【ミノキシジル使用後の経過】初期脱毛から3ヶ月以降の変化を解説

ミノキシジルはAGA治療で広く用いられているお薬です。ミノキシジルを使い始めたものの、特に治療初期は変化が乏しいことから「このまま続けて良いのか」「3ヶ月経っても変化がないけど大丈夫?」と疑問を持ち、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、ミノキシジルによる変化はすぐにあらわれるものではなく、効果を判断するには一定の期間が必要です。いつ頃から変化があらわれやすいのかを知っておくと、不安が和らぎ、治療を続けやすくなります。また、ミノキシジル内服薬についても基本的な考え方は同じです。

この記事では、ミノキシジル外用薬によるAGA治療を前提に、変化の過程や効果を実感しやすくなる目安時期や効果を高めるために日常でできることについて、わかりやすく解説します。
ミノキシジルでのAGA治療に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ミノキシジルの効果を実感するには3ヶ月以上の継続使用が必要

「どのくらい続ければ効果がわかるのか」は多くの方が気になるポイントです。まずは、ミノキシジルの効果を実感し始めるまでの目安期間について整理しておきましょう。

ミノキシジルの効果を実感できるまでの目安期間

ミノキシジルの効果を実感するには、一定の時間がかかります。髪の毛は成長サイクル(成長期・退行期・休止期・脱毛期)に沿ってゆっくり変化するため、使用開始からすぐに見た目の変化が出るわけではありません。まずは3ヶ月以上、さらに効果を見極めるためには6ヶ月以上の継続使用が目安になります。

ミノキシジルは、休止期の毛包を成長期へ戻したり成長期を延長する作用によって、発毛を促すお薬です。そのため、3ヶ月の時点で変化を感じられなくても異常ではなく、多くの方が時間をかけて少しずつ改善を実感していきます。

ミノキシジル使い始めの時期は「初期脱毛」がみられる

ミノキシジルの使用開始初期には「初期脱毛(シェディング)」と呼ばれる一時的な抜け毛の増加が起こることがあります。これは、休止期にあった古い毛が押し出され、新しい毛が成長期に入る際に起こる自然な反応です。

この現象は外用薬だけでなく、内服薬(経口ミノキシジル)でも報告されています。米国医師会皮膚科学会誌(JAMA Dermatology)に掲載された臨床試験によると、経口ミノキシジル群の9%、外用ミノキシジル群の16%で、治療開始から2ヶ月以内に一時的な脱毛(初期脱毛)が報告されています[1]

初期脱毛がおさまるまでの期間は個人差がありますが、おおむね数週間から3ヶ月程度です。その後、4〜6ヶ月かけて新しい毛が成長期へ移行し、徐々に変化が実感できるケースが多いとされています。

ミノキシジルの使用初期に抜け毛が増えることは、効果があらわれる前の自然な反応です。焦らず、まずは継続することが発毛効果を実感するために重要です。

ミノキシジル使用後の変化の過程【期間別】

ミノキシジルによる発毛効果は、ヘアサイクルに沿って段階的にあらわれます。使用開始直後に大きな変化が出るわけではなく、数ヶ月かけて少しずつ改善していくのが一般的です。

また、発毛のスピードや実感のタイミングには個人差がある点も理解しておきましょう。ここでは、ミノキシジル使用後に起こりやすい変化を時系列でわかりやすく解説します。

使用開始から1ヶ月:変化を実感しにくい期間

使用開始から1ヶ月は、目に見える発毛効果を実感しにくい時期です。

ミノキシジルでは、外用薬・内服薬のどちらを使用した場合でも「初期脱毛」と呼ばれる一時的な抜け毛の増加がみられることがあります。ただし、2〜4週目は抜け毛が目立たないことも多く、気づかない場合もあるでしょう。

また、初期脱毛が起こるタイミングには個人差があり、2週目から始まるケースもあります。抜け毛が増えても、ヘアサイクルが整い始めているサインのため、焦らず使用を続けましょう。

2~3ヶ月:初期脱毛が起こる可能性が高い期間

使用開始から2〜3ヶ月は、初期脱毛が起こる可能性が高い時期です。6〜12週目には、毛包がリセットされるにつれて抜け毛がピークになります。

治療開始初期に脱毛が増えるのは、毛の成長サイクルがリセットされ、細く弱い毛が押し出されているサインです。一般的に、この反応的脱毛は治療開始2〜12週目に起き、数ヶ月以内に収まるとされています。

また、ミノキシジル外用薬の継続使用によって毛髪数や毛密度の改善がみられるとされています。発毛効果を得るにはこの時期を乗り越えることが重要なステップとなるでしょう。

3~4ヶ月:抜け毛が徐々に減り変化を感じ始める期間

使用開始から3〜4ヶ月は、初期脱毛が落ち着き、変化を少しずつ実感し始める時期です。

12〜16週目にあたるこの頃には、増えていた抜け毛が通常の範囲に戻り、髪の毛の再成長が進んでいきます。

通常、成人では1日50〜100本ほどの髪の毛が抜けるとされていますが、ミノキシジル開始後は一時的にこの数が増えることがあります。

しかし、3〜4ヶ月目にはその抜け毛が減り、新しい毛が成長期へ入り始めるため、髪の毛の密度や質に小さな変化を感じる方も増えてくるでしょう。

この時期は発毛の土台が整い始める重要な段階のため、用法用量を守り、継続して使用することが大切です。

4~6ヶ月目:発毛の兆しを実感し始める期間

使用開始から4〜6ヶ月目は、発毛の兆しを実感し始める時期です。脱毛は徐々に落ち着き、新たな成長期に入るケースが多くなります。

この時期には、髪の毛の密度や太さに変化を感じ始める方が増えてくるでしょう。ただし、6ヶ月以上過ぎても明らかに抜け毛量が増え続ける頭皮症状を伴う場合は、他の原因を疑い医師への相談が推奨されています。

効果を適切に評価するためにも、少なくとも6ヶ月は継続して使用しましょう。

6ヶ月目以降:髪質の変化を感じ始める期間

使用開始から6ヶ月を過ぎると、髪の毛の太さやボリュームなど、質の変化を実感しやすくなってきます。この頃には、新しく生えた髪の毛がさらに強い髪の毛へと生え変わる過程で、一部の方では、毛周期の変化に伴い一時的に抜け毛が増えたように感じる場合もあるでしょう。

これは治療が順調に進んでいるサインであり、通常は数週間で落ち着きます。7ヶ月以降は効果が安定し、多くの方が髪の毛の生え始めや密度・太さの向上を感じられる時期に入ります。

この時期まで継続することで、ミノキシジルの発毛効果をより実感しやすくなるでしょう。

ミノキシジルが効果ないと感じてしまう主な3つの理由

ミノキシジルを使用しても効果を実感できない場合、使用期間が短い可能性やAGA以外の脱毛症が原因、または生活習慣に問題がある可能性が考えられます。適切な期間、ミノキシジルを使用しても改善が見られない場合はこれらの点を確認し、必要に応じて医師に相談することが重要です。

ここでは、ミノキシジルを使用していても効果がないと感じてしまう主な理由について解説します。

理由1:中止する時期が早い/自己判断で中止した

ミノキシジルは、使用を始めてすぐに効果が出るお薬ではありません。自己判断で早く中止してしまうと、本来得られるはずの効果を実感できないことがあります。

使用開始から2〜3ヶ月の間に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあるためです。これは治療が作用し始めた際にみられる正常な反応で、決して効いていないという意味ではありません。

初期脱毛は通常、数週間から数ヶ月で落ち着き、その後は抜け毛が減って新しい髪の毛が成長期に移行します。ミノキシジルを6ヶ月以上継続した患者では、毛髪数や毛密度の改善が期待できると言われています。

実際に、Journal of Dermatological Treatment誌に掲載された臨床試験では、2%・5%ミノキシジル外用薬を24週(6ヶ月)継続使用した49名を対象に、両濃度群で最大脱毛増加量と毛髪数・密度改善との間に有意な関連が確認されています[2]

こうした経過を踏まえると、2〜3ヶ月の段階で「効果がない」と中止するのは早すぎる判断と言えます。医師の指示に従い、まずは6ヶ月以上しっかり継続することが、効果を正しく評価するために重要です。

理由2:AGA以外の脱毛症・病気である可能性

ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)に対する治療薬であるため、AGA以外の脱毛症や脱毛を引き起こす病気では効果が期待できません。AGA以外の脱毛を引き起こす主な病気や状態には以下があります[3]

  • 甲状腺疾患
  • 貧血
  • 薬剤性脱毛症
  • 過度なダイエットによる栄養不足 など

このように、AGA以外の病気が原因である場合、ミノキシジル単独では有効性が低くなる可能性があります。6ヶ月を過ぎても抜け毛が悪化する場合は、他の原因である可能性があるため、医療機関にて相談しましょう。

理由3:食生活の乱れやストレス過多な状態が続く

食生活の偏りや慢性的なストレスが続くと、ミノキシジルの効果を十分に得られないことがあります。髪の毛の成長には栄養とホルモンバランスが関わっており、栄養不足やストレスはヘアサイクルを乱す原因となるためです。

特に以下の栄養素は、AGAの病態に関与していることが報告されています[4]

  • 亜鉛
  • ビタミンB
  • ビタミンD
  • ビオチン など

過度な飲酒や偏った食事はこれらの栄養素不足を招き、髪の毛の成長を妨げる可能性があります。また、慢性的なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、頭皮の血流低下やヘアサイクルの停滞につながることがあります。

ミノキシジルの効果を得るためには、栄養バランスの良い食事とストレス管理を意識し、生活習慣を整えることが大切です。

ミノキシジルの発毛効果を高めるために日常でできること

ミノキシジルの発毛効果を高めるためには、日常の生活習慣を整えることも大切です。用法・用量を守ることはもちろん、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレス管理など髪の毛にとって良い環境を整えることが、効果に影響します。

ここでは、ミノキシジルの効果を引き出すために日常で意識したいポイントについて解説します。

医師の指示通り正しく服用する

AGA治療薬が処方されている場合は、内服薬・外用薬に関わらず、医師の指示どおりに正しく使うことが大切です。

自己判断で量を増やしたり、効果が出ないと感じて急に中止したりすると、十分な効果が得られないだけでなく、副作用のリスクが高まることもあります。

ミノキシジルは、少なくとも6ヶ月ほど続けて初めて変化が出てくるお薬です。不安なことがあれば、ご自身だけで判断せず医師に相談してください。

栄養バランスの整った食事を意識する

髪の毛の成長には、日々の食事から得られる栄養素も重要です。タンパク質が不足したり、極端に摂取カロリーが少なすぎる状態が続いたりすると、髪の毛の成長が滞り、抜け毛が増えることがあります[5]

また、亜鉛・鉄・ビタミンB群・ビタミンD・ビオチンなどは、AGAの病態に関与する栄養素として報告されており、不足すると髪の毛の健全な成長に影響が出やすくなります[4]

無理な食事制限や偏った食事は、こうした栄養素の不足につながりやすいため注意が必要です。

ミノキシジルの効果を引き出すためにも、日頃から栄養バランスの良い食事を意識しましょう。

睡眠不足の改善やストレスをためないようにする

十分な睡眠とストレス管理は、髪の毛の成長にとって欠かせません。

ストレスが続くと自律神経やホルモンバランスが乱れ、結果として髪の毛の成長が妨げられてしまうことがあります[6]

睡眠不足が続く場合も同様で、頭皮の環境が整いにくくなるため注意が必要です。

意識して休息をとったりリラクゼーション・軽い運動などでストレスを上手に発散したりすることは、髪の毛の健やかな成長をサポートします。

できる限り生活リズムを整え、心身のコンディションを保つことを意識しましょう。

ミノキシジルの使用期間に関するよくある質問

ミノキシジルは効果が出るまでに時間がかかるお薬のため、使用期間について不安を感じる方も多いでしょう。ここでは、特によく寄せられる質問を取り上げて解説します。

ミノキシジルで脱毛を繰り返すのはなぜですか?

ミノキシジル使用中に脱毛が繰り返し起こるのは、髪の毛の成長サイクルが正常なリズムへ切り替わる過程で古い毛が押し出されるためです。

この一時的な脱毛は「初期脱毛」と呼ばれ、多くの方にみられる自然な反応です。

髪の毛は「成長期 → 退行期 → 休止期 → 脱毛期」という周期をめぐっています。ミノキシジルには、休止期の毛包を成長期に戻したり、成長期を延長させたりする作用があります。

そのため、ミノキシジルを使用すると、休止期にあった古い髪の毛が一気に脱毛期へ移行し、新しい髪の毛に生え変わるため、一時的に抜け毛が増えるのです。通常、この現象は数週間から数ヶ月で落ち着き、その後は新しい髪の毛が成長していきます。

また、この現象はミノキシジルの外用薬・内服薬どちらでも起こり得るものです[1]

ミノキシジルなどのAGA治療で効果が出ない人の特徴は?

ミノキシジルを使っても効果が出にくい場合、そもそもの脱毛原因がAGAではない可能性があります。ミノキシジルはAGAによる薄毛に対して用いられるお薬であるため、脱毛の原因が別にあると、思うような効果につながらないことがあります。

例えば次のような病気や状態である場合、ミノキシジルの効果が期待できません[3]

  • 甲状腺の異常
  • 鉄欠乏や貧血
  • 薬剤性脱毛症
  • 円形脱毛症
  • 過度なダイエットによる栄養不足 など

数ヶ月続けても変化がない場合は、AGA以外の脱毛症が隠れている可能性があります。

その場合は自己判断を続けるのではなく、皮膚科医に相談して原因を調べてもらうことが大切です。原因が分かれば、より適した治療方針を立てることができます。

まとめ:ミノキシジルは3ヶ月時点で変化がなくても焦らず続けよう

ミノキシジルの効果は、ヘアサイクルの関係上、すぐに実感できるものではありません。目に見える変化が出るまでには数ヶ月、しっかり効果を判断するには6ヶ月以上の継続が目安とされています。3ヶ月時点では見た目の変化があらわれていなくても、問題ありません。

また、治療初期にみられる初期脱毛は、休止期の毛が押し出されて新しい毛が生え始める段階で起こる、一時的な反応です。3〜4ヶ月目はこの初期脱毛が落ち着き始める時期であるため、効果があらわれないからとて中止してしまうと、本来得られるはずの改善につながらない場合があります。

一方、6ヶ月以上続けても変化が乏しい場合は、脱毛の原因がAGA以外にある可能性も考えられます。甲状腺疾患や貧血、薬剤性脱毛症、円形脱毛症などが原因で起こる脱毛では、ミノキシジルの効果が十分に得られない可能性があるでしょう。

ミノキシジル外用薬・内服薬どちらの場合でも、6ヶ月以上続けて変化が少ないときは、まず医師に相談してください。効果のあらわれ方には個人差があるため、気になる点があれば早めに相談しておくと不安の軽減にもつながります。

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AGAの原因

AGAが起こる原因を理解しましょう。

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参考文献

  1. Oral Minoxidil vs Topical Minoxidil for Male Androgenetic Alopecia: A Randomized Clinical Trial. JAMA Dermatology.
  2. Whether the transient hair shedding phase exist after minoxidil treatment and does it predict treatment efficacy? A retrospective study in androgenetic alopecia patients. J Dermatolog Treat.
  3. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版. 日本皮膚科学会.
  4. Micronutrients and Androgenetic Alopecia: A Systematic Review. Nutrients.
  5. Hair loss: Tips for managing. American Academy of Dermatology Association.
  6. Hair loss: Who gets and causes. American Academy of Dermatology Association.
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