ヘアサイクルとは?抜け毛や薄毛との関係性など医師が解説します。

髪の毛は一度生えたら、一生伸び続ける訳ではありません。古い髪は抜け落ち、そしてまた新しい髪が生え変わります。
この一連の流れのことをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。
ヘアサイクルは「ミニ臓器」とも呼ばれる毛包が、生涯にわたって再生と退縮を繰り返す、非常に精巧な仕組みです[1]
この記事では、ヘアサイクルの基本から、なぜ乱れるのか、どうすれば改善できるのかまで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します

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ヘアサイクルの基本:4つの段階(成長期・退行期・休止期・脱毛期)

ヘアサイクルは以下の4段階で構成されています。

  • 成長期(Anagen)
  • 退行期(Catagen)
  • 休止期(Telogen)
  • 脱毛(Exogen)

それぞれの段階が一周するまで、1~2か月で終わるような事は無く、数年をかけてヘアサイクルは周回します。各段階の期間など詳しく説明していきます。

各期の期間・割合・特徴(図表)

段階期間の目安全体に占める割合主な特徴
成長期
(Anagen)
2~6年[2][3]約85~90%[2]毛母細胞が活発に分裂し、髪が太く長く成長する時期
退行期
(Catagen)
2~3週間[2][3]約1%[2]毛母細胞の活動が低下し、髪の成長が停止する移行期
休止期
(Telogen)
約3~4か月[2][3]約10~15%[2]細胞分裂が完全に停止し、髪が毛包内に留まっている状態。次の成長期の準備期間
脱毛
(Exogen)
(休止期に含まれる)古い髪が抜け落ち、新しい髪に押し出される段階

成長期 (期間:2年~6年)

成長期は毛母細胞が分裂し、新たな髪の毛が生えたり元の髪が伸びたりする時期です。

ヘアサイクルが正常な場合、髪の毛の約90%近くは、この成長期の状態にあると言われています。[2]

成長期の髪は1日あたり約0.3~0.4mm、1か月で約1cm伸びるとされています[4]。健康な頭皮では、約10万本の毛髪のうち8.5万~9万本がこの成長期にあり、活発に髪を作り続けています。

退行期(期間:2週間~3週間)

退行期は毛母細胞の活動が弱くなり、髪の成長が止まりはじめる時期。髪の毛の1%ほどが、この退行期の状態にあると言われています。[2]

2週間~3週間ほどの時間をかけて、髪の毛が毛母細胞と離れ、髪の成長が止まります。

休止期(期間:3か月~4か月)

休止期は毛母細胞の分裂が停止し、髪の毛が抜け落ちはじめる時期です。髪の毛の10%~20%ほどが、この休止期の状態にあると言われています。(より正確には約10~15%[2])

髪が抜けおちた後には、新しく生えてくる髪の準備が徐々に始まります。

健康な成人では、1日あたり50~100本程度の抜け毛が見られますが、これは正常なヘアサイクルの範囲内です。[5]

毛包は「ミニ臓器」:再生を繰り返す仕組み

髪の毛を生み出す毛包は、生涯を通じて成長と退縮を繰り返す非常に特殊な組織です。研究では、毛包は「ミニ臓器(mini-organ)」として機能し、幹細胞の働きによって何度も再生することが明らかになっています。[1]この再生能力があるからこそ、髪は一生のうちに何度も生え変わることができるのです

ヘアサイクルが乱れると抜け毛・薄毛に繋がる

AGAや薄毛の原因の多くは、このヘアサイクルの乱れが原因。特に成長期が大幅に短くなるとされており、通常であれば2年~6年ほど続くとされる成長期が、1年や数か月程度で終わってしまいます(場合によっては数週間から数か月にまで短縮することもあります)。[6]

そうなると、髪は十分に成長できないまま退行期・休止期を迎えてしまうため、薄毛になってしまうのです。

AGA(男性型脱毛症)と女性型脱毛症における変化

病態ヘアサイクルの変化臨床的特徴
AGA
(男性型脱毛症)
成長期が著しく短縮(数か月~1年程度に)[6]
休止期の割合が増加
前頭部・頭頂部の薄毛が進行
髪が細く短くなる(軟毛化)
FAGA
(女性型脱毛症)
成長期の短縮(男性ほど顕著ではない)
髪の太さの減少
頭頂部を中心に全体的なボリューム低下
髪の密度が減少
休止期脱毛
(Telogen Effluvium)
休止期の髪の割合が急激に増加(20~50%に達することも)[7]全体的な抜け毛の増加
ストレス・出産・急激なダイエット後などに発生

ヘアサイクルが乱れる主な原因

ヘアサイクルの乱れは、様々な要素が複合的に重なり発生すると言われています。ここでは、医学的に重要とされる主要な原因について解説します。

AGA(男性型および女性型脱毛症)による成長期の短縮

AGA(男性型脱毛症)の最も大きな原因は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。このDHTは、テストステロンという男性ホルモンが、頭皮に存在する「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで生まれます。[8]

DHTは毛根にある受容体(アンドロゲンレセプター)に結合し、毛母細胞に対して「成長を止めなさい」という信号を送ります。その結果、本来2~6年続くはずの成長期が数か月から1年程度に短縮され、髪が十分に太く長く育つ前に抜けてしまうのです。[6][8]

男性ホルモン(DHT)と脱毛部位の科学的根拠

興味深いことに、DHTの影響は頭皮の部位によって異なります。前頭部や頭頂部の毛包はDHTに対する感受性が高く、薄毛が進行しやすい一方、側頭部や後頭部の毛包はDHTの影響を受けにくいことが知られています。[9]

これがAGAに特徴的な「M字型」や「O字型」の脱毛パターンを生む理由です。

休止期脱毛(Telogen Effluvium: TE)とは

休止期脱毛(TE)は、通常10~15%程度である休止期の髪の割合が、20~50%まで急激に増加する状態です。[7]

強いストレス、出産、急激な体重減少、高熱を伴う病気、甲状腺機能の異常などが引き金となり、多くの毛髪が一斉に休止期に移行してしまいます。AGAとは異なり、休止期脱毛は一時的なことが多く、原因が解消されれば通常3~6か月で自然に回復します。

ただし、慢性的なストレスや栄養不足が続く場合は、症状が長期化することもあります。[7]

頭皮の血行不良

一つ目の原因は、頭皮の血行不良。髪の毛が成長するために必要な栄養素のアミノ酸やミネラル、ビタミンなどは、血液を通して毛乳頭にある毛細血管に送られます。

しかし頭皮の血行が悪化すると、当然ながら栄養が正常に届けられなくなります。そのため、髪の成長を阻害し薄毛が進行するのです。

血行の悪化にはストレスなど様々な原因がある

血行が悪化する原因は、以下のような事が挙げられます。

  • ストレス
  • 運動不足
  • 生活習慣の乱れ
  • 睡眠不足
  • 加齢
  • 紫外線
  • 過度なエアコンなどの冷房

髪の生成に必要な栄養不足

二つ目の原因は、髪の生成に必要な栄養の不足。先の通り、髪の成長には栄養が不可欠。

髪はケラチンと呼ばれるタンパク質によって大部分が形成されています。そして、そのケラチンを生成するために必要な成分が、アミノ酸やビタミン

そのため過度なダイエットをしていたり、外食の頻度が高かったり、食生活に偏りや乱れがあると、髪がしっかりと成長できなくなってしまいます。

ストレス・栄養不足・睡眠とtelogen比率の関係

ストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、休止期の髪の割合を増加させることが複数の研究で示されています。[7]

また、髪の主成分であるケラチンの合成には亜鉛が、毛母細胞への酸素供給には鉄(フェリチン)が重要です。これらの栄養素が不足すると、成長期が維持できず休止期脱毛(TE)の一因となる可能性が複数の研究で示唆されています。[10]

注意:サプリメントの過剰摂取は健康被害のリスクがあるため、まずはバランスの取れた食事を基本とし、必要に応じて医師に相談することが重要です

自分の状態を知り、ヘアサイクルを整える方法

ヘアサイクルの乱れに気づいたら、早めの対処が重要です。ここでは、自宅でできるセルフチェック方法から、医療機関での治療まで、段階的に解説します。

自宅でできる「60秒ヘアカウント」での状態把握

自分の抜け毛が正常範囲かどうかを簡易的に確認する方法として、「60秒ヘアカウント」があります。これは、髪を軽く引っ張りながら60秒間に抜ける髪の本数を数える方法です。

健康な男性では平均約10本/分との報告があり[11]、これを大きく超える場合は、脱毛が進行している可能性があります

ただし、この方法はあくまで目安です。抜け毛が気になる場合や、急激に増えたと感じる場合は、専門医への相談をお勧めします。

フィナステリドやミノキシジルなどAGA治療薬を使う

ジヒドロテストステロンの生成を抑えるのが、フィナステリド(商品名:プロペシア)というAGA治療薬です。

フィナステリドは、テストステロンをDHTに変換する「5αリダクターゼ」という酵素の働きを抑えることで、DHTの生成を減らします。[12]

その結果、毛母細胞へのブレーキ信号が弱まり、成長期が正常な長さに戻ることで、髪が太く長く育つようになります。

ミノキシジルは頭皮の血流を改善し、毛母細胞を刺激し細胞分裂の働きをより高めて、髪の毛を成長させることができます。[13]

注意事項:これらの治療薬には副作用のリスクもあります。フィナステリドは性機能への影響、ミノキシジルの外用薬は頭皮のかゆみや発赤、ミノキシジルの内服薬は初期脱毛や体毛増加などが報告されています。[12][13]

また女性、特に妊娠の可能性がある方や授乳中の方は、フィナステリドの使用が禁忌とされています。必ず医師の診断のもとで使用してください

個人輸入薬のリスク:インターネットなどで個人輸入されたAGA治療薬には、偽造品や品質不良品が含まれている可能性があり、重大な健康被害につながることがあります。必ず医療機関を通じて正規品を入手してください

生活習慣を改善する

先の通り、ヘアサイクルの乱れの原因の一つに血行の悪化をあげましたが、生活習慣と血行の良し悪しは密接に関係しています。まずはすぐに実践できる以下の対策を実践してみましょう。

  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • 食生活のバランスを見直す
  • 飲酒・喫煙を控える
  • ストレスを発散する
  • 頭皮マッサージを行う

対策方法の詳細については、コチラの記事をご覧ください。

頭皮マッサージについて:頭皮マッサージが血行を促進する可能性はありますが、それによってヘアサイクルの成長期が医学的に有意に延長するという質の高い研究結果は限定的です。[14]あくまで補助的なケアと捉え、薄毛が気になる場合は原因に応じた医学的アプローチをご検討ください。

関連記事:AGA対策・薄毛改善のために知っておきたい生活習慣、食べ物について医師が解説します。

医療機関(皮膚科)へ相談すべきタイミングと注意点

状況推奨される行動
1日の抜け毛が100本を大きく超える状態が数週間続く皮膚科またはAGA専門クリニックへ相談
髪が明らかに細くなった、ボリュームが減った早期治療が効果的。専門医に相談
生え際の後退や頭頂部の薄毛が目立つAGAの可能性。早期治療開始が重要
出産後・病気の後・急激なダイエット後の大量脱毛休止期脱毛の可能性。数か月で自然回復することも多いが、不安な場合は受診
頭皮のかゆみ・発赤・フケ・痛みを伴う脱毛頭皮疾患の可能性。早めに皮膚科を受診

自己判断の限界:脱毛の原因は多岐にわたり、AGAだけでなく、甲状腺疾患や自己免疫疾患、栄養障害などが隠れていることもあります。自己判断での治療は症状を悪化させるリスクがあるため、気になる症状がある場合は必ず医師の診断を受けてください。

ヘアサイクルに関するよくある質問

最後にヘアサイクルに関する質問をまとめたので、ぜひチェックしてみてください。

Q. 一生のうちヘアサイクルは何回行われますか?

A. 一生のうち20回~40回程度と言われています。

一生のうちヘアサイクルが行われる回数は20回~40回と言われています。[15]ヘアサイクルが、20-40周すると、毛根の寿命が終わり、それ以上は髪の毛が生えて来なくなるのですが、AGAでは、ヘアサイクルが狂い、髪の毛の寿命が短くなっています。

Q. ヘアサイクルの各期はどのくらいの期間ですか?

A. 個人差がありますが、一般的に頭髪の成長期は2~6年、退行期は約2~3週間、休止期は約3~4か月とされています。

髪全体の約85~90%が成長期にあるのが正常な状態です。[2][3]

Q. 1日に抜ける髪の毛は何本までが正常ですか?

A. 健康な成人で1日あたり50本から100本程度の抜け毛は、正常なヘアサイクルの範囲内と考えられています。ただし、急に抜け毛が増えたと感じる場合は、60秒ヘアカウント(健康男性で平均約10本/分との報告あり[11])などで経過を観察し、続く場合はご相談ください。

Q. 毛母細胞の分裂回数に限界は無いんですか?

A. 限界はあり40回~50回程度と言われています。

毛母細胞の分裂回数は40~50回が限界と言われています。そのため、毛母細胞の分裂が終了した場合はフィナステリドやミノキシジルなどAGA治療薬の投薬を施しても、髪の毛を再度生やすことは不可能です。

そのため、AGA治療は早期の対応が重要になります。最近では20代で治療を開始される方も決して珍しくありません。

Q. ヘアサイクルを戻す方法で女性特有の方法はありますか?

A. スピロノラクトンという治療薬を使った方法が挙げられます

スピロノラクトンという薬は、FAGA治療薬の一つです。スピロノラクトンは男性ホルモンを抑制し、女性ホルモンの濃度を相対的に高くすることで、乱れたヘアサイクルを改善させます。

詳しくはコチラの記事をご覧ください。

女性の薄毛は、男性のAGAとは異なるメカニズムで進行することもあります。産後や更年期などホルモンバランスの変化が大きい時期には、特に注意が必要です。女性特有の脱毛についてもっと詳しく知りたい方は、女性の薄毛(FAGA)の原因と治療法の記事もご参照ください。

Q. 加齢が影響でヘアサイクルが乱れることはありますか?

加齢に伴い、ヘアサイクルは短くなります。

一般的に、加齢に伴い、ヘアサイクルは徐々に短くなり、成長期が短縮することが知られています。[16]遺伝や、生活習慣も影響していますが、そういった場合でもAGA治療は可能です。

Q. ノコギリヤシはヘアサイクルを改善するのに役立ちますか?

A. 一定の効果は認められています。

ノコギリヤシの中に含まれるβシトステロールとオクタコサノールにもフィナステリドと同様に5αリダクターゼの活動を抑える働きがあるとされています。[17]

ヘアサイクルの改善に一定の効果はあるとも言えますが、フィナステリドよりも有用性は低い成分であり、薬のような安定した効果を得ることは難しいと考えられます。

注意:サプリメントや健康食品は、医薬品のように厳格な有効性・安全性の審査を経ていないものも多くあります。医学的根拠の乏しい製品や、高額な育毛サービスには十分注意し、まずは医療機関での相談をお勧めします。

Q. 頭皮マッサージで髪の成長期は延びますか?

A. 医学的に確実な効果が証明されているわけではありません。頭皮マッサージが血行を促進する可能性はありますが、それによってヘアサイクルの成長期が医学的に有意に延長するという質の高い研究結果は限定的です。[14]

あくまで補助的なケアと捉え、薄毛が気になる場合は原因に応じた医学的アプローチをご検討ください。

ヘアサイクルに関わる主な要因と対策

要因分類具体例対策・関連情報
内的要因男性ホルモン(DHT)AGAの原因。5α還元酵素を阻害する薬(フィナステリド、デュタステリド)が有効[12]
ストレス、睡眠不足生活習慣の改善。休止期脱毛(TE)との関連[7]
栄養不足鉄・亜鉛などの重要性。バランスの取れた食事[10]
疾患・薬剤甲状腺機能異常、産後、抗がん剤などによる脱毛。原因に応じた専門医への相談が必要
外的要因頭皮環境の悪化過度な洗浄は避ける。紫外線対策も重要
牽引(物理的負荷)髪型による牽引性脱毛症に注意。髪を強く引っ張る髪型は避ける

30秒でわかる あなたの頭皮危険度はどのくらい? 5問で完結 LINEでチェックする

AGAを正しく理解する

AGAセルフチェック

自分がAGAなのか、簡単セルフチェック。

AGAの原因

AGAが起こる原因を理解しましょう。

AGAのお薬について

自分に合ったお薬を知りましょう。

参考文献

  1. Paus R, Cotsarelis G. The biology of hair follicles. N Engl J Med. 1999;341(7):491-497. doi:10.1056/NEJM199908123410706
  2. Messenger AG, Rundegren J. Minoxidil: mechanisms of action on hair growth. Br J Dermatol. 2004;150(2):186-194. doi:10.1111/j.1365-2133.2004.05785.x
  3. Randall VA. Androgens and hair growth. Dermatol Ther. 2008;21(5):314-328. doi:10.1111/j.1529-8019.2008.00214.x
  4. Loussouarn G, El Rawadi C, Genain G. Diversity of hair growth profiles. Int J Dermatol. 2005;44 Suppl 1:6-9. doi:10.1111/j.1365-4632.2005.02800.x
  5. Wolff H, Fischer TW, Blume-Peytavi U. The diagnosis and treatment of hair and scalp diseases. Dtsch Arztebl Int. 2016;113(21):377-386. doi:10.3238/arztebl.2016.0377
  6. Kaufman KD. Androgens and alopecia. Mol Cell Endocrinol. 2002;198(1-2):89-95. doi:10.1016/s0303-7207(02)00372-6
  7. Malkud S. Telogen Effluvium: A Review. J Clin Diagn Res. 2015;9(9):WE01-WE03. doi:10.7860/JCDR/2015/15219.6492
  8. 日本皮膚科学会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版. 日皮会誌. 2017;127(13):2763-2777.
  9. Sinclair R, et al. Androgenetic alopecia: new insights into the pathogenesis and mechanism of hair loss. F1000Res. 2015;4:585. doi:10.12688/f1000research.6632.1
  10. Almohanna HM, et al. The Role of Vitamins and Minerals in Hair Loss: A Review. Dermatol Ther (Heidelb). 2019;9(1):51-70. doi:10.1007/s13555-018-0278-6
  11. Guarrera M, Rebora A. The 60-second hair count: a simple method to quantify hair loss in women. Dermatology. 1992;185(4):264-267. doi:10.1159/000247455
  12. Mysore V, et al. Expert Consensus on the Management of Telogen Effluvium in India. Int J Trichology. 2019;11(3):107-112. doi:10.4103/ijt.ijt_23_19
  13. Suchonwanit P, et al. Minoxidil and its use in hair disorders: a review. Drug Des Devel Ther. 2019;13:2777-2786. doi:10.2147/DDDT.S214907
  14. Koyama T, et al. Standardized Scalp Massage Results in Increased Hair Thickness by Inducing Stretching Forces to Dermal Papilla Cells in the Subcutaneous Tissue. Eplasty. 2016;16:e8.
  15. Sinclair R. Hair shedding in women: how much is too much? Br J Dermatol. 2015;173(3):846-848. doi:10.1111/bjd.13873
  16. Courtois M, et al. Ageing and hair cycles. Br J Dermatol. 1995;132(1):86-93. doi:10.1111/j.1365-2133.1995.tb08630.x
  17. Murugusundram S. Serenoa repens: Does it have any role in the management of androgenetic alopecia? J Cutan Aesthet Surg. 2009;2(1):31-32. doi:10.4103/0974-2077.53097