育毛剤は何歳から使える?若いうちから使うメリットデメリットも詳しく解説!

育毛剤は何歳から使えるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
「薄毛が気になるから早めに使いたいけど…」「若いうちから育毛剤を使うと逆効果?」
といった疑問や悩みを持つ方もいるかもしれません。

結論から言えば、若い年齢からでも使用できる育毛剤はあります。

今回は、育毛剤は何歳から使えるのかや、若いうちから使うメリット・デメリット、注意点、育毛剤を使うときのコツや選び方などをご説明します。

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【結論】育毛剤・発毛剤の年齢制限早わかり

まず結論からお伝えします。育毛剤や発毛剤は製品の種類によって年齢制限が異なります。

年齢層医薬部外品(育毛剤)OTCミノキシジル外用薬(発毛剤)処方薬(内服薬)
10代原則使用可能(製品の注意書きを必ず確認)使用不可(20歳未満は使用できません)[1]使用可能かはクリニックによる(有効性・安全性が未確立)[2]
20歳以上使用可能(注意書き準拠)使用可能(成人男性・成人女性が対象)[1][3]使用可能[2][4]
妊娠中・授乳中製品により使用不可の場合あり使用を避ける[3]使用可能かはクリニックによる[2][4]

重要な注意事項:国内で市販されているOTC医薬品のミノキシジル外用薬(リアップシリーズなど)は、添付文書で成人(20歳以上)が対象と定められており、20歳未満の方は使用できません。これは有効性・安全性が20歳未満では確認されていないためです[1]。持病(心疾患など)や他の薬との併用については、購入前に必ず薬剤師へ相談しましょう。

育毛剤は何歳から使える?

育毛剤には年齢制限がないものが多いので、若い方でも育毛剤は使えることが多いです。ただ、中には年齢制限を設けているものもあるので、注意書きなどをよく確認しましょう。

特に、「育毛剤」と「発毛剤」では年齢制限が異なります。医薬部外品に分類される多くの育毛剤は基本的に年齢制限がありませんが、発毛効果が認められた医薬品であるミノキシジル配合の発毛剤は、日本では20歳以上の成人が対象となっています。[1]

【海外との違い】米国OTCミノキシジルは18歳未満使用不可

参考までに、米国で市販されているミノキシジル外用薬のDrug Factsでは「18歳未満は使用しない」と明記されています[5]。日本の年齢基準は20歳以上が一般的ですので、国内基準に従ってください。

育毛剤は若いうちから使ったほうがよい?

結論から言えば、育毛剤は若いうちから使った方が良いとされています。

特に、AGAの場合は可能な限り早めに育毛剤などで対処することが大切です。AGAとは、よくある一般的な脱毛症のことで、男性ホルモンや加齢によって髪が十分に成長せず、抜け毛も増えてしまって薄毛になるというものです。

日本人男性におけるAGAの発症頻度は年代とともに上昇し、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代で40数%と報告されています[6]。若年で気になる症状がある場合も、医療機関での受診・鑑別が推奨されます。

AGAを放置すると薄毛がどんどん進行してしまうので、若くてまだ進行していない時期から育毛剤を使うことで、効果が出やすく、進行も食い止めやすいとされています。

若いうちから育毛剤を使うデメリット・注意点

若いうちから育毛剤を使うことには、副作用のリスクや費用がかかるといったデメリットもあります。詳細は以下の通りです。

副作用が出る恐れがある

10代のうちは皮膚も未熟で、大人よりも副作用が出やすいことが考えられます。そのため、気になる症状が出たら、育毛剤の使用をやめ、別の種類を検討しましょう

赤み、かゆみ、湿疹などの症状がひどい場合や治らない場合は、皮膚科の受診も検討しましょう。

費用がかかる

育毛剤の効果を実感するためには、数ヶ月は使い続ける必要があります。また、AGAの場合、育毛剤をやめると進行する恐れがあるため、一度使い始めたらできるだけ継続したほうがよいとされています。

つまり、若いうちに始める分、それだけ長期にわたって費用がかかることがあるということです。育毛剤の価格帯はさまざまなので、じっくり選んでみましょう。

【年代別】薄毛の悩みと対策のポイント

薄毛の悩みと対策方法を、年齢別に紹介します。

10代(高校生・中学生)の場合:まずは生活習慣と頭皮環境から

10代の薄毛の原因は、AGAとは限りません。脂漏性皮膚炎やフケなどの頭皮トラブル、ストレス、生活習慣の乱れなども考えられます。まずは以下の対応フローをお勧めします。

  1. 円形脱毛症や皮膚疾患の除外(皮膚科受診)
  2. 生活習慣や頭皮トラブルの改善
  3. 医薬部外品の範囲でケア(刺激の少ないもの、パッチテストを実施)
  4. 進行する場合やAGAが疑われる場合は医療機関へ相談(ただし処方薬は成人男性のみ対象)

20代の場合:AGAの初期症状かも?セルフケアと受診の目安

20代はAGAが少しずつ増え始める年代です[6]。抜け毛が増えた、髪が細くなった、生え際や頭頂部が気になるといった症状がある場合は、早めの対策が効果的です。医薬部外品の育毛剤でのケアに加えて、症状が進行している場合は医療機関での治療も検討しましょう。20歳以上であれば、OTCのミノキシジル外用薬や医療機関での処方薬による治療も選択肢となります。

30代以降の場合:進行度に応じた治療選択肢

30代以降はAGAの発症頻度がさらに高まります[6]。市販の育毛剤で効果が実感できない場合や、すでに薄毛が進行している場合は、医療機関での専門的な治療をお勧めします。フィナステリドやデュタステリドといった内服薬、ミノキシジル外用薬などを組み合わせた治療が一般的です。

こんな方は早めに育毛剤を使うのがおすすめ!

薄毛リスクの高い方は、早めに育毛剤を使ったほうがよいでしょう。具体的には以下のような方です。

抜け毛が多いと感じている

すでに抜け毛が気になっている方は、できるだけ早めに育毛剤を使ったほうがよいでしょう。

AGAは10代でも発症することがあり、放置すると進行する恐れがあるため、早めに対策することが大事です。

家族に薄毛の人がいる

AGAは遺伝的要因も大きいので、家族に薄毛の人がいる場合、自分も薄毛になる恐れがあります。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンと、5αリダクターゼ(5α還元酵素)という酵素が結びついてできた、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が関与しています。DHTが毛根に作用することで、髪の成長期が短くなり、抜け毛が増えることがAGAの原因の一つです。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結びついてできた、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質によって髪の成長期が短くなることが原因の一つです。

5αリダクターゼの活性度と、DHTの取り込まれやすさは遺伝する可能性が高いと考えられています。家族に薄毛の人がいる場合、このような要素が遺伝していることがあるため、予防目的も含めて育毛剤の使用を検討しましょう。

細い髪が多い

もともと髪質が細い方は、年齢とともにさらに髪が細くなったり、量が減ったりすると目立ちやすいです。そのため、早めに育毛剤でケアしておくことをおすすめします。

また、最近になって細い髪が増えたような気がする場合や、抜けた毛が細いと感じる場合はすでにAGAになっている恐れがあるので、早めに育毛剤を始めたほうがよいでしょう。

頭皮の状態が悪いと感じる

頭皮の乾燥を感じる、かゆみ、フケが出る、べたついているといったトラブルを感じている場合は、頭皮環境が悪くなっている恐れがあります。頭皮環境の悪化は抜け毛、薄毛につながるので、早めに対処したほうがよいでしょう。

市販の育毛剤は、頭皮の環境を整えることで、抜け毛を防ぐような処方のものが多いです。育毛剤を使用することで、頭皮環境が改善し、AGA予防や改善につながることが期待できます。

生活習慣が乱れている

生活習慣の乱れは、栄養不足や血流悪化につながり、抜け毛・薄毛の大きな原因となります。栄養不足、睡眠不足、運動不足など、生活習慣がよくないと感じている場合は、予防として早めに育毛剤を取り入れるのがおすすめです。

もちろん、並行して生活習慣の改善に取り組むことも大事です。

育毛剤の選び方

育毛剤にもさまざまなものがあるため、成分や使い心地、価格などを基準に、自分に合ったものを選びましょう。

成分で選ぶ

育毛剤に含まれている成分には、以下のようなものがあります。

  • ミノキシジル:毛母細胞(髪のもととなる細胞)の活性化、血行促進
  • パントテニルエチルエーテル:毛母細胞の活性化
  • アデノシン:毛乳頭細胞(毛母細胞に栄養などを送る細胞)に作用し発毛促進、髪を太く長く成長させる、抜け毛予防
  • アルギニン:毛母細胞の老化を防ぐ
  • ナイアシンアミド:血行促進
  • L-アルギニン:血行促進
  • センブリエキス:血行促進、抗炎症作用
  • グリチルリチン酸ジカリウム:抗菌作用、抗炎症作用
  • ヒアルロン酸:保湿作用

毛母細胞を活性化し、発毛を促進する成分、血行を促進し、頭皮環境を整えたり、栄養を頭皮に届けやすくしたりする成分、抗炎症作用や保湿作用によって頭皮環境を整える成分など、さまざまなものがあるため、よく理解した上で選びましょう。

使い心地で選ぶ

育毛剤を使い続けるには使い心地の良さも重要です。育毛剤には、主にぬるタイプ、ノズルタイプ、スプレータイプがあります。

ぬるタイプは自分でしっかりと頭皮に塗り込むようにする必要があります。スプレータイプは噴射されるため、髪に邪魔されることなく頭皮に浸透しやすいでしょう。手軽にサッと使いたい方におすすめです。ただし、一般的なスプレータイプは広範囲に噴射できるとはいえ、髪をしっかりかき分けないと髪にかかってしまうので、噴射力の強いものがよい場合はジェット式のスプレータイプがおすすめです。

また、ノズルタイプは頭皮に直接つけられるタイプのものです。

価格で選ぶ

育毛剤は基本的に中長期的に続ける必要があるため、続けやすい価格帯を選ぶことも大事です。育毛剤は安価なものから高価なものまでさまざまなものがありますが、高い効果が期待できても価格が高いと長期間続けるのが難しくなります。そのため、無理のない範囲の価格帯で育毛剤を選ぶのがおすすめです。

育毛剤を使う時のコツ

育毛剤は、使い方もとても大事です。以下のようなポイントをおさえましょう。

髪や頭皮を清潔にした状態で使う

育毛剤は、シャンプー後の、髪や頭皮が清潔な状態で使ったほうがよいです。シャンプー後は毛穴が開いており、育毛剤が浸透しやすいというメリットもあります。

ただ、髪をしっかり乾かさないと水分で育毛剤成分が薄まることがあるので、ドライヤーをしてからにしましょう。頭皮が乾燥しないよう、乾かしきらないくらいで冷風に切り替えるのがおすすめです。

ぬる前に頭皮マッサージをする

両手の指の腹を使って、円を描くように頭皮をマッサージしてから育毛剤をぬると、血行が促進され、成分が浸透しやすくなります。シャンプーのときにやっておくのがおすすめです。

爪を立てたり、強い力をこめたりすると頭皮のダメージにつながるため、優しく行うことがポイントです。

なお、育毛剤をぬるときにマッサージすると、手に育毛剤がついてしまうことがあります。育毛剤の成分をできるだけ頭皮にとどめておくためにも、育毛剤をぬったら触らないほうがよいでしょう。

手に取らずに直接頭皮にぬる

ノズルタイプの育毛剤は、手に取るのではなく、容器を頭皮に直接当ててぬるのが正しい方法です。また、髪にぬるのではなく、頭皮にぬるのがポイントです。

ぬった後は自然乾燥させる

ぬった後にべたつきが気になる場合でも、ドライヤーなどで乾燥させようとしないでください。成分が蒸発して、効果が十分に得られなくなる恐れがあるためです。

べたつきが気になる場合は、冷風を優しく当てるのがおすすめです。

市販品と医療用発毛剤はどう違う?

医療機関で処方されるような医薬品は「発毛剤」とも言われ、発毛を促進する効果が期待できます。

現時点で日本で承認されている発毛剤は「ミノキシジル外用剤」で、頭皮の血管を拡張することで毛を作る細胞への血流を促進し、さらに毛母細胞を活性化したり増やしたりする働きがあるとされています。

医療用医薬品は医療機関の受診が必要ですが、第一類医薬品などであれば、市販されているものもあります。

【医療機関で処方される内服薬について】

医療機関では、外用薬だけでなく内服薬による治療も行われます。代表的な内服薬には以下のものがあります。

フィナステリド(守りの薬)

抜け毛を抑える「守り」のためのお薬です。抜け毛の原因とされるDHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモン(テストステロン)が5α還元酵素II型によって変化して生じます。フィナステリドは、この変化を抑えることで抜け毛を防ぎます。内服開始後1~3ヶ月位で効果が実感できることが多いです。[7]

⚠️ 重要な注意事項:フィナステリドは成人男性が対象のお薬です。20歳未満の方への有効性・安全性は確立されていません[2]。また、女性への適応はなく、特に妊婦の方は粉砕された錠剤の取り扱いも禁止されています[2]。服用期間中は献血ができず、1ヶ月間の休薬が必要です[7]。

デュタステリド(より強力な守りの薬)

デュタステリドもフィナステリドと同様に、抜け毛を抑える「守り」のためのお薬です。テストステロンからDHTへの変化に関わる5α還元酵素にはI型とII型が存在していますが、フィナステリドはII型のみに働くのに対して、デュタステリドはI型とII型の両方に働きます。そのため、デュタステリドはフィナステリドよりも高い効果が期待されます。内服開始後1~3ヶ月位で効果が実感できることが多いです[8]。

⚠️ 重要な注意事項:デュタステリドは成人男性が対象で、女性・小児への使用は禁忌です。カプセルから漏れた薬剤に女性・小児が触れないよう注意が必要です。[4]

また、男性機能低下などの副作用の発症率は、フィナステリド(約1%未満)に対して、デュタステリドは約5%未満とやや高いとされています[8]。服用期間中は献血ができず、6ヶ月間の休薬が必要です。[8]

ミノキシジル内服薬(攻めの薬)

発毛を促進する「攻め」のためのお薬です。ミノキシジルという成分が頭皮の血管を拡張することで、毛を作る細胞への血流を促進します。血行が改善されることで、毛細血管から毛乳頭へ栄養を行きわたらせることができるようになるため、頭頂部や生え際の発毛が促進されます。ミノキシジル配合の外用薬に比べ、内服型のミノキシジルタブレットの方が体内への吸収率が高く、より高い発毛効果が期待できます。[9]

※内服開始後しばらくすると(およそ1ヶ月程度で)、一時的に抜け毛が少し増えることがありますが、これは古い毛が生まれ変わっているサインであり、薬が効いている証拠です。数ヶ月で必ず生えてきますので、飲み続けることが大事です。[9]

⚠️ 注意事項:頭髪の増加に伴い、他の部位の毛量も増加するのが一般的です(増加の程度は個人差があります)。気になる方は、外用剤に切り替えるなどの対応が可能ですので医師とご相談ください。稀に低血圧などの副作用症状が見られることがあります。これらを自覚された際には当院までご連絡ください。[9]

【特に注意】未成年・女性の使用における安全情報

未成年や女性が使用する際は、注意すべき点があります。

注意点を理解したうえで使用しましょう。

高校生・中学生が使用する際の注意点

未成年の方が育毛ケアを検討する場合、まずは皮膚科や専門のクリニックに相談することが大切です。薄毛の原因がAGAとは限らず、他の皮膚疾患やストレス、栄養不足などが原因の場合もあります。医薬部外品に分類される多くの育毛剤には厳密な年齢制限はありませんが、肌に合わない可能性もあるため、使用前にパッチテストを行うことをお勧めします。一方で、ミノキシジル配合の発毛剤(OTC医薬品)は、日本では20歳未満の使用が認められていません[1]。また、内服薬(フィナステリド、デュタステリド)も20歳未満の有効性・安全性は確立されていません。[2][4]

女性・妊娠中・授乳中の方への注意[追加]

女性向けの医薬部外品の育毛剤も、多くは年齢を問わず使用できます。女性用のミノキシジル外用薬(リアップリジェンヌなど)も、男性用と同様に日本では20歳以上が対象です。特に妊娠中・授乳中の方は、ミノキシジル外用薬の使用を避ける必要があります。[3]

また、AGA治療用の内服薬(フィナステリド、デュタステリド)は女性への適応がなく、特に妊婦の方は錠剤の取り扱い自体も禁止されています。[2][4]

これは、胎児への影響が懸念されるためです。必ず医師や薬剤師に相談してください。

【海外の安全性情報】精神症状への注意喚起

参考情報として、欧州医薬品庁(EMA)は2024年にフィナステリドで自殺念慮(自殺を考えること)を副作用として情報追加しました。若年男性でも気分の変調を自覚したら、速やかに医療機関を受診し、服用の中止について相談することが必要です。[10]

【個人輸入のリスクについて】

医師の処方箋なく海外から医薬品を個人輸入するケースがありますが、偽造薬や不純物が含まれているリスクがあり、健康被害につながる恐れがあります。特に未成年者が安易に利用しないよう、必ず国内の医療機関に相談してください。[11][12]

育毛剤の効果が期待できないケースもある!

育毛剤を使えば絶対に効果が出るとは限りません。特に、円形脱毛症はAGAなどの他の抜け毛・薄毛とは原因が異なるため、育毛剤の効果が期待できないケースが多いです。

また、AGAでも、長期間放置したり症状が進んでいたりすると、市販の育毛剤では手に負えないことも考えられます。

育毛剤を使っても効果が実感できない場合は、一度医療機関に相談しましょう。

育毛剤以外の抜け毛ケア方法

育毛剤以外にも抜け毛や薄毛のケア方法はあります。まだ予防段階の場合は、育毛シャンプーを使うのもよいでしょう。また、しっかり予防・改善していきたい場合は、医療機関で治療を受けるのも一つの方法です。

育毛シャンプーを使う

育毛シャンプーとは、頭皮を清潔に保ちつつ健康的な髪を育てる効果が期待できるアイテムです。一般的なシャンプーと比較すると、髪や頭皮に与える刺激が最小限に抑えられており、髪や頭皮に効果が期待できる成分が配合されているのが特徴です。

抜け毛予防だけでなく、頭皮の乾燥を防いだり、髪にハリやコシを与えたりする効果も期待できます。

育毛シャンプーにもさまざまなものがありますが、アミノ酸系界面活性剤が含まれているものを選ぶとよいでしょう。

一般的なシャンプーには石油系界面活性剤が配合されており、これによって高い洗浄力を実現しています。しかし、洗浄力が強いシャンプーは頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまううえに刺激が強いのでおすすめできません。

アミノ酸系界面活性剤であれば、成分が髪の主成分と同じことから、髪や頭皮の刺激になりづらく、汚れはしっかりと落としてくれるでしょう。

クリニックで治療を受ける

AGAを改善するうえで最も効果が期待できる方法が、クリニックで治療を受けることです。

AGAに特化しているクリニックでは、AGAなどに効果が期待できるお薬を処方するのが一般的ですが、クリニックによっては独自の治療法やサプリメント、育毛剤などを扱っているところもあります。また、お薬による治療だけでなく、植毛などを行っているところもあります。

クリニックフォアのオンラインAGA治療

クリニックフォアでは男女ともにAGAの治療を行っており、オンラインで診療、お薬の処方をしています。ミノキシジル外用薬の取り扱いもあります。

スマホなどで診察を受けていただき、お薬はご指定の場所にご配送。お薬の定期配送も行っているので、忙しい方でもAGA治療が始めやすく、続けやすくなっています。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※自由診療

【よくある質問(FAQ)】

Q. 高校生や中学生でも育毛剤は使っていいですか?

医薬部外品に分類される多くの育毛剤には、厳密な年齢制限はありません。しかし、肌に合わない可能性もあるため、使用前にパッチテストを行うことをお勧めします。一方で、「発毛剤」に分類されるミノキシジル配合の外用薬は、日本では20歳未満の使用が認められていません。[1]薄毛の原因がAGAとは限らないため、まずは皮膚科や専門のクリニックに相談することが大切です。

Q. ミノキシジル配合の発毛剤は何歳から使えますか?

日本国内で市販されているOTC医薬品のミノキシジル外用薬(リアップシリーズなど)は、添付文書で成人(20歳以上)が対象と定められており、20歳未満の方は使用できません。[1]

これは有効性・安全性が確認されていないためです。海外では18歳以上を対象とする製品もありますが[5]、国内の基準に従ってください。

Q. 女性が育毛剤・発毛剤を使う際の年齢制限はありますか?

女性向けの医薬部外品の育毛剤も、多くは年齢を問わず使用できます。女性用のミノキシジル外用薬(リアップリジェンヌなど)も、男性用と同様に日本では20歳以上が対象です。[3]特に妊娠中・授乳中の方は使用できない医薬品が多いため、必ず医師や薬剤師に相談してください。また、AGA治療用の内服薬(フィナステリド等)は女性への適応はありません。[2]

Q. 育毛剤をやめるとどうなりますか?

AGAは進行性の疾患のため、育毛剤や発毛剤をやめると再び薄毛が進行する可能性があります。継続的な使用が推奨されますが、使用を中止する場合は医師に相談することをお勧めします。

まとめ

育毛剤や発毛剤は製品の種類によって年齢制限が異なります。医薬部外品の育毛剤は原則年齢制限がありませんが、OTCミノキシジル外用薬は20歳未満の使用が認められておらず、処方薬の内服薬も20歳未満の有効性・安全性は確立されていません。

AGAは進行性疾患で、20代で約10%、30代で20%の発症頻度が報告されており、早期対策が効果的です。ただし10代は副作用リスクや長期的な費用負担に注意が必要です。妊娠中・授乳中の女性はミノキシジル外用薬や内服薬の使用が禁止されており、内服薬には献血制限もあります。

市販品で効果が実感できない場合は、医療機関での専門的な治療を検討しましょう。

30秒でわかる あなたの頭皮危険度はどのくらい? 5問で完結 LINEでチェックする

AGAを正しく理解する

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自分がAGAなのか、簡単セルフチェック。

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AGAが起こる原因を理解しましょう。

AGAのお薬について

自分に合ったお薬を知りましょう。

参考文献

  1. PMDA. リアップX5プラスネオ添付文書(成人男性20歳以上対象、未成年使用不可の記載あり)
  2. PMDA. プロペシア錠添付文書(20歳未満の安全性未確立、女性・妊婦禁忌の記載あり)
  3. PMDA. リアップリジェンヌ添付文書(成人女性20歳以上対象、未成年使用不可、妊娠・授乳中は使用を避ける旨の記載あり)
  4. PMDA. ザガーロ医療用医薬品情報(小児等・女性禁忌、カプセル漏れ薬剤の取り扱い注意の記載あり)
  5. DailyMed. Minoxidil 5% Drug Facts (18歳未満使用不可、初期脱毛への注意の記載あり)
  6. 日本皮膚科学会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版, 日皮会誌127:2763-2777(年代別AGA有病率のデータ)
  7. EMA. Article 31 referral - Finasteride (2024年6月、精神症状に関する安全性情報の更新)
  8. 厚生労働省. 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
  9. PMDA. 医薬品の個人輸入について