2020.02.26
睡眠不足による吐き気はなぜ起こる?自立神経の乱れが原因?おすすめの対処法について、医師が解説します。

寝不足の日に吐き気やめまい、頭痛などの症状が出て仕事に集中できないという経験をされたことはないでしょうか。ここでは、寝不足でこれらの症状が出現する理由とその対策について解説していきます。

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寝不足のときに吐き気やめまい、頭痛がする原因は?

前日まで健康だったのに、寝不足のまま朝起きたら突然、吐き気やめまい、頭痛がするということはありますか?寝不足によって吐き気やめまい、頭痛が起こる原因には自律神経が関わっているといわれています。自律神経とは体の状態によって意識とは関係なしに体の状態を整えてくれる神経のことを言います。暑い時に汗をかくのは体温の上昇を抑えるためですし寒い時に震えるのは体を動かして熱を産生するためです。
こういったことを意思と関係なく行ってくれるのが自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は主に活発に活動をするための神経で、副交感神経は体を休めてリラックスさせる溜めの神経です。この2つの神経がそれぞれ身体を動かしたり休めたりというのを状況に応じて行っています。それでは寝不足と自律神経にはどのような関係があるのでしょうか。

人間は日中に活動をするために中は交感神経が優位となります。一方、睡眠中は副交感神経が優位になり身体を休めるためのホルモンなどが分泌されます。ですが、寝不足になるとこの神経の切り替えがうまくいかず、交感神経が優位のままとなってしまうのです。副交感神経は食べ物が消化しやすいように消化管の動きを活発にするのですが、交感神経はすぐに動けるよう食べ物の消化がしにくいように消化管の動きを緩めたり消化液の分泌を少なくします。これによって消化不良が起こるため寝不足となると吐き気が起こるのです。

また、自律神経は血管の収縮や拡張にも関係しており、交感神経が優位の間は血管を収縮させ、副交感神経が優位の時は血管を拡張させます。寝不足により交感神経の優位な状態が続くと血管がずっと収縮している状態となるため血流が不足し、結果として頭痛を誘発することになるといわれています。

さらに、めまいは自律神経に加えて別の理由も関係しているといわれています。耳には三半規管といい、身体のバランスを保つ機能があります。この三半規管はストレスや寝不足、過労などに影響を受けやすいと考えられており、寝不足によって三半規管が乱れ、めまいが症状として現れると考えられています。

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病気が隠れている可能性は?

とはいえ、これらの症状が出た時に寝不足だからと決めつけてはいけません。特に頭痛や吐き気、めまいには脳の病気が関係している可能性が非常に高いからです。頭痛や吐き気、めまいを主症状とする病気には脳梗塞、くも膜下出血、脳出血、脳炎、脳腫瘍、急性硬膜下血腫などさまざまな脳の病気があります。
ですが、現在起こっている症状が寝不足によるものか、あるいは脳の病気によるものかを自己判断することは難しいでしょう。病気が原因なのか、寝不足が原因なのかを見極める際に大事な点は以下の2つになります。

1つ目は急に激しく症状が起こっていないかです。前日あるいは夜間覚醒したときには何ともなかったのに朝起きたら急に激しい頭痛が起こり吐いてしまった、今まで経験したことのないような強い痛みや強いめまいだったという場合には自律神経ではなく脳の病気が関わっている可能性が高いです。特に朝方に起こる頭痛には脳腫瘍の可能性が考えられます。時間をおいてもどんどん症状が強くなるという場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。

2つ目は頭痛や吐き気、めまい以外にも他の症状が見られていないかです。例えば、発熱が見られていれば脳炎や髄膜炎という病気が考えられますし、麻痺が見られていれば脳梗塞や脳出血の可能性が考えられます。自分ではうまく話しているつもりなのにろれつが回らない、他人から話していることが支離滅裂などの指摘を受ける場合にも脳の疾患の可能性が極めて高いです。このように、他の症状が見られている場合も、脳の病気を疑ってすぐに医療機関を受診することをおすすめします。

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ストレスも関係あるの?

前述した自律神経は寝不足以外にもストレスからも影響を受けます。そのため、充分に眠れていると思うけれど頭痛や吐き気などの症状が出ているという場合にはストレスによって自律神経が乱れ、自律神経失調症という状態に陥っている可能性も考えられます。

また、ストレスと睡眠は非常に密接な関係があるといわれており、寝不足となることによってストレスを感じやすくなり、ストレスをさらに溜めやすくしてしまうともいわれています。その結果、普段よりもストレスが溜まり、自律神経の乱れにも影響を及ぼすという負のサイクルに陥ることが考えられます。ですので、ストレスによってなかなか寝付けない、寝不足よりもストレスが影響している気がするという方は、寝不足を解消することはもちろんですが、日常生活の中でストレスを解消できるように、取り組まれることも必要です。

寝不足で体調が悪いけど休めない時、どう対策すればいい?

寝不足で頭痛や吐き気などの症状が出ているけれど、どうしても仕事・学業を休むことができないという場合のセルフ対策法をご紹介します。

まずは、仕事の休憩時間などに仮眠をとることで症状が少し楽になることもあります。特に頭痛においては暗く涼しい部屋で少し目をつぶって休むだけでも改善が期待できます。また、寝不足で目が覚めた朝に時間的な余裕があるという方は入浴をしてみるのも対策としておすすめです。37~39℃のぬるいお湯に10分以上、ゆっくり入ると、副交感神経が刺激され、優位な状態になります。交感神経優位の状態が緩むことで諸症状が改善されることが期待できます。また、血管拡張の効果もあるため、血流が良くなり頭痛の緩和へとつながります。

しかし、これらの方法はあくまで寝不足が原因の頭痛や吐き気、めまいにおける対策です。これらの症状が脳の病気によって引き起こされている場合、入浴では病状が悪化してしまう可能性があります。また、鎮痛剤も脳卒中のリスクを高めることが懸念されているため、必ず、症状が続く場合は一度は医療機関を受診するようにしましょう。

頭痛が辛いという方は、鎮痛剤を使用することで痛みを和らげることができますが、あまり飲みすぎると薬物乱用頭痛と言い、脳が痛みに敏感となり帰って頭痛が起こりやすくなるといわれています。
月に10回は鎮痛薬を飲むようになってしまった場合は、市販薬など家にある鎮痛薬ではなく医療機関を受診して鎮痛薬を処方してもらう、あるいは脳の検査を受けることをおすすめします。頭痛を抑えることで吐き気が止まることもありますが、胃腸など消化器が原因で吐き気を催していることも考えられますので、併せて胃腸薬を内服し、症状を治めるのも対策のひとつです。

クリニックフォアグループでは寝不足による諸症状に対する対処法の情報提供、睡眠薬の処方、また睡眠時無呼吸症候群の治療も行っております。寝てもなかなか疲れがとれないという方は、睡眠時無呼吸症候群が原因となっていることも考えられています。寝不足による症状で悩まされているという方は、一度クリニック フォアグループの医師へご相談ください。

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監修:クリニックフォアグループ医師

公開日:5月21日