ビール腹って何?原因は?
ビール腹とは、いわゆる内臓脂肪が蓄積した状態のことです。
内臓脂肪が蓄積すると、お腹の臓器に脂肪が蓄積することでりんごのような体形になります。このりんごのような体形がビール樽の形に似ていることからビール腹と呼ばれるようになったといわれています。
ビール腹と聞くと、ビールを飲み過ぎた結果でなるものと思われるかもしれません。しかし、ビール腹とは、ビールの飲み過ぎに加えて、ビールと一緒に食べるおつまみも原因となると考えられています。
ビールに含まれるアルコールは胃液の分泌を促し、胃の動きを活発にします。特にビールのアルコール度数は、胃などの消化器系の動きを活発にするのにちょうど良いくらいの度数と言われています。
そのため、ビールを摂取することで食欲がますます増加し、おつまみの摂取もどんどん進んでしまうということになりがちです。
また、ビールのおつまみとなると、脂っこいものをついつい食べてしまう傾向にあり、焼き鳥・から揚げなど、カロリーが高く脂肪が多いものがどうしても多くなってしまいます。
ビールを飲むことで高カロリー・高脂肪のおつまみをどんどん食べてしまい、結果として、内臓脂肪が蓄積してしまったビール腹に近づいていきます。
ビール腹を解消する方法は?
ビール腹を解消するためには内臓脂肪を減らすことが必要です。内臓脂肪を減らすためには、運動と食事がポイントになります。
まずは、内臓に蓄積した脂肪を燃焼させるために運動を行いましょう。内臓脂肪はカロリーを摂りすぎたうえに、消費できないことで蓄積します。特に、内臓脂肪を解消するためには有酸素運動(ランニング、ジョギング、水泳など)が効果的であるといわれています。
有酸素運動で内臓脂肪を燃焼させるためには短時間の運動でも期間をあけずに継続して運動をすることが重要です。例えば、1日5時間以上の運動を2週間に1回という形ではなかなか効果は得られません。それよりも1日30分ほどの有酸素運動を1週間に3回以上することができれば、内臓脂肪に対して、より効果があると考えられます。
この運動に加えて、食事も重要です。特に、おつまみを食べながらビールも飲みたい、でもビール腹を回避したいという方はおつまみの中身を変えることがおすすめです。例えば、ビールと一緒に焼き鳥・から揚げなどの脂質が高いおつまみを食べていたという方は、枝豆や冷ややっこなど脂質の低いおつまみに変えることでビール腹になりづらくなります。
ですが、中には上司や仕事の仲間と飲んでいて、おつまみを自分で選べないという方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合でも手軽にできるのがビールを飲みつつ水分をとるということです。水分をとることでビールの飲みすぎを抑えて、また血液中のアルコールが早期に尿として排泄されるともいわれており、アルコールによって食欲が増強されるのをおさえることができます。
ビール腹のように体に内臓脂肪が蓄積されると、さまざまな健康リスクを抱えやすいといわれており、生活習慣病にかかるリスクも高めてしまいます。
ビールを飲むときはこれらのポイントを踏まえて、ビール腹にならないようにできるだけ気をつけるようにしましょう。