでしょう。
変化を感じ始めたときは、あわてずに肌の状態を観察しながら過ごすことが大切です。
戻り方には個人差がある
皮脂や毛穴の戻り方には個人差があり、人によって変化の時期や程度は異なります。
服用していた期間や量、もともとの皮脂の量、肌質、治療後の過ごし方などによって、戻り方は変わるでしょう。
皮脂の戻りが早いと感じる場合もあれば、ゆるやかな場合もあり、どちらも経過のひとつといえます。
ほかの人の経過がそのまま自分に当てはまるとは限らず、自分の肌の変化を基準に考えることが大切です。
気になる変化があるときは、自己判断せず医師に相談すると安心です。
「皮脂が増えた」と感じたときの考え方
皮脂が戻り始めると、「皮脂が増えた」と感じて不安になることがあるかもしれません。
これは治療前の状態へ戻ったというよりも、抑えられていた皮脂が本来の範囲に近づいていく自然な経過であることが多いとされています。
皮脂が気になるからといって洗いすぎてしまうと、必要な皮脂まで落として肌が乾燥し、バリア機能の低下を招くことがあります[2]。
皮脂が気になり始めても、やさしい洗浄と保湿を基本としたケアを続けることが大切です。
イソトレチノインをやめた後のニキビ再発
皮脂とあわせて気になるのが、イソトレチノインをやめた後にニキビが再発するかどうかという点ではないでしょうか。
ここでは、再発の可能性や再発しやすい要因、気づいたときの対応を整理していきます。
再発する可能性はゼロではない
イソトレチノインで治療を終えたあとも、ニキビが再発する可能性はゼロではありません。
海外のガイドラインでは、治療後に一部の方でニキビの再発がみられることが報告されています[1]。
ただし、再発がみられても、軽い段階であれば塗り薬などで対応できることがあると考えられています。
再発がみられた場合は、自己判断で対応せず、治療を受けた医師に相談しましょう。
再発しやすい人・要因(累積投与量など)
イソトレチノインをやめた後の再発のしやすさには、もともとのニキビの重さや年齢などが関わると考えられています[1]。
また、自己判断で早く服用をやめず、医師の計画に沿って一定の期間治療を続けることも、やめた後の状態に関わるとされています[1]。
そのほか、皮脂の量や肌質なども再発に関わると考えられます。
ニキビが消えたあともすぐに服用をやめず、医師の判断のもとで目安となる量まで治療を続けることが大切です。
再発のサインと気づいたときの対応
イソトレチノインをやめた後に、皮脂が増えてきたり小さなニキビが繰り返しできたりすることが、再発のサインとしてみられることがあります。
こうした変化に気づいたときは、自己判断で市販薬を試す前に、まず治療を受けた医師に相談しましょう。
軽い段階で相談することで、塗り薬などで落ち着くことも多いと考えられています。
皮脂が増えたと感じても、肌の乾燥はかえって皮脂の過剰な分泌を招くことがあるため、保湿を続けることが大切です。
※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
皮脂・ニキビの再発を防ぐためのポイント
イソトレチノインをやめた後に皮脂やニキビの再発をできるだけ防ぐには、いくつかのポイントがあります。
ここでは、治療の進め方ややめた後のケアなど、知っておきたいポイントを整理していきます。
累積投与量や期間を意識した治療計画
再発をできるだけ防ぐうえで大切とされているのが、医師の計画に沿って一定の期間しっかり治療を続けることです[1]。
ニキビが落ち着いたからといって自己判断で服用をやめず、医師が必要と判断する期間まで治療を続けることが、やめた後の安定につながるとされています[1]。
短期間で一気に服用するのではなく、一定の期間をかけてじっくり治療を進める方法がとられることが多いです。
どのくらいの量や期間が適しているかは、体重や肌の状態などをふまえて医師が判断します。
焦らずに治療計画を守ることが、やめた後の良好な状態につながるでしょう。
やめた後のスキンケア(保湿・日焼け対策)
イソトレチノインをやめた後のスキンケアでは、保湿を続けることがとくに大切です。
皮脂が気になって洗いすぎてしまうと、過度な洗浄や乾燥がかえって皮脂の過剰な分泌を招くことがあるためです[2]。
肌をやさしく洗い、化粧水や乳液などで保湿することで、肌の状態を整えやすくなります。
あわせて、治療の前後は肌が紫外線の影響を受けやすくなることがあるため、刺激の少ない日焼け止めなどで季節を問わず紫外線対策を続けることも役立ちます。
自分の肌に合ったケアが分からないときは、医師や薬剤師に相談するとよいでしょう。
生活習慣で肌を整える
皮脂やニキビの状態には、毎日の生活習慣も関わると考えられています[3]。
| 生活習慣 | 肌との関わり | 取り入れ方の例 |
| 睡眠 | 肌の生まれ変わりや皮脂の状態に関わると考えられる | 寝る前に軽いストレッチや深呼吸を取り入れるだけでも、副交感神経が優位になり眠りにつきやすくなります。 |
| 食事 | 脂質や糖質にかたよると、皮脂や肌の状態に関わることがある | 皮膚の角化を正常に保つ働きがあるビタミンA、腸内環境と肌の状態には密接な関係がある発酵食品・食物繊維を意識してとる |
| ストレス管理 | 皮脂の状態や肌の調子に関わることがある | ストレスは皮脂分泌や肌の状態に影響することがあるとされるため、休息や気分転換をこまめにとる |
| 運動 | 血行や発汗を通じて肌の状態に関わる | ウォーキングやヨガなど軽い運動から始め、汗をかいた後は早めに洗い流して肌を清潔に保つ |
イソトレチノイン治療で知っておきたい注意点
イソトレチノインは効果が期待できる一方で、知っておきたい注意点が多いお薬でもあります。
ここでは、治療にあたって知っておきたい注意点を整理していきます。
医師の管理のもとで行う治療(自由診療・未承認)
イソトレチノインは、日本ではニキビの治療薬として承認されておらず、自由診療として医師の管理のもとで用いられています。
治療を受けられる医療機関は限られているだけでなく、健康保険は適用されないため、費用は全額自己負担です。
未承認のお薬であっても、医師が必要と判断した場合に、リスクを説明したうえで用いられることがあります。
治療を検討する際は、効果だけでなく副作用や注意点についても十分に説明を受けることが大切です。
不明な点があるときは、治療前に医師へ確認しておくと安心でしょう。
重い副作用と使用できない人(催奇形性など)
イソトレチノインは重い副作用が知られているお薬であり、とくに妊娠への影響に注意が必要です[1]。
おなかの赤ちゃんに重大な影響を与えるおそれがあるため、妊娠中の方や妊娠している可能性のある方は使用できず、治療中や治療後の一定期間は避妊が必要とされています[1]。
また、献血ができない期間が定められているほか、肝機能や血液中の脂質への影響、強い乾燥などがみられることもあります。
持病や服用中のお薬、妊娠の可能性などは治療前に医師へ伝え、使用できるかどうかは医師の判断を仰ぐことが大切です。
自己判断・個人輸入の危険性
イソトレチノインを、個人輸入などで自己判断のもとに服用することは、たいへん危険です[4]。
個人輸入したお薬は品質や安全性が確認しにくいうえ、重い副作用や妊娠への影響を医師の管理なしで防ぐことはむずかしいためです。
万が一健康被害が起きても、国内の制度による救済を受けられないことがある点も知っておく必要があります。
とくにこのお薬は、定期的な検査や避妊の管理など、医師の管理が欠かせないお薬です。
安全のためにも、個人輸入に頼らず、医療機関で相談したうえで治療を受けることが大切です。
治療前・治療中に確認しておきたいこと
イソトレチノインを服用する場合は、治療前や治療中に医師と確認しておきたいことがいくつかあります。
妊娠の可能性や避妊の方法、献血を控える期間、定期的な検査の必要性などは、安心して治療を進めるうえで重要な確認事項です[1]。
ほかに服用しているお薬やサプリメント、持病やアレルギーの有無も、あらかじめ伝えておくことが大切です。
こうした確認を重ねることが、やめた後まで見据えた治療につながります。
イソトレチノインによるニキビ治療を検討している方へ
イソトレチノインは、定期的な検査や避妊の管理など、医師の管理のもとで慎重に進めることが欠かせないお薬です。クリニックフォアのオンライン診療では、ニキビ治療に関するご相談を承っています。治療の適否や副作用、注意点について、医師に直接相談したうえで治療を進められます。
「自分の肌に合うか知りたい」「やめた後のケアについて相談したい」という方は、クリニックフォアのオンライン診療をご利用ください。
※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
イソトレチノインをやめた後の皮脂に関するよくある質問
Q:いつごろ皮脂が戻りますか?
皮脂は服用を終えてからすぐではなく、数か月かけてゆるやかに戻ることが多いとされています[1]。
戻る時期には個人差があり、服用期間や肌質などによって変わってきます。
変化が気になるときは、保湿を続けながら様子をみるとよいでしょう。
Q:ニキビは再発しますか?
治療後もニキビができにくい状態が続くことが多い一方で、再発の可能性はゼロではありません[1]。
再発のしやすさには累積投与量などが関わるとされています。
再発がみられたときは、自己判断せず医師に相談しましょう。
Q:肌質や毛穴は元通りになりますか?
皮脂や毛穴は徐々に戻りますが、治療前の状態へ完全に戻るわけではないと考えられています。
治療前より落ち着いた状態が保たれることが多いですが、変化の感じ方には個人差があります。
Q:服用中の乾燥は改善しますか?
服用中にみられた乾燥は、皮脂が戻るのにあわせて次第にやわらいでいくことが多いです。
やわらぐまでの間は、保湿を続けて肌を守ることが大切です。
乾燥が強い場合は、医師に相談するとよいでしょう。
まとめ
イソトレチノインをやめた後は、抑えられていた皮脂の分泌が、数か月かけて徐々に戻っていくとされています。
ただし、すぐに治療前の状態へ完全に戻ることは少なく、肌質は治療前より落ち着いた状態が保たれることが多いです。
皮脂や毛穴の戻り方には個人差があり、服用期間や量、肌質、治療後の過ごし方によって変わってきます。
ニキビの再発はゼロではなく、累積投与量などが関わるため、目安となる量まで治療を続けることが大切です。
やめた後は保湿を中心としたスキンケアや生活習慣を整えることが、良好な状態を保つうえで役立ちます。
イソトレチノインは未承認のお薬で、催奇形性などの重い副作用があるため、医師の管理のもとで行うことが欠かせません。
皮脂や再発が気になるときは、自己判断や個人輸入に頼らず、治療を受けた医療機関で相談していきましょう。
