肥満症に適応のある漢方薬。防風通聖散の詳しい効果について医師が解説します。
皆さんは防風通聖散って聞いたことありますか?よくわからない漢字の組み合わせで、なんなのか想像もつかない方も多いと思いますが、この防風通聖散は漢方薬の一つです。
今回はこの防風通聖散という漢方薬の効果について、詳しく解説していきたいと思います。

防風通聖散って何?どんな効果があるの?
ではまず防風通聖散とはどういったお薬なのでしょうか。
防風通聖散の効能・効果は以下のようになっております。
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものに対して
・高血圧や肥満に伴う動悸
・肩こり
・のぼせ
・むくみ
・便秘
・蓄膿症(副鼻腔炎)
・湿疹、皮膚炎
・ふきでもの(にきび)
・肥満症
となっています。
さらに、小林製薬のニュースリリースでは、この防風通聖散にはお腹の脂肪を落とす以外にも、余分な脂質を便と一緒に押し出す効果を発見したと報告がありました。
防風通聖散は、上記のように「皮下脂肪」について言及が有り、「肥満症」への適応がありますので、これらの疾患への東洋医学的治療として用いられる薬剤です。
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防風通聖散のオンライン診療について
防風通聖散の服用方法は?
では防風通聖散はどのように服用すれば良いのでしょうか。
防風通聖散をはじめとする漢方薬に共通する飲み方ですが、まず飲むタイミングは食前もしくは食間にすることとされています。1日2-3回服用してください。
さらに、大抵のかたが防風通聖散を手に入れるときは乾燥した顆粒タイプのものになると思いますが、飲むときはお湯に溶かして落ち着いて飲みましょう。顆粒のまま流し飲みするよりはそちらの方が高い効果を期待できます。

ただし防風通聖散をはじめとする漢方薬はとても苦い特徴的な風味があるので、人によってはそのせいで食欲がなくなってしまったり、えづいてしまって吐き気を催すという方もいると思います。健康の基本は正しい食生活ですので、そのような場合は食後に服用しても構いません。
そしてしばらく飲み続けて効果がなかったり、副作用が出ているなと感じたりした場合は医師と相談してみてください。
防風通聖散にはどんな副作用がある?
では防風通聖散にはどのような副作用があるのでしょうか。
基本的に防風通聖散をはじめとする漢方薬には副作用が少ないという特徴がありますが、多少はあります。
軽いものですと胃の不快感や腹痛、下痢や吐き気などの消化管症状、他には汗をかきやすくなったり動悸や不眠などになったりする方も稀にいます。

重いものは基本的にありませんが、複数の漢方薬などを服用しているような場合には体がむくんでしまったり、脱力してしまう「偽アルドステロン症」や間質性肺炎なども報告があります。
クリニックフォアの診療案内について
クリニックフォアでは初診から全国どなたでもオンライン診療で防風通聖散の処方を行なっています。事前問診3分、診療3分のみで完了し、薬は最短当日発送いたします。
医師が、個人個人の状況を踏まえ、肥満症の治療方法を医学的にエビデンスのある選択肢の中から検討させていただきます。
防風通聖散の処方をご希望の方はぜひクリニック フォアグループへご相談ください。
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防風通聖散のオンライン診療について
公開日:12月16日
監修:クリニックフォアグループ医師
参考文献
ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒(ボウフウツウショウサン) https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/043/index_s.html
お腹の脂肪を落とす漢方薬“防風通聖散”に余分な脂質を便と一緒に押し出す効果を新発見 | 小林製薬ニュースリリース https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2018/180404_01/index.html