リベルサスの副作用とは?より安全な処方を受ける方法も含めて医師が解説します。

リベルサスとは、「GLP-1作動薬」の一つで2型糖尿病の治療薬として日本でも承認を受け、患者さんに使われている薬です。

また、食欲を抑える効果があることから、肥満症の治療薬として海外では承認されており、明確な体重減少効果(ダイエット効果)があることが、研究にて明らかになっています。

ただ、どのようなお薬でも、効果がある一方、必ず、その反動での副作用やアレルギー等は存在しています。

ここでは、リベルサスを服用する前に知っておきたい副作用について詳しく紹介するとともに、安全に使用する方法もご紹介します。

リベルサスの副作用とは?

リベルサスには3㎎、7mg、14㎎の3種類がありますが、副作用のリスクを抑えるために、徐々に投与量を増やすことが一般的です。

その上で、リベルサスの副作用としては、内服後、嘔吐、吐き気、下痢、胸やけなどの胃腸障害、めまい、味覚異常、消化不良などを訴える方が一部いらっしゃいます。

また稀ではありますが、重大な副作用として、重篤なアレルギー症状、低血糖や急性膵炎、腸閉塞などのリスクがあります。

リベルサスの副作用【胃腸障害】について

リベルサスの副作用の中でも頻度の高いものが胃腸障害です。なかでも吐き気や下痢は5%以上の頻度で起きるといわれています。

しかしながら、胃腸障害については、本来の作用が一時的に強く出ているとも考えられ、あまりに強くないのであれば、お薬の服薬を続け、2~3週程度で症状は徐々に解消されることが多く認められます。

リベルサスの重大な副作用とは?

リベルサスの副作用の中でも重大なものに、低血糖と急性膵炎があります。詳しく見ていきましょう。

リベルサスの重大な副作用【低血糖】

頻度は不明ですが、低血糖が起きることがあります。低血糖とは、血糖値が過剰に下がることで脈が速くなったり、集中力が低下したり、場合によっては意識を失うこともある状態です。

脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷や汗、顔が青白くなる、動悸、激しい震え、頭痛、めまい、吐き気、視覚異常などの症状が現れた場合は低血糖の可能性があるため注意が必要です。もしこのような状態が起こったら、すぐに糖分(砂糖の場合は20g)をとりましょう。そして、薬の服用も中止し、早めに医師に相談して薬の変更や減量など適切な対応をしてもらう必要があります。

ただし、リベルサスは血糖値が高いときにだけインスリン(血糖値を下げるホルモン)を分泌するようにすい臓に働きかけるため、低血糖は起きにくいといわれています。

リベルサスの重大な副作用【急性膵炎】

0.1%の頻度で急性膵炎(膵臓の炎症)が起きることもあります。嘔吐を伴う激しい腹痛が続くといった場合は急性膵炎の可能性があるため、すぐに薬の服用を中止し、医師に相談してください。もし膵炎と診断された場合は、リベルサスの服用は続けられなくなります。

リベルサスの処方を安全に受けるためには?

「安全にリベルサスを入手するには?」と考える方もいらっしゃると思います。ですが、安全なお薬を手に入れるためには、医師から処方を受けるのが大前提です。リベルサスは2型糖尿病治療薬としては2020年に厚生労働省の認可を得ている薬です。効果が高いということは、リスクも一定程度あるということになりますので、医師の指導のもと、適切に使用することが必要になります。

また、ネット通販などで、リベルサスが販売されていることもあるようです。通販などで購入する場合は海外の製品を個人輸入していることになります。

しかし、これは日本で正規に流通している薬ではなく、購入した製品の品質や安全性に保障がありません。最悪のケースでは、偽造製品(偽薬)の可能性があるとも言えます。

更には、お体にトラブルが起きたときに、医療保険も使えず、膨大な医療費を自分自身で支払う必要があり得るなど、さまざまなリスクがあります。

そのため、お薬を希望される場合は、個人輸入ではなく、医療機関で処方してもらうようにしましょう。

クリニックフォアグループでも、糖尿病専門医の監修の下、対面あるいはオンライン診療で、医師の診察を行い、適切な指導を行った上で、リベルサスの処方を行っております。ご希望がある方は、こちらよりご予約をお取りください。

参考文献

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499014F1021_1_03/

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

https://www.club-dm.jp/basic/GLP-1/glp-1-faq.html

https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/gerd.html

https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/040/050/05.html