皆さんは「サノレックス」という、食欲抑制剤をご存知ですか?
体重管理や肥満治療に興味のある方はご存知かもしれませんが、この「サノレックス」はリバウンドの危険があるのではないかと気にする声を聞くことが多々あります。
今回はそんなサノレックスについて、リバウンドの危険はあるのか、服用してどの程度で効果が出るのかなど、詳しく解説していきます。
クリニックフォアではサノレックスの処方は行っていませんが、その理由についても解説いたします。

厚生労働省が認可した食欲抑制剤「サノレックス」とは?
ではまず、そもそも「サノレックス」とはどういったお薬なのかについて説明します。
サノレックスとは、「マジンドール」という有効成分を配合した、厚生労働省が正式に認可している医療用の食欲抑制剤です。このサノレックスはダイエットサプリや市販の医薬品と異なり、医療機関で診察を受けて処方をされないと原則入手できません。また、サノレックスは向精神薬の一種であり、脳などの中枢神経系に作用を及ぼして精神的な影響を与えるお薬です。向精神薬は「麻薬及び向精神薬取締法」で規制されていることからも個人輸入などは避けるべきです。

次にサノレックスの効能や用法などについて説明します。
サノレックスの効能は、肥満症の改善です。その仕組みは、食欲を抑制することにより食事量・摂取カロリーを減らすことにより体重をコントロールできるというものです。
ただし高BMIの方のみに保険適用があるため、保険適用になるかどうかは自身のBMIが35を超えている必要があります。このBMIは体重(kg)を身長(m)×身長(m)で割った値ですので計算してみてください。用法は、1日1回0.5mgを昼食前に水やぬるま湯で飲んでください。ただし、向精神作用があるため、連続で服用するのは3ヶ月までです。また、服用をはじめてから1ヶ月経っても効果を実感できない場合は服用を中止してください。
サノレックスはリバウンドしやすい?しにくい?
では、本題のサノレックスはリバウンドしやすいのか、しにくいのかについて説明します。サノレックスがリバウンドしやすい理由として挙げられるのは、サノレックスに耐性ができてしまって内服していても食欲が抑えられなくなることや、内服終了後に食欲が戻って食事が多くなってしまう、といったことです。

サノレックスの効果はどれくらい出る?
では実際にサノレックスでどのくらい効果があるのでしょうか。
人によって効果が出る方と出ない方はいますが、4人に3人くらいは効果が出ると言われており、さらに最高で10kg程度減らすことができたという報告もあります。
元々の体重が多い人ほど減りやすいこともあるため、個人差が大きいので気になった方は是非医師と相談の上で試してみてください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。お薬の使用は医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
クリニックフォアの診療案内について
クリニックフォアではサノレックスの処方は行っていません。サノレックスは精神依存、身体依存を含めて副作用が強いことが報告されています。そのため、できるだけ短期間の使用が望ましいとされています。内服可能な期間も3ヶ月が限度とされており、継続的な内服が難しくなっています。
その代わり、過剰な食欲を抑制する効果のあるお薬として、「GLP-1受容体作動薬」というお薬を採用しております。
GLP-1受容体作動薬は、脳に作用して過剰な食欲を抑制するお薬です。胃の働きが抑えられることで血糖値の急激な上昇も抑えることができます。
クリニックフォア では、オンライン診療も可能です。オンライン診療でお薬を処方するとなった場合には最短当日発送で薬をお届けいたします。
医師がお一人お一人にあわせて適切なお薬を処方させていただきます。診察・お薬の処方をご希望の方は、ぜひクリニックフォアにお気軽にご相談ください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。