ニキビ治療薬「アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)」とは? 効果・使い方・副作用を徹底解説!

ニキビ治療で使う代表的な薬には、毛穴の詰まりを改善する塗り薬、抗生物質の飲み薬や塗り薬などがあります。この記事では、毛穴の詰まりを改善する塗り薬として代表的な「アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)」をテーマに、特徴や効果、使い方、副作用、注意点などを詳しく解説します。

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ディフェリン®ニキビ治療薬「アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)」とは?

アダパレンゲルとは、アダパレンを有効成分とするニキビ治療薬です。毛穴の詰まりを改善し、ニキビの発生・悪化予防につながる薬です。ステロイドは含まれていません。

また、先発医薬品はディフェリン®ゲル、後発医薬品(ジェネリック)はアダパレンゲルという名前で製造・販売されています。先発医薬品のディフェリン®ゲルは、欧米では、日本よりもずっと以前に認可されて販売されてきたもので、ニキビ治療で最初に選択されることが多い代表的な薬です。

ディフェリン®さまざまな種類がある

ひと口にアダパレンといってもさまざまなメーカーから製造・販売されています。たとえば、アダパレンゲル0.1%「ニプロ」、「イワキ」、「共創未来」、「テイコク」、「東光」、「日新」、「ニットー」、「JG」などです。また、アダパレンクリーム0.1%「ニプロ」もあります。先発医薬品はディフェリン®ゲル0.1%という製品名となっています。

ディフェリン®アダパレンゲルとディフェリン®ゲルの違い

アダパレンゲルもディフェリン®ゲルも有効成分は同じであり、同じ効果が期待できる薬です。しかし、アダパレンゲルはジェネリックなので、ディフェリン®ゲルよりも価格が安いという特徴があります。

ジェネリック医薬品とは、先発品(新薬)の特許が切れてから製造される薬のことです。新薬は開発において多額の費用を費やしますが、ジェネリックは先発医薬品の研究結果などをもとに薬がつくれるため、開発時の費用が少なくて済みます。そのため、薬の価格も抑えられるのです。

ディフェリン®アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)に期待でできる効果

アダパレンゲルやディフェリン®ゲルには、皮膚のターンオーバーを促進し、皮膚の角化(硬く厚くなること)を調節して、毛穴の詰まりを改善する作用があります。

ニキビの初期段階のコメド(白ニキビ)から炎症を起こした赤ニキビまで幅広く使われる薬ですが、毛穴に皮脂が詰まった状態の白ニキビへの効果が特に高いとされています。白ニキビに対してアプローチすることで、赤ニキビへの悪化予防にもつながります。

また、効果は早ければ1~2カ月で実感できる場合があります。

※効果・効能の現れ方は個人差があります。

ディフェリン®アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)の使い方

アダパレンゲルやディフェリン®ゲルは、1日1回就寝前に塗りましょう。タイミングは洗顔後の化粧水や乳液の後に塗ります。また、顔全体で大人の人差し指の第一関節の長さ(0.5gほど)を使うのが目安で、だいたい1ヶ月に1本使い切る計算となります。ただし、はじめは少ない面積に点で塗り、ヒリヒリ感や赤みが出ないか数日様子を見る必要があります。

薬は頬、おでこ、あごに置き、それぞれの部位で塗り広げましょう。刺激になることがあるため、目や唇、小鼻など角質の薄い場所や粘膜に近い場所は避ける必要があります。

ディフェリン®他のニキビ治療薬を処方された場合は重ね塗りする

ニキビ治療の際は、アダパレンゲルやディフェリン®ゲルのほかに、保湿剤などの薬が処方されることがあります。重ね塗りしても問題はなく、基本的に、広範囲に塗る保湿剤などを先に塗り、アダパレンゲルやディフェリン®ゲルは最後に塗ることになります。

その理由は、必要な部位に薬をとどめるためです。保湿剤などをあとから塗ると、不要な部位にまでアダパレンが広がってしまいます。ただ、状況によって順番は異なることがあるため、医師の指示に従ってください。

ディフェリン®を継続して使う

アダパレンゲルやディフェリン®ゲルには、ニキビの予防効果も期待できます。

薬を塗ったことでニキビが治ったからといって、すぐに薬をやめると新しいニキビができることがあるため、継続して使ったほうがよいでしょう。また、ニキビの炎症が落ち着いた状態を維持するために処方されることもあります。

ただし、3カ月使っても効果が感じられない場合は、他の薬を検討することもあるため、医師に相談してください。

ディフェリン®アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)の副作用

どのような薬でも、効果がある反面、副作用があります。アダパレンゲルやディフェリン®ゲルの場合、使い始めから2週間以内に約8割の人に、赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、乾燥などの症状が現れるとされています。

これらの症状は徐々に改善していくため、副作用が出ても薬を使い続けることが一般的です。ただし、まれに、副作用がひどくて中止せざるを得ない場合があります。アレルギー性皮膚炎などの人に多いといわれています。そのほか、かゆみ、湿疹などの副作用が現れることもあります。

副作用が気になる場合は、使用頻度を低くしたり薬を変えたりすることで解決できることがあるため、医師に相談しましょう。

ディフェリン®アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)を使うときの注意点

アダパレンゲルやディフェリン®ゲルは、妊娠中や、妊娠している可能性がある人、授乳中の人は基本的に使うことができません。また、12歳未満に対しては安全性が確認されていないため、使えない場合があります。

また、使用中は刺激を感じやすいため、日焼け対策を十分に行いましょう。併用する外用薬や化粧品によっては皮膚の刺激感が増すことがあるため、併用してもよいか医師に相談することも大事です。

そのほか、保管の際は、室温(1~30℃)の環境に置く必要があるため覚えておきましょう。

ディフェリン®アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)と過酸化ベンゾイルの違い

毛穴の詰まり改善に効果が期待できるホアの成分に、過酸化ベンゾイルがあります。代表的な薬としては、「ベピオゲル」が挙げられます。

ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)はピーリング作用で角質がはがれるのを促し、毛穴の詰まりを改善する薬です。アダパレンゲルやディフェリン®ゲルは皮膚のターンオーバーを促進し、皮膚の角化を調節する薬なので、アプローチの仕方が異なります。

ただし、ベピオゲルを使うとかぶれることがあるため、べピオゲルでかぶれたことがある場合はアダパレンゲルやディフェリン®ゲルが第一選択薬となります。

また、過酸化ベンゾイルとアダパレンが主成分の「エピデュオゲル」もあります。

ベピオゲルの詳細は以下で解説しています。

アダパレンゲル(ディフェリン®ゲル)を処方してもらうには?

アダパレンゲルやディフェリン®ゲルの市販品はありません。つまり、病院で処方してもらう必要があるため、使いたい場合は皮膚科を受診して医師に相談しましょう。

クリニックフォアではアダパレンゲルを取り扱っています。オンライン診療を行い、薬は配送で自宅などに届くため、忙しい方でも受診しやすくなっています。

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参考文献

  1. マルホ株式会社, 2018年 9月改訂, 「ディフェリン®ゲル 0.1% 添付文書」
  2. 公益社団法人 日本皮膚科学会, 2017,「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」,日本皮膚科学会雑誌 127 (6):1261-1302