フィナステリドを飲むタイミングは【毎日同じ時間】が適切
フィナステリドは、1日1回、毎日同じ時間に服用することが推奨されています。
服用時間を固定することで、次のようなメリットが期待できます。
- 血中濃度が安定し、効果を適切に維持しやすくなる
- 飲み忘れを防ぎ、治療を継続しやすくなる
フィナステリドを飲む時間がバラバラだったり、飲み忘れが続いたりすると、十分な効果が得られず、脱毛の進行を抑えられなくなる可能性があります。[1]
そのため「フィナステリドを飲む時間を決めて習慣化すること」はAGA治療を成功させるカギといえるでしょう。
お薬の種類によっては食事の影響を受けたり、飲む時間が指定されているものもありますが、フィナステリドにはそのような制限がありません。
ご自身の生活リズムに合わせて、無理なく継続できる服用タイミングを設定しましょう。
食前・食後で効果に違いはない
フィナステリドは、食事の前後どちらで飲んでも効果に差はありません。
添付文書によると、フィナステリドは食事の影響を受けず、食前・食後のどちらで服用しても吸収に差はないと報告されています。[2]
そのため、
- 食事前に準備しておくと忘れにくい
- 他の薬とあわせて食後に飲む方が続けやすい
など、ご自身の生活リズムのなかで「忘れにくいタイミング」を選ぶことが大切です。
朝昼夜・寝る前で効果に違いはない
フィナステリドは、朝・昼・夜・寝る前のどの時間帯に服用しても、効果に差はないと考えられています。
ラットを用いた研究では、フィナステリドの投与時間を朝と夜で比較しても、効果に大きな差はありませんでした。[3]
ただし、ヒト(AGA患者)を対象にした「投与時間と効果を比較したデータ」は現時点では存在しません。そのため「特定の時間帯に飲むと効果が高まる/弱まる」という科学的根拠はないといえます。
添付文書上では「1日1回服用」と記載があるのみで、服用する時間帯については言及されていません。[2]
これらのことを総合的にふまえると、自分が続けやすい時間を選び、毎日継続して服用することが大切だといえるでしょう。
飲む時間をバラバラにすると効果が弱まる2つの理由
フィナステリドは「食事や時間帯に影響されない薬」ではありますが、服用時間が毎日バラバラだと治療効果が弱まる可能性があります。
その理由は大きく2つです。
1つ目は、血中濃度が不安定になること。2つ目は、飲み忘れが増えやすくなることです。
フィナステリドは半減期が短いお薬のため、体内の濃度を安定させるには毎日の服用リズムが重要になります。
また、服用時間が定まっていないと習慣化しづらく、うっかり飲み忘れてしまうリスクも高まるでしょう。
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1:血中濃度が不安定になるため
服用時間がバラバラだと、体内のお薬濃度が安定せず、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロステロン)を十分に抑えられなくなる可能性があります。
フィナステリドの半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)は約3〜4時間と比較的短いのが特徴です。
毎日同じ時間に服用することで、体内の濃度が一定のリズムで維持される仕組みになっています。服用時間がズレると、この濃度バランスが崩れてDHTの抑制効果が不安定になりやすくなってしまうのです。
毎日できるだけ同じ時間帯に服用する習慣をつけることで、お薬本来の効果を引き出しやすくなります。朝起きたタイミングや食後など、忘れにくいルーティンに組み込み、継続しやすい仕組みをつくりましょう。
理由2:飲み忘れが増える可能性があるため
フィナステリドの服用時間が日によってバラバラだと、習慣化できずに飲み忘れが増えると考えられます。
フィナステリドの効果を維持するには「継続服用」が必須であるため、飲み忘れが増える=お薬の効果が弱まり薄毛が進行してしまう可能性が高まります。[4]
AGA治療を成功させるためには、フィナステリドを
- 起きたらすぐに飲む
- 朝食後に飲む
- 歯磨きのあとに飲む
など、毎日同じ時間帯・状況で服用するルールを設けましょう。
フィナステリドを【毎日同じ時間に飲む】ための習慣化テクニック4つ
フィナステリドを毎日同じ時間に服用する習慣をつけるには「いかに忘れにくくするか」がポイントです。
生活習慣とお薬を飲む行為を紐づけたり、アラームやアプリなどにサポートしてもらったり、自分にとって取り組みやすい方法を考えましょう。
ここでは、服用を習慣化するための具体的なテクニックを4つ紹介します。
その1:生活習慣とセットにする
毎日の決まった行動とフィナステリドの服用をセットにすることで、服薬が習慣化されやすくなります。
アメリカの高齢者を対象にした「薬の服用と習慣化」に関する研究では、91%が食事、起床、就寝といった日常動作にお薬を飲む行為を組み込むことで、服薬を習慣化していました。[5]
◎生活習慣と服薬タイミングの例
- 食事に関連づける:朝食後/夕食後
- 生活に関連づける:起床時/就寝前
- 服薬のきっかけをつくる:朝の情報番組を見ながら
食卓やリビングなど、目に留まりやすい場所にお薬を置いておくと、視覚的なリマインダーとしても機能します。
「食事のあとにお薬を飲む」「このテレビ番組を見ながらお薬を飲む」など、すでに習慣になっていることと服薬をセットにすること、目に見える範囲にお薬を置いておくことが飲み忘れを防ぐポイントです。
その2:お薬をあらかじめセットしておく
飲み忘れを防ぐには、お薬を事前にセットしておくことも効果的です。
お薬を事前にセットできるツールには
- 曜日ごとに仕切りのついたピルケース
- お薬カレンダー
などがあります。
飲み忘れの少ない高齢者では、65%が週単位でお薬をセットできるピルケースを使用していました。[5]
毎週お薬をセットする習慣は、日々の服薬を自動化し、継続率を高めることにつながります。
毎日の服薬を視覚的に確認でき、飲んだかどうかの判断がしやすい点も、ツールを活用するメリットです。
その3:周囲のサポートを得る
長期的な服薬継続を実現するために、配偶者や子どもなど身近な人にサポートを依頼するのも1つの方法です。
◎周囲からの服薬サポートの例
- 「お薬飲んだ?」と確認してもらう
- ピルケースやお薬カレンダーへのセットを手伝ってもらう
服薬管理が安定している高齢者では、半数以上が服薬のリマインドやお薬の整理を家族に手伝ってもらっているという報告があります。[5]
家族や周囲の人に服薬をサポートしてもらえる体制があれば、積極的にお願いしてみましょう。
その4:アプリやアラームを活用する
近くに家族やサポートしてもらえる人がいない場合は、服薬管理アプリの活用やスマートフォンのアラーム機能がおすすめです。
多くの服薬管理アプリには、設定した時間に通知を送る機能や、服用記録を残す機能があります。
アプリを使用しない場合でも、スマートフォンのアラーム機能が有効です。
毎日同じ時間にアラームを設定し、「フィナステリド服用」などのラベルをつけておくことで、飲み忘れを防ぐリマインダーになります。
これらを活用することで、周囲のサポート体制がない人でも服薬の習慣化をサポートできるでしょう。
フィナステリドを飲み忘れた時の対処法
フィナステリドを飲み忘れた場合は、気づいた時点ですぐに1回分を服用しましょう。[6]
ただし、次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分は飛ばして次回から通常通り服用してください。重要なのは、2回分をまとめて飲んではいけないということです。
2回分をまとめて服用すると、体内の薬物濃度が急激に上昇し、副作用のリスクが高まる可能性があります。
フィナステリドは毎日継続することが重要ですが、1日飲み忘れたからといって治療効果が大きく損なわれることはありません。
飲み忘れに気づいたら慌てず適切に対処し、翌日からはいつも通りの服薬スケジュールに戻しましょう。
フィナステリドの飲み方に関するよくある質問
フィナステリドの飲み方について、よくある疑問にお答えします。誤った飲み方や日常生活での注意点について理解することで、安心して治療を継続できます。
フィナステリドを1日2回飲んでしまったらどうすればいいですか?
間違えて1日2回飲んでしまった場合は、その日はそれ以上追加で飲んでしまわないよう注意し、翌日から通常の1日1回に戻してください。
たとえば朝飲んだにもかかわらず、飲んだことを忘れて夕方にもう1回飲んでしまった場合、その日はそれ以上服用せず、翌日から通常通り朝に1回だけ服用するようにします。
誤って1日に2回服用してしまったからといって重大な健康被害が必ず起こるわけではありませんが、体調に異変を感じた場合は医師に相談しましょう。[6]
二重に服用してしまうことを防ぐ方法として、アプリやピルケース、お薬カレンダーなどを利用した服薬管理方法があります。
フィナステリドはアルコールと併用していいですか?
フィナステリドとアルコールの併用は禁止されていませんが、大量のアルコール摂取は避けた方がよいでしょう。
フィナステリドは主に肝臓で代謝されるお薬です。[2] アルコールも同様に肝臓で代謝されるため、大量に飲酒すると肝臓に負担がかかり、お薬の代謝に影響を与える可能性があります。
毎日大量に飲酒する習慣がある場合や、肝機能に不安がある場合は、医師に相談してください。
まとめ:AGA治療を成功させるフィナステリドの服用タイミングは【毎日同じ時間】
フィナステリドの効果を引き出し、AGA治療を成功させるには、毎日同じ時間に服用することが重要です。
服薬時間を固定することでお薬の濃度安定化、飲み忘れ防止につながります。
食事や飲む時間帯による効果への影響はありません。
そのため、時間にとらわれず、ご自身のライフスタイルに合う服薬タイミングを見つけましょう。
飲み忘れを防ぐ工夫として
- 生活習慣と服薬タイミングのセット化
- ピルケースやお薬カレンダーの活用
- 家族から声かけなどのサポ―ト
- アプリやアラームの活用
などがあります。
いろいろなやり方を試したり組み合わせたりして、AGA治療成功のカギとなる「フィナステリド習慣化」を実現させましょう。
