ボグリボースはどんなお薬？
ボグリボースとは、ボグリボースを主成分とする２型糖尿病治療薬のひとつで、ベイスンという商品名でも知られているお薬のことです。
糖尿病の方が、食後に血糖値が上がりすぎてしまう状態を改善したり、耐糖能異常（血糖値が正常より高く、糖尿病予備軍の状態）の方の2型糖尿病発症を抑えるために使われることが一般的です。
ボグリボースの効果・効能
ボグリボースは、食後に急激に血糖値が上がるのを防ぐはたらきがあります。これは、ボグリボースが、小腸に存在するα-グルコシダーゼという消化酵素のはたらきを抑えるためです。
α-グルコシダーゼは糖質を分解して吸収されるようにする酵素なので、α-グルコシダーゼのはたらきを抑えることで、糖質がゆっくり消化・吸収されるようになります。
ボグリボースはダイエットに効果あり？
ボグリボースがα-グルコシダーゼの働きを抑えることで、糖分が体内に吸収されるのを抑えるため、緩やかな糖質制限をしているような状態となり、ダイエット効果が期待できます。
ボグリボースによって糖分の吸収が減り、食後の血糖値の上昇が抑えられると、脂肪として蓄積する量も減るため、ダイエットにつながるのです。
ボグリボースの飲み方
一般的な飲み方は、1回1錠を1日3回、毎食の直前に飲みます。ダイエット目的でもほぼ同じで、1日1～3回、食前に飲みます。
なお、ボグリボースには、水なしで飲めるOD錠もあります。
ボグリボースの副作用
どんなお薬にも効果が期待できる一方で、副作用のリスクがあります。そのため、ここで紹介するような症状が現れた場合は早めに医師に相談してください。
- お腹の症状（腹痛、下痢、便秘、ガスが増える、お腹が張る）
- 発疹
- しびれ
- 顔のむくみ
など
また、重大な副作用として、低血糖（血糖値が下がりすぎた状態）や腸閉塞（腸管がふさがったり、動かない状態）が生じることがあります。
- 低血糖の初期症状：強い空腹感、冷や汗、脱力感など
- 腸閉塞の初期症状：おならが増える、お腹がはる、鼓腸（腸に異常にガスがたまる）
ボグリボースの処方ができない方
体質や持病によっては、ボグリボースの処方ができない方や、処方に注意が必要な方がいます。以下に当てはまるような方は必ず医師に相談してください。
- 薬や食べ物によるアレルギー症状（かゆみ、発疹など）が出たことがある
- お腹の手術歴や腸閉塞の既往のある方
- 肝障害や腎障害がある
- 妊娠、妊娠している可能性がある
- 授乳している
また、他の薬やサプリを飲んでいる場合は、併用するとお互いに効果が下がったり、逆に作用が強くなりすぎて体に悪影響を及ぼしたりすることがあります。併用を希望するときは医師に相談しましょう。
低血糖症状が出たらすぐにブドウ糖を摂取する
過度な食事制限や著しい運動がなければまず起こりませんが、血糖値が下がりすぎて以下のような低血糖症状が現れることがあります。
- 脱力感
- 冷や汗
- 強い空腹感
- 手足が震える
- 動悸
- 意識が低下するなど
このときは糖分の吸収が阻害されるため、ブドウ糖を摂取することが必要です。
また、家族などの周りの人にも低血糖のリスクについて伝えておき、症状が出たら糖分をとらせてもらえるようにサポートをお願いしておきましょう。
ボグリボースは通販で購入できる？
個人輸入という形でネットでボグリボースを購入することができます。しかし、個人輸入で販売されているお薬には偽物の可能性があったり、副作用が生じたときなどに対応が難しかったりするなど、リスクも大きいです。
そのため、ボグリボースを扱っている病院を受診するとよいでしょう。
クリニックフォアのオンラインメディカルダイエット
クリニックフォアではメディカルダイエットのオンライン診療を行っています。ボグリボース錠は取り扱っていませんが、糖を尿に排出してダイエットを目指す飲み薬「ルセフィ」や、糖ではなく脂肪の吸収を抑制する飲み薬「オルリスタット」などの取り扱いがあります。
そのほかにも、食欲を抑えるお薬や漢方薬など、さまざまなお薬を処方しているため、目的やライフスタイルに合わせてダイエットのお薬の相談ををしてみましょう。
スマホなどを使ってオンラインで診療を受けていただければ、処方されたお薬はご指定の場所に配送します。定期配送もあるので、忙しい方でもダイエットが続けやすくなっています。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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