皆さんは「サノレックス」についてご存知ですか？
サノレックスとは、厚生労働省が認可している医療用の食欲抑制剤です。
今回はそんなサノレックスについてどういった薬なのか、また入手するにはAmazonや個人輸入などでも買っても大丈夫なものなのかについて詳しく解説していきます。
※ なお、クリニックフォアではサノレックスの処方は行っていませんが、その理由についても述べたいと思います。
厚生労働省が認可した食欲抑制剤「サノレックス」とは？
まず、「サノレックス」がどういった薬なのか、効能や用法はどういったものなのかについて説明します。
サノレックスは、日本で承認されている食欲抑制剤で、「マジンドール」という有効成分により肥満症の治療薬として保険適用もある医薬品になります。
サノレックスを保険適用で用いるためには「BMIが35を超えている」高度肥満体型であることが必要となります。身長150cmの人ならば体重79kg以上、身長160cmの人ならば体重90kg以上、身長170cmの人ならば体重102kg以上が対象となります。効能としては「高度肥満症の食事療法の補助」や「高度肥満症の運動療法の補助」であり、その作用機序は、マジンドールの薬効は脳に働きかけて食欲抑制作用を示すというものです。
サノレックスの用法は、1日1回0.5mgを昼食前に水と一緒に飲んでください。ただし、注意事項としては、3ヶ月以上は連続で飲まないようにすることと、服用をはじめてから1ヶ月経っても効果を実感できない場合は服用を中止することが必要です。
入手方法は？Amazonや個人輸入で買える？
ではこの「サノレックス」は、どのように入手すれば良いのか、Amazonや個人輸入でも購入可能なのかについて説明します。Amazonでは2021年1月7日現在ではサノレックスの取り扱いはありません。また、個人輸入サイトでの購入も基本的に避けるべきです。その理由はサノレックスの有効成分であるマジンドールの作用にあるのですが、このマジンドールは向精神薬という薬に分類されているためです。
向精神薬とは、脳などの中枢神経系に働きかけて精神活動に影響を与える作用を持つ薬物のことで、麻薬や覚醒剤、大麻などと同じく個人輸入が規制されている薬物の一種です。つまり、個人輸入などで専門家以外の人が簡単に手を出せないように規制されているという訳です。
そのような薬を個人輸入で売っているサイトが見つかったとしても、そのサイトが違法な可能性があるということ、さらに、購入して手元に届いたとしてもそのサノレックスの成分が本物でない可能性があることに注意が必要です。ですので、個人輸入は様々なリスクが高くおすすめできません。
サノレックスを手に入れるためには専門外来を行っているクリニックや病院などの医療機関で処方してもらうのが安心・安全であり、むしろ、現在サノレックスを手に入れるための唯一の方法が、病院処方であると考えた方がいいでしょう。
クリニックフォアの診療案内について
クリニックフォアではサノレックスの処方は行っていません。なぜなら、サノレックスは高度肥満体型の方向けに食欲抑制の効果はありつつも、精神依存・身体依存を含めて副作用が比較的強いことが報告されており、メリットとリスクのバランスを検討した結果、採用しないこととしています。
その代わり、過剰な食欲を抑制する効果のあるお薬として、「GLP-1受容体作動薬」というお薬を採用しております。
GLP-1受容体作動薬は、脳に作用して過剰な食欲を抑制するお薬です。胃の働きが抑えられることで血糖値の急激な上昇も抑えることができます。
このほかにもクリニックフォアでは、適正体重に向けた体重管理を行うために、作用の仕方が異なる複数種類のお薬をを取り扱っており、医師がお一人お一人にあわせて適切なお薬を処方させていただきます。
また、オンライン診療も可能です。オンライン診療でお薬を処方するとなった場合には最短当日発送で薬をお届けいたします。
診察・お薬の処方をご希望の方は、ぜひクリニックフォアにお気軽にご相談ください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
参考文献
サノレックス錠0.5mgの基本情報（薬効分類・副作用・添付文書・薬価）https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/11/1190008F1020.html サノレックスが通販で個人輸入できない理由＆代わりの商品を紹介！生駒個人輸入ノート https://ikoma36-park.jp/price/sanorex.html
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