【医師監修】脂肪の吸収を抑制するゼニカルのダイエット効果と注意点について

今回はダイエットの心強い味方であるゼニカルについて詳しく説明したいと思います。

ゼニカルとは?

ゼニカルとはオルリスタットが有効成分の肥満治療薬です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因となる肥満症を治療するために開発されました。

ですが、疾患がない人の脂肪の分解にも効果的であることががわかったため、ダイエット薬としてもつかわれるようになりました。

ゼニカルはなぜダイエットに効果があるの?

人間に必要な栄養素は大きく分けて、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5種類があります。これら「5大要素」のうち、1gあたりのカロリーが最も高いのが脂質です。ゼニカルは脂質分解酵素であるリパーゼの働きを抑制し、脂質の吸収を抑制するお薬です。

他の薬と比べたゼニカルの特徴は?

減量で使われるお薬のなかには、脳や消化管の運動などに作用して食欲を抑制するような作用機序があることで、心身の状態に影響を及ぼすものあります。そのようなお薬には抵抗のある方もいらっしゃるとは思います。しかし、ゼニカルは消化酵素にアプローチするので、便の様子がかわるという特徴的な副作用以外は心身への影響が少なく、副作用も少ないお薬といえます

脂肪の吸収を抑制するお薬なので、脂質の少ない食事をしている人にはあまり効果がありません。普段から脂質の多い脂っこい食事をとっている人におすすめです。

ゼニカル服用の際に気をつけるべき点・副作用は?

まず、海外の個人輸入サイトなどから薬を手に入れようとするのはやめましょう。2011年には厚生労働省が個人輸入についての注意喚起を出しています。配送トラブルに見舞われる可能性もありますし、万が一偽造品や粗悪品であった際に対応が困難であったり、配合される成分が日本人の体質に合わず副作用が強く出てしまったりする可能性もあります。

また、ゼニカルの服用では、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど、普段の食事で脂質とともに吸収される栄養素も阻害されてしまうので、サプリメントを取り入れるなど栄養の摂り方に工夫が必要になります。ゼニカルの副作用として、ガス溜まり、胃腸の張り、便の増加、便が脂っぽくなることがあります。便が脂っぽくなる(脂肪便)になるためお手洗いで便が黄色くなっていることを自覚される方が多いです。脂肪便以外の副作用は、服用していくうちにおさまることが多いです。

クリニックフォアの診療案内について

クリニックフォアでは初診から全国どなたでもオンライン診療でゼニカルの処方を行なっています。事前問診3分、診療3分程度で完了し、薬は最短当日発送いたします。

医師がお一人お一人にあったダイエット方法を提供させていただきます。

ゼニカルの処方をご希望の方はぜひクリニック フォアグループへご相談ください。

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参考文献

個人輸入において注意すべき医薬品等について|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html