30代でPMSが急にひどくなる原因
30代になってPMSの症状が急にひどくなったと感じる方は少なくありません。 20代の頃と比べて症状が強くなる背景には、さまざまな要因が関係しています。原因を理解することで、自分に合った対処法を見つけやすくなるでしょう。
ホルモン変動への感受性が高まる
30代でPMSがひどくなる原因の一つは、月経前の黄体期に現れる心身の不調です。原因は完全には解明されていませんが、黄体期後半にエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下し、脳内の神経伝達物質のバランスが変化することが関与すると考えられています。PMSは黄体期後半にエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下することで、脳内の神経伝達物質に影響を及ぼし、心身のさまざまな症状を引き起こすと考えられています[1]。
30代では仕事や育児などによるストレス、睡眠不足、生活環境の変化などが重なり、PMS症状を強く感じることがあります。また、女性ホルモンの変動に対する脳の反応には個人差があり、症状の出方には個人差があります[1]。
20代では気にならなかった症状が、30代になって強く出るようになるのはこのためです。
仕事や育児によるストレスの増加
30代はPMSを悪化させるストレス要因が増えやすい年代です。 仕事ではキャリアアップや責任あるポジションを任されることが多く、プレッシャーを感じる場面が増えるでしょう。
結婚・出産を経験した方は、育児や家事との両立でストレスが蓄積しやすい時期でもあります。PMSの原因は女性ホルモンの変動だけでなく、ストレスなどさまざまな要因が影響し合って発症すると考えられています[1]。
慢性的なストレス状態が続くと、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、PMSの症状が悪化しやすくなります。
出産後のホルモンバランスの変化
出産を経験した方は、出産後にPMSの症状が変化することがあります。
妊娠・出産によって女性ホルモンのバランスが大きく変動し、産後に月経が再開した際にPMSが悪化するケースは珍しくありません。授乳期間中はホルモン環境が通常とは異なるため、授乳を終えた後に症状が強く出ることもあるでしょう。
出産前はPMSをほとんど感じなかった方でも、産後に初めて症状を自覚することがあります。体が妊娠前の状態に戻るまでには時間がかかるため、焦らず経過を見守ることも大切です。
30代のPMS症状の特徴
PMSの症状は人によってさまざまですが、30代では精神症状と身体症状の両方が出やすい傾向があります。
日本人女性の70〜80%が月経前に何らかの不調を自覚しており、PMSは決して珍しいものではありません[1]。症状が重い場合は月経前不快気分障害(PMDD)の可能性もあります。
精神症状と身体症状の両方が出やすい
30代のPMSでは、精神症状と身体症状の両方がバランスよく現れる傾向があります。
精神症状としては、イライラ、情緒不安定、抑うつ、不安、集中力の低下などが代表的です[1]。
身体症状としては、頭痛、腹痛、腰痛、乳房の張り、むくみ、倦怠感などが挙げられます[1]。
30代は仕事や育児で忙しい時期のため、これらの症状が日常生活のパフォーマンスに影響を及ぼしやすいでしょう。症状は月経前3〜10日間に現れ、月経が始まると軽減または消失するのが特徴です[1]。
仕事や人間関係への影響
30代のPMSでは、症状が仕事や人間関係に影響を及ぼすケースが少なくありません。イライラが強くなって同僚や家族に当たってしまったり、集中力の低下でミスが増えたりすることもあるでしょう。
「毎月のことだから」と我慢している方も多いですが、本人がつらいと感じているなら適切な対処が必要です。PMSは治療やセルフケアで改善できるため、一人で抱え込まないことが大切です。
PMDDの可能性にも注意
精神症状が特に重く、日常生活に支障をきたすほどの場合は、月経前不快気分障害(PMDD)の可能性があります。
PMDDはPMSの中でも特に精神症状が重いものを指し、強いイライラや抑うつ、自己評価の低下などが特徴で、仕事や人間関係にも深刻な影響を及ぼします[1]。
日本人女性の約5%がPMDDに該当するとされており、日常生活に困難を感じているとされています[1]。PMDDの場合は、セルフケアだけでは改善が難しいことが多いため、早めに婦人科や心療内科を受診することをおすすめします。
30代のPMSを和らげるセルフケア
30代のPMSは、生活習慣の見直しやセルフケアで症状を和らげることが可能です。
まずは日常生活でできる対策から始めてみることをおすすめします。 症状が軽い場合は、セルフケアだけで十分改善できることもあります。
食事と栄養バランスの見直し
PMSの症状を和らげるためには、食事と栄養バランスの見直しが効果的です。
玄米や全粒粉パン、野菜など食物繊維の多い複合炭水化物は、血糖値の急激な変動を抑えるのに役立つと考えられています[1]。また、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6もPMSによる症状改善への効果が示唆されています[1]。
一方で、精製された糖分やアルコールの摂取は控えめにした方がよいでしょう[1]。月経前は血糖値が乱れやすいため、少量ずつ頻回に食事を摂ることも症状緩和に効果が期待できます。
適度な運動とリラクゼーション
適度な運動を習慣にすることで、PMSの症状改善が期待できます。有酸素運動を中心とした定期的な運動は、PMSの症状改善に役立つ可能性があります[2]。
ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、無理なく続けられる運動から始めてみてください。 また、自分に合ったリラクゼーション法を見つけることも大切です。
月経前は心身の疲労を避け、意識的にリラックスする時間を作るようにしましょう。
症状日誌で自分のリズムを知る
PMSとうまく付き合うためには、症状日誌をつけて自分のリズムを知ることが効果的です。
日々の症状を記録し、月経周期との関連を確認することで、症状に対処しやすくなります[1]。
「この時期だけをやり過ごせばいい」と分かるだけで、気持ちが楽になる方も多いでしょう。
症状日誌は婦人科を受診する際にも診断の助けになります。スマートフォンのアプリを活用すれば、手軽に記録を続けることができます。
30代のPMSに効果的な治療法
セルフケアだけでは症状が改善しない場合は、医療機関での治療を検討することをおすすめします。
30代は低用量ピルなどの治療法が比較的安全に服用できる年代です。症状の程度に合わせて、適切な治療法を選ぶことが大切です。
低用量ピルによる治療
PMSの主な原因は排卵後の女性ホルモンの変動であるため、低用量ピルで排卵を抑えることで症状が改善することがあります。
低用量ピルは一時的に排卵を止めるもので、服用をやめれば排卵は速やかに回復し、その後の妊娠・出産にも影響しません[1]。30代は40代と比べて血栓症のリスクが低いため、低用量ピルが比較的安全に服用できる年代です。ただし、35歳以上で1日15本以上喫煙している方には処方できない場合があります。
ドロスピレノン含有のLEPは、PMSの身体症状・精神症状への有効性が報告されています[3]。
ただし、日本ではPMSへの保険適用はなく、月経困難症がある場合に処方されることがあります。
漢方薬による治療
PMSの治療には、患者さんの症状や体質(証)に合わせた漢方薬がよく服用されます。代表的な漢方薬として、加味逍遥散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、抑肝散などがあります[1]。
漢方薬は体質に合わせて処方されるため、PMSの治療選択肢の一つとして用いられています[1]。
妊娠を希望している方や、低用量ピルが服用できない方にも選択しやすい治療法です。
精神症状が強い場合の治療
精神症状が特に強い場合は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)による治療が効果的なことがあります。
脳でセロトニンが減少すると精神症状が出やすいとされており、SSRIでセロトニンを増やすことで症状が改善することがあります[1]。
海外ではSSRIによるPMS治療が主流になりつつあり、日本でも精神症状が重いケースで服用されることがあります[1]。
PMDDなど重度の精神症状がある場合は、婦人科と心療内科の連携による治療が効果的でしょう。 一人で悩まず、専門家に相談することが大切です。
30代のPMSにお悩みならクリニックフォアのオンライン診療
PMSの症状がつらくても、仕事や育児で忙しく婦人科に行く時間がとれないという方も多いのではないでしょうか。
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定期配送プランを利用すれば、毎月届くので継続治療も続けやすい環境です。
30代は低用量ピルが比較的安全に服用できる年代のため、治療の選択肢も広がります。
つらい症状を我慢せず、まずはオンライン診療で相談してみてはいかがでしょうか。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
※対面診療をご案内する場合もございます。
よくある質問
Q1. 30代でPMSが急にひどくなるのは異常?
30代でPMSがひどくなることは珍しくなく、異常ではありません。 PMSは排卵のある女性に起こり、ストレスや生活環境の変化で症状が悪化することがあります[1]。
ただし、症状が日常生活に支障をきたすほどつらい場合は、婦人科での相談をおすすめします。
Q2. PMSは出産後にひどくなることがある?
出産を経験した方の中には、産後にPMSが悪化するケースがあります。
妊娠・出産によるホルモンバランスの大きな変動が影響していると考えられます。
産後しばらく経っても症状が改善しない場合は、婦人科で相談してみてください。
Q3. 妊娠希望がある場合のPMS治療は?
妊娠を希望している場合は、低用量ピル以外の治療法を選ぶことになります。
漢方薬や生活習慣の改善、症状に応じた対症療法などが選択肢となるでしょう。
妊娠希望の有無を医師に伝えた上で、適切な治療法を相談してください。
Q4. PMSの症状を和らげる市販薬はある?
頭痛や腹痛には市販の鎮痛剤、むくみには市販の漢方薬などで一時的に症状を和らげることは可能です。
ただし、症状が毎月繰り返される場合は、婦人科を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。
根本的な改善には、生活習慣の見直しや処方薬による治療が効果的です。
まとめ
30代でPMSが急にひどくなる主な原因は、30代でPMSがひどくなる原因は一つではありません。女性ホルモンの変動に加え、仕事や育児によるストレス、睡眠不足などが複雑に影響し合って症状が現れると考えられています。
この時期は精神症状と身体症状の両方が出やすく、仕事や人間関係に影響を及ぼすこともあるでしょう。食事の見直しや適度な運動、症状日誌をつけることで、症状の軽減が期待できます[1]。
セルフケアで改善しない場合は、低用量ピルや漢方薬などの治療が効果的です[1][3]。 30代は治療の選択肢が多く、自分に合った対処法を見つけやすい年代といえます。
つらい症状を我慢せず、必要に応じて婦人科を受診してください。オンライン診療を活用すれば、忙しい方でも無理なく治療を続けることができます。
