フィナステリドは通販で購入できるの?個人輸入の危険性とどこで買うのが良い?

フィナステリドを通販で手軽に入手できる方法はないかと探していませんか?


一方「通販サイトは信頼できる?」「本当に安全なお薬?」と不安な人もいるでしょう。


フィナステリドは医師の処方が必要であり、国内の通販サイトでは購入できません。ネットでは「個人輸入」という形で入手できますが、粗悪品・偽造品のリスクを伴います。


この記事では、フィナステリドを通販・個人輸入で入手する危険性について解説します。


正規のルートであるオンライン診療の活用法も紹介しますので、安全性に配慮しつつ費用・利便性も考慮した選択肢として参考にしてください。


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フィナステリドは通販で購入できるの?

フィナステリドは、医師の処方が必要なお薬であり、国内の通販サイトでは購入できません。海外から個人輸入し販売されているケースもありますが、品質保証はなく健康への影響が懸念されます。

以下では、主な入手ルートについてまとめました。

購入可否安全性
国内通販(Amazon・楽天など)購入できない(取り扱いなし)
個人輸入サイト購入できるが非推奨保証なし
偽物・粗悪品の可能性あり
オンライン診療医師の診察後に処方(インターネットで完結)確保されている
対面診療医師の診察後に処方(通院が必要)確保されている

表のとおり、インターネットで安全に配慮して入手するにはオンライン診療が選択肢となります。

健康リスクを避けるために、各入手方法の違いと注意点を正しく理解しましょう。

Amazon・楽天などの国内通販では購入できない

フィナステリドは「処方箋医薬品」に分類され、Amazon・楽天など国内通販では購入できません。処方箋医薬品は、薬機法1により医師の処方が必要であると定められているためです。

効果のあるお薬だからこそ、使い方を誤ると体に悪影響を及ぼす可能性もあり、医師が症状や体質・持病などを確認し、服用して問題ないか医学的に判断する必要があります。状態によっては服用が適さないケースもあるのです。

通販で販売が制限されているのは、利用者の安全を守るための仕組みです。国内通販サイトすべてにおいて購入できないと理解しておきましょう。

個人輸入サイトからの購入は可能だが注意が必要

国内の通販サイトでは販売できない一方で、フィナステリドは「個人輸入」という形で販売されているケースも見られます。

個人輸入とは、海外の医薬品を自己責任で取り寄せる仕組みです。正規の流通ルートではなく、日本の法律に基づく安全性の保証はありません。

正規ルートと個人輸入の流通経路には、以下のような違いがあります。

正規ルート(オンライン診療・対面診療)個人輸入
流通経路製薬会社 → 卸売業者(輸入時は厚生局の許可) → 医療機関(医師) → 患者海外の業者 → 輸入代行サイト → 購入者
品質管理ありなし(品質は保証されない)
安全性高い低い(偽造品・粗悪品のリスク)

医療機関で処方されるお薬は、国の基準に基づいて流通経路が管理されています。海外製を扱う場合も、厚生局の管理のもとで医師が輸入します。

一方、個人輸入は日本の法律に基づく品質管理がありません。誰が・どこで・どのように製造したのか、まったく不明な状態で届くケースもあります。

安さや手軽さを優先し、品質に保証のないものを服用すると、思わぬ健康被害につながる可能性もあります。トラブルを防ぐために個人輸入は避け、正規ルートで入手してください。

医師の処方を受けられるオンライン診療という選択肢

インターネット上でフィナステリドを入手したい場合、オンライン診療が選択肢となります。オンライン診療は、対面診療と同じく国の法律に基づいた正規の医療行為です。

医師の診察を経て処方されるため、安全に配慮した治療が受けられます。2022年の規制緩和により、初診からオンライン診療でAGA治療薬の処方が可能になりました。

診察・処方・お薬の受け取りまですべてインターネットで完結します。

医師の診察では、症状や悩みを聞き取り、体調や持病、服用中のお薬を確認します。対面診療と同じように治療を進められる体制です。

通院の手間なしで適切な手順でAGA治療を始めたい方は、オンライン診療が適しているでしょう。

※自由診療
※医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。

フィナステリドの個人輸入をおすすめしない4つの理由

フィナステリドの個人輸入は、さまざまなリスクが伴います。メリットより危険性の方が大きく、厚生労働省も安易な輸入は控えるよう注意を呼びかけています。

特に以下4つは、個人輸入について知っておきたい注意点です。

  • 品質が保証されていない
  • 偽物・偽造品が送られてくる可能性がある
  • トラブルが起きても返金されない
  • 薬機法違反や税関没収のリスクがある

たとえ安く手軽に入手できそうに思えても、国が品質を保証していないお薬はリスクが大きいことを理解しましょう。

品質が保証されていない

個人輸入で入手するお薬は、日本の法律に基づく確認が行われていません。

国内で承認された医薬品は、薬機法に基づき、有効性・安全性が厳しくチェックされています。製造工程から保管、流通まで厳格に管理されており、国が定める基準を満たさない限り販売は認められません。

一方、個人輸入される医薬品は作られた工程が不明です。厚生労働省も、成分の含有量にばらつきがあったり、不純物が混入していたりするリスクを指摘しています。

品質保証のないお薬は、期待する効果が得られないばかりか体に悪い影響を及ぼすおそれもあります。安全に治療を進めるためには、品質が保証されたお薬を選ぶことが前提条件です。

※医師の管理下で輸入される海外製フィナステリドは、厚生局の手続きを経て安全性が確認された正規ルートのお薬であり、個人輸入とは異なります。

偽造品が送られてくる可能性がある

海外では偽造品が数多く流通しています。2006年のWHOによる調査では、非合法な販売サイトで扱われる医薬品のうち50%が偽造品であったとも報告されていました。6

また、厚生労働省の資料によると、インターネットで購入されたED(勃起不全)治療薬の約6割が偽物であったと示されています。同じように入手できてしまうフィナステリドも例外ではありません。

正規品と見分けがつかない色・形をしたものも存在し、外見で区別するのは困難です。本来の有効成分が入っていないだけでなく、体に害のある物質が入っている危険もあります。

また、代金を払っても商品が届かないトラブルや、クレジットカード情報・住所・連絡先などが流出するおそれもあります。

安さや手軽さを優先して個人輸入品を選ぶと、健康面はもちろん金銭面や大切な個人情報もリスクにさらすことになるのです。

トラブルが起きても返金されない

個人輸入したフィナステリドで体調変化が起きても、購入したサイトは責任を負いません。

医療機関で処方されたお薬であれば、気になることがあった場合に医師へ相談できます。医師はいつからどのお薬を服用したかを記録しているため、適切な助言を受けることが可能です。

一方、個人輸入の場合は何かあっても相談する先はありません。どのような成分が含まれているか不明であるため、受診しても適切な治療が難しい場合もあります。

厚生労働省のウェブサイトでは、個人輸入したフィナステリドによる健康被害が掲載されています。

製品名:フィンペシア1mg(報告年度:令和6年度)

健康被害報告の概要

50代男性が、AGA治療目的で、インターネット経由で入手したフィンペシア1mgを服用した。13日間で服用を中止し、中止後1週間ほどして、男性更年期障害様の症状(性欲減退、ED、うつ、不眠、ほてり)が出現。

服用中止1年経過した後も、性欲減退、うつ、ほてり、睡眠障害の症状が残った。

引用:個人輸入やインターネット購入による健康被害 | あやしいヤクブツ連絡ネット

「何かあったら病院に行けばいい」と安易に考えていると、万が一の際に適切なサポートや保証を受けられないリスクがあります。

薬機法違反や税関没収のリスクがある

医薬品には「薬機法」のほか「関税法」に基づくルールも設けられています。違反するとお薬が没収されるだけでなく、罰金などの処分を受けることもあります。

以下の表では、それぞれの法律のルールと違反した場合についてまとめました。

法律のルール違反した場合
薬機法個人輸入は自己使用に限り認められる
他人への譲渡や転売、複数人分をまとめて大量に購入するのは違反
処方箋薬:用法用量からみて1か月分以内
3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金(または両方)
関税法お薬を輸入するときは、税関で中身の確認を受ける義務がある
個人輸入できるのは自己使用目的に限られる
販売目的とみなされる場合は違反
国内未承認の医薬品は輸入禁止の場合あり
税関での差し止め・没収

代行サイトを通じても輸入者は自分自身です。上記に該当すれば法律違反になります。

個人輸入にはこうした法的なリスクも伴うのです。

オンライン診療でフィナステリドを処方してもらうメリット

オンライン診療では個人輸入で懸念されるようなリスクを避けながら治療を受けられます。通院せずインターネットでAGA治療を始めたいなら、オンライン診療が適するでしょう。

特に以下5つは、個人輸入にはないオンライン診療のメリットです。

  • 医師の診察の上で処方されるため、安全に服用を開始できる
  • 品質が保証された医薬品を扱っている
  • 副作用など体調の変化をすぐに医師へ相談できる
  • お薬が合わず継続すべきでない場合は全額返金されるクリニックもある
  • 通院不要で治療を続けやすい

納得して治療を受けるために、オンライン診療のメリットについて理解を深めましょう。

事前に医師が診察するため、安全に服用を開始できる

フィナステリドは誰にでも使えるお薬ではありません。既往歴や併用薬によっては服用が適さない場合があります。

オンライン診療では医師が患者の健康状態を確認し、フィナステリドの服用が適切かどうかを医学的に評価します。

以下の表では、オンライン診療の診察内容についてまとめました。

1. 事前問診体調や持病、併用薬の有無などを事前に記入し、医師が安全性を確認
2. 視診あらかじめ撮影した写真を医師が確認する(頭皮の状態をカメラ越しに確認することも可能)
3. 説明医師が診察結果をもとに、治療の必要性や注意点を説明

事前問診では、体調や既往歴だけでなく具体的な悩み・相談内容も伝えられるため、当日慌てることなく診察を受けられます。

頭皮の状態は事前に写真を撮影し送るほか、カメラ越しに見せることも可能です。オンライン診療でも、対面診療のように薄毛の状態を十分に確認できる体制が整えられています。

個人輸入ではこれらの確認が一切行われません。自分にとって望ましいお薬なのかを知るためにも、医師の診察を受けることが大切です。

※自由診療
※医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断でおくすりの処方可否・お薬の処方日数は変わります。

品質が保証された医薬品を扱っている

クリニックで処方されるフィナステリドは、国内薬・海外薬のいずれも品質が保証された医薬品です。

海外製と聞くと「偽物では?」「効果が劣るのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、個人輸入品とは異なります。

クリニックで扱う海外製フィナステリドは、厚生労働省の正式なルートで入手しているお薬です。さらに、日本の第三者機関で有効成分が正しく含まれていると確認されています。

以下の表では、クリニックで扱われる国内製と海外製についてをまとめました。

項目国内のお薬(国内承認薬)海外のお薬(クリニックが輸入)
承認日本で承認(先発:プロペシア、ジェネリック:沢井製薬、東和薬品、富士化学工業など)海外で承認(有効成分・用量・用法は国内承認薬と同じ)
製造・流通日本の製薬会社が国内で製造し、国の基準で流通管理されている海外の製薬会社が製造し、医師が厚生局の手続きを経て輸入
安全性日本の基準を満たしている
医師の管理下で処方される
海外の基準を満たし、医師の管理下で処方される
日本の第三者機関による成分鑑定済み
費用海外製よりやや高い傾向国内製より費用を抑えられる傾向

国内承認薬は日本の厳しい基準をクリアしており、信頼性を重視する方に選ばれることがあります。一方、費用を抑えたい方は海外製を選択するケースもあります。

どちらも医師の管理下で処方されるため、納得できるお薬を選ぶとよいでしょう。

体調の変化をすぐに医師へ相談できる

オンライン診療では、服用開始後に気になる体調変化があった際、再診し医師に相談できます。

個人輸入で購入した場合、体調不良が起きても適切な相談先がありません。近くの医療機関に受診しても、偽薬・偽造品を服用していれば医療機関側は適切な対処ができないのです。

一方、オンライン診療ではどのお薬をいつから服用したかをしっかりと記録しています。万が一気になる症状がある場合、記録をもとに医師から適切なアドバイスが受けられます。

特に飲み始めは体調変化に敏感になりやすく、お薬の影響か単なる体調不良かを見極めるのは難しいものです。個人輸入ではこのような相談先がなく、十分な医療サポートを受けられない可能性もあります。

オンライン診療なら不安な場合も医師と一緒に治療方針を見直しながら、最適なAGA治療を続けられます。

お薬が合わず継続すべきでない場合は全額返金されるクリニックもある

一部のオンラインクリニックでは、フィナステリドで明らかに副作用が出た場合、支払った治療費を返金する制度を設けています。

フィナステリドで副作用が起こる可能性は低いもののゼロではありません。万が一のことを考えて治療を受けるか悩んでいる方にとっては判断材料となるでしょう。

クリニックフォアのAGA治療でも、全額返金制度※をご用意しています。お薬が体に合わず、医師が医学的にも服用を継続すべきでないと判断した場合に適用されることがあります。

全額返金制度の主な適用条件

  • 定期配送を選択し、当クリニックで初めてAGA治療を受ける方
  • 初回診療前に頭皮写真を提出した方
  • 初回決済日から19日以内に問い合わせた方
  • 医師と患者双方が継続不可と判断した場合

その他にも複数の条件があります。詳細については公式HPにて事前にご確認ください。

※お薬がどうしても体に合わず、当院医師が診察の上で”治療を継続すべきでない”と判断した場合、お支払いいただいた治療費を返金させていただく制度になります。その他適用条件の詳細については公式HPをご覧ください。

通院不要で治療を続けやすい

オンライン診療は、予約から診察、お薬の受け取りまで全てが自宅で完結するため、忙しい方でも治療を継続しやすいメリットがあります。

フィナステリドは効果が出るまで3〜6か月程度かかり、維持するためにはその後も続ける必要があります。このため、受診のしやすさは治療するうえで欠かせないポイントです。

以下の表では、対面診療とオンライン診療の利便性を比較しました。

対面診療とオンライン診療の比較

項目対面診療オンライン診療
通院必要(移動時間が発生する)不要
診療時間平日・日中のみの施設が多い対面診療よりも柔軟
待ち時間診察まで待ち時間が発生予約時間に診察が受けられる
プライバシー他の患者と顔を合わせることがある場所を選ばず受診できる
継続しやすさ通院が負担で中断するケースもあるスキマ時間で受診できる

対面診療では、診療時間との都合がつかず治療を中断してしまう人も少なくありません。一方、オンライン診療なら仕事終わりやスキマ時間に診察を受けられます。

クリニックフォアでは平日7時〜24時、土日も診療可能な体制を整えており、ライフスタイルに合わせた受診が可能です※。頭部の状態も確認するなど、対面診療と同等の診察が受けられます。

オンライン診療はプライバシーが守られる点でも適しています。AGA治療はデリケートな悩みであるため、対面診療を避けたい方もいるでしょう。オンライン診療ではお薬は配送されるため、誰にも知られずに治療を進められます。

通院不要なオンライン診療は、無理なく治療を続けられる選択肢です。

※診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合がございます。

フィナステリドをオンライン診療で処方してもらう流れ

オンライン診療の流れは、主に以下の流れで行われます。

  1. 公式サイトから診察を予約する
  2. WEB問診票に回答する
  3. 指定した日時に医師の診察を受ける
  4. オンライン決済・処方される
  5. お薬が自宅に届く

ご自身の都合に合わせて診察予約し、実際に診察を受けたのち必要な場合処方が受けられます。予約から処方まですべてインターネットで完結し、時間や場所の制約がありません。

オンライン診療の流れ

ステップ内容例)クリニックフォアの場合
1) 予約公式サイトから診察を予約する診療時間 7:00〜24:00※1
最短当日15分後に受診可
24時間ネット予約可※2
2) 問診WEB問診票に回答する現在の症状、体調、既往歴、服用中のお薬、相談事項などを入力
必要に応じて頭部の写真も添える
3) 診察指定日時に医師の診察を受けるスマートフォンやPCで受診
医師と治療方針を決定する
4) 決済オンラインで決済する決済方法:クレジットカード/デビットカード・GMO後払い・代金引換・Amazon Pay・Paidy
5) 配送お薬が自宅に届く原則当日診療で14時までに決済すると最短当日発送※3・翌日配達※4

※1 診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合がございます。
※2 当日の予約の空き状況によります
※3 診療時間、決済完了時間により異なります
※4 診療、決済完了時間、お届け先エリアにより異なります

空き時間は診療予約ページからいつでも確認できます。最短で当日15分後※5から対応しており、思い立ったときに診察を受けやすいのも特徴です。

※5当日の予約の空き状況によります

予約から最短翌日※4にはお薬が届くため、スムーズにAGA治療を開始できるでしょう。

※医療保険が適用外の自由診療となります。
※医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断でお薬の処方可否・お薬の処方日数は変わります。
※主な副作用は、血圧低下や性機能の低下。詳細は当クリニックHPでご確認ください。
※標準的な費用1,760〜27,280円/月。別途、配送料550円がかかります。
※処方されなかった場合は診察料1,650円(税込)がかかります。

フィナステリドの処方を受ける前に知っておきたい注意点

フィナステリドはAGA治療に用いられる代表的なお薬ですが、医薬品である以上重要な注意点もあります。

安全に服用し効果を得るには、治療を始める前から正しい知識を持つことが大切です。

以下は、フィナステリドについて知っておきたいポイントです。

  • 副作用や体調変化に気をつける
  • 女性・未成年は服用できない・妊娠の可能性がある女性は触れない
  • 自己判断で用法用量を変えない
  • 続けることが重要であると理解する

安心して治療を始めるために、注意点についてもしっかり理解しましょう。

副作用や体調変化に気をつける

フィナステリドは比較的安全性が高いお薬ですが、副作用のリスクはゼロではありません。服用中に気になる症状が現れた場合は、医師に相談することが大切です。

国内臨床試験では、フィナステリドの副作用について以下のように報告されています。

フィナステリドの主な副作用

  • 重大な副作用(頻度不明):肝機能障害
  • 1〜5%未満:性欲減退
  • 1%未満:勃起機能不全、射精障害、精液量減少
  • 頻度不明:抑うつ症状、乳房肥大、めまい など

副作用の発現頻度は決して高くありませんが、重大な副作用として肝機能障害が報告されています。肝機能に問題がある方は、あらかじめ医師に相談してください。

体調に異変を感じた場合、自己判断せず速やかに医師に相談しましょう。健康を守るためには、医師のサポートを受けながら治療を進めることが求められます。

女性・子どもは服用できない・妊娠の可能性がある女性は触れない

フィナステリドは成人男性のAGA治療薬です。女性や子どもは、有効性・安全性は確認されておらず服用できません。

特に妊娠中または妊娠の可能性がある女性は、フィナステリドの有効成分に触れること自体が危険です。

以下の表で、対象者別の理由を確認しましょう。

フィナステリドを服用・接触してはいけない方

対象者服用できない理由
女性臨床試験で有効性が確認されていない
子ども安全性と有効性は確立されていない
妊娠中または妊娠の可能性がある女性体内にフィナステリドの成分が入ると、男性胎児の生殖器に異常をきたすおそれがある

妊娠中の方への影響については特に注意が必要です。フィナステリドの成分は、口から飲むだけでなく、皮膚に付着して吸収された場合でも胎児に影響を及ぼす可能性があります。

フィナステリドの錠剤はコーティングされており、通常の取り扱いでは有効成分に触れることはありません。ただし、錠剤が割れた場合は成分が出てきてしまいます。

以下に、フィナステリドを取り扱う際の注意点についてまとめました。

取り扱いで注意すべきポイント

  • 女性・子どもが触れないよう注意する
  • 家族が触れにくい場所(自分専用の引き出しなど)に保管する
  • お薬を取り出すときは錠剤に傷がないか確認する
  • 容器のふたを閉め、湿気のない場所に室温で保管する

特に女性や子どもがいる家庭は、お薬の保管場所や取り扱いに注意を払いましょう。誤って服用したり触れたりすることがないよう、日頃から気を配ることが大切です。

自己判断で用法用量を変えない

医師が指示した用法・用量を守ることが、安全かつ効果的な治療のために不可欠です。

フィナステリドの用量(0.2mg、1mgなど)は、医師が一人ひとりの状態に応じて決定します。効果と安全性のバランスを考慮し最適な量を処方しているため、自己判断で変更するのは危険です。

してはいけない服用方法の例

  • 効果を早く出したいからと、1日の服用量を増やす
  • 飲み忘れた分を翌日にまとめて飲む
  • 効果が出ないからと、自己判断で服用を中止する

不適切に用量を増やしても効果が増強するわけではなく、反対に予期せぬ副作用につながる可能性があります。

飲み忘れた場合、気づいた時点で1回分だけ服用しましょう。次の服用が近い場合は1回飛ばし、次回からは通常どおりの時間に戻してください。

効果を得るには継続が大切だと理解する

フィナステリドの効果を十分に得るためには、毎日続けることが大切です。継続服用することで効果が少しずつ発揮されます。

早い方では3か月で変化を感じることもありますが、効果を実感できるまでには通常3〜6か月かかります。治療期間ごとの目安は以下のとおりです。

フィナステリドの服用開始後の目安

期間期待される状態
服用開始〜3か月効果を実感しにくい時期(人によっては初期脱毛※が見られることがある)
3〜6か月抜け毛の減少や髪のボリュームに変化を感じ始める
6か月以降効果があれば継続していく(6か月以上続けても効果がない場合は、医師と相談して治療方針を見直す)

※休止期にある毛が新しい毛に押し出されて抜ける現象

効果が実感できた場合は、状態を維持するために6か月以降も続ける必要があります。中止すると3〜6か月ほどで効果が消失し、再び薄毛が進行してしまうためです。

6か月以上服用しても効果が得られない場合は、他のお薬へ切り替えるなど医師と相談しながら次の治療方針を検討しましょう。

フィナステリドの通販・ネット購入についてよくある質問

フィナステリドについてよくある質問に回答します。

フィナステリドを通販で購入しようかと迷われている方は、危険性を理解するために参考にしてください。

Q.フィナステリドは楽天やAmazonなどネットで買えますか?

フィナステリドは医師の処方が必要なお薬のため、Amazon・楽天など国内の通販サイトでは販売できません。

薬機法では、処方箋が必要なお薬を通販で販売することを禁止しています。フィナステリドは処方箋医薬品に該当し、医師の診察・処方が必要です。

薄毛の原因や進み具合、体質や持病などをもとに、フィナステリドによる治療が合っているかを総合的に判断します。

インターネット上で購入できるフィナステリドは、海外から個人輸入する薬です。偽物や粗悪品のリスクがあり、健康被害を招く危険もあるため推奨できません。

健康を守りながら症状改善を目指すには、医療機関を受診し医師の診察を受けましょう。

Q.通販でフィンペシアを個人輸入するのは危険ですか?

フィンペシアも個人輸入の対象であり、偽造品のリスクや健康被害の危険性は他の個人輸入品と同じです。

フィンペシアはインドの製薬会社が製造しているものであり、日本では承認されていません。正規のルートでは入手しないため、偽物が混ざっていても区別できないのです。

実際に、フィンペシアによる健康被害は報告されており、厚生労働省からも注意喚起されています。

安いからと個人輸入で入手すると、効果がないばかりか健康を損ねるリスクがあるため控えてください。

Q.フィナステリドは診察なし・処方箋なしで入手できますか?

フィナステリドは、医師の診察と処方がなければ入手できません。

フィナステリドは「処方箋医薬品」にあたり、薬機法で医師の診察・処方に基づいてのみ販売できると定められています。診察や処方箋なしでの販売・購入は認められていません。

インターネット上では「診察なしで購入できる」とうたうサイトもありますが、これらは海外から取り寄せる個人輸入にあたります。品質確認がされていないため、厚生労働省も注意を呼びかけています。

安全性を守るために必ず正規ルートで入手し、医師の指示のもと治療を受けてください。

Q.フィナステリドを安全にできるだけ安く処方してもらう方法はありますか?

安全性と費用面に配慮する選択肢として、ジェネリック医薬品を選ぶ方法があります。

ジェネリック医薬品は、先発薬と同じ有効成分・効能を持ちながら価格が抑えられるお薬です。国の基準を満たして製造されているため、安全性も確保されています。

また、治療を継続するうえでは「通院コスト」も見逃せません。

通院が必要な場合は、毎回交通費がかかります。一方、オンライン診療なら自宅で受診できるため費用を抑えやすくなります。

コスト面・安全性・利便性のバランスを考えながら、ご自身に合うクリニックを選択してください。

まとめ:フィナステリドのAGA治療は通販ではなくオンライン診療で安全に始めよう

AGA治療薬であるフィナステリドは、医師の診察と処方が必要です。法律上、国内の通販サイトでは販売できません。

インターネットで見かける通販サイトは個人輸入です。粗悪品や偽造品の可能性があり、服用すると健康を損ねるおそれもあります。

安全性に配慮しAGA治療を受けるには、医師の診察を受けフィナステリドが適切か診てもらいましょう。オンライン診療ならインターネットで受診でき、治療が必要と判断された場合は自宅までお薬を配送してもらえます。

個人輸入のような粗悪品のリスクを避け、体調変化があった場合も再診で相談可能です。

信頼できるクリニックを選び、納得してAGA治療を始めましょう。

30秒でわかる あなたの頭皮危険度はどのくらい? 5問で完結 LINEでチェックする

AGAを正しく理解する

AGAセルフチェック

自分がAGAなのか、簡単セルフチェック。

AGAの原因

AGAが起こる原因を理解しましょう。

AGAのお薬について

自分に合ったお薬を知りましょう。

参考文献

  1. 【1】薬機法49条
  2. 【2】厚生労働省:偽造医薬品問題の現状と対策について
  3. 【3】厚生労働省:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
  4. 【4】政府広報オンライン
  5. 【5】あやしいヤクブツ連絡ネット
  6. 【6】「偽造医薬品問題の現状と対策について」
  7. 【7】AGAガイドライン