※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違いとは
AGAの対策を始めようとしたとき、「育毛剤」「発毛剤」「AGA治療薬」のどれを選べばよいか迷ってしまう方は少なくありません。
これらは名前が似ていますが、法的分類・有効成分・期待できる効果がそれぞれ異なります。正しく違いを理解しておくことが、自分に合った対策を選ぶための第一歩となるでしょう。
| 育毛剤 | 発毛剤 | AGA治療薬 | |
| 分類 | 医薬部外品 | 第一類医薬品 | 医療用医薬品 |
| 入手方法 | ドラッグストア等 | 薬剤師のいる薬局・通販 | 医療機関での処方 |
| 主な有効成分 | センブリエキス等 | ミノキシジル(5%以下) | フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル |
| 主な目的 | 育毛・脱毛予防・頭皮環境改善 | 発毛促進 | DHTを抑制+発毛促進 |
| DHT抑制 | なし | なし | あり(内服薬) |
ここでは、3つの製品分類の違いをそれぞれ詳しく確認していきます。
育毛剤は医薬部外品|育毛・脱毛予防が目的
育毛剤は厚生労働省が定める「医薬部外品」に分類される製品であり、お薬(医療用医薬品あるいは一般用医薬品)と比較して人体への作用が穏やかとされています[2]。
育毛剤に含まれる有効成分は、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなど頭皮の血行促進や炎症抑制が中心です。
今ある毛髪の脱毛を予防し、頭皮環境を整えることがおもな目的となっています。
育毛剤の効能に「発毛促進」と記載されている場合がありますが、これは「今ある毛髪の成長を促す」という意味です。
ただし、これはAGAで失われた毛包から新たに毛髪を生やすという意味ではありません。
AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)がヘアサイクルを短縮させることにありますが、育毛剤にはDHTの産生を抑える成分は含まれていないため、AGAの進行を止める効果は期待できません。
育毛剤だけに頼っているとその間にもAGAは進行し続ける可能性があるため、薄毛が気になる場合は早めに医療機関への受診を検討することが大切です。
発毛剤は市販薬がメイン|ミノキシジル配合の塗り薬で第一類医薬品
発毛剤は厚生労働省が定める「第一類医薬品」に分類される製品で、薬剤師のいるドラッグストアや通販で入手できます。
育毛剤との最大の違いは、臨床試験で発毛効果が確認された有効成分であるミノキシジルが配合されている点です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、ミノキシジル外用は男性型脱毛症に対して推奨されており、複数の臨床試験でAGAに対する発毛効果が確認されています[1]。
市販の発毛剤(ミノキシジル外用薬)の濃度は5%までと定められており、これは一般用医薬品として使える上限濃度です。
ただし、市販の発毛剤で対応できるのはミノキシジル外用による発毛促進のみです。
AGAの根本原因であるDHTの産生を抑える作用はないため、進行抑制には限界があることを理解しておきましょう。
AGA治療薬は医療用医薬品|DHTを抑えて脱毛の進行を抑える
AGA治療薬は医師の診断にもとづいて処方される医療用医薬品であり、医療機関を受診して処方を受ける必要があります。
代表的な内服薬であるフィナステリドは、5α還元酵素(おもに2型)を阻害してDHTの産生を抑えるお薬です[3]。
デュタステリドは、テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換する1型および2型の5α還元酵素を阻害するお薬です[4]。
国際共同試験では、24週間の投与で、デュタステリド0.1mgおよび0.5mgのフィナステリド1mgに対する非劣性が検証されています[4]。
いずれもガイドラインで推奨されており、AGA治療の第一選択薬として位置づけられています[1]。
ガイドラインでは、内服薬に加えて、ミノキシジルの外用についても男性型脱毛症に「行うよう強く勧める」(推奨度A)とされています[1]。
なお、フィナステリド・デュタステリドの適応は、男性における男性型脱毛症のみです[3][4]。
フィナステリドは妊婦・妊娠している可能性のある女性・授乳中の女性への投与が、デュタステリドは女性と小児への投与が禁忌とされています[3][4]。
割れた錠剤や漏れたカプセルの薬剤に女性が触れないよう、取り扱いにも注意が必要です[3][4]。
医療機関でのAGA治療を検討すべきケース
市販のミノキシジル外用薬だけでAGA対策を続けていても、効果に限界を感じるケースは少なくありません。
AGAは進行性の疾患であるため、DHTの産生を抑える内服薬と発毛を促進するミノキシジルを組み合わせた、医師の処方による治療が必要になる場面があります。
以下のいずれかに当てはまる場合は、早めに医療機関への受診を検討してください。
- 頭頂部の地肌が透けている・生え際が後退しているなど、薄毛が目に見えて進行している
- 市販のミノキシジル外用薬(5%)を6か月以上継続しても効果が不十分
- 薄毛の原因がAGAかどうか判断できない
薄毛が目に見えて進行している場合
頭頂部の地肌が透けている、生え際が後退している、写真で見ると明らかにボリュームが減っているなど、薄毛が目に見えて進行している場合は早めに医療機関を受診してください。
AGAは進行性の疾患であり、治療を開始しない限り自然に改善することはありません[1]。
薄毛が進行しているということはDHTによるヘアサイクルの短縮がすでに活発に起きている状態であり、育毛剤や市販の発毛剤だけでは十分な対策とはいえないでしょう。
毛包が完全に萎縮してしまうとお薬を服用しても発毛が困難になる可能性があるため、治療開始が早いほど効果が期待しやすいとされています。
「まだ大丈夫だろう」と様子を見ている間にも毛包の萎縮は進行するため、薄毛の進行に気づいた時点で医師に相談することが大切です。
市販の発毛剤を6か月継続しても効果が不十分な場合
市販のミノキシジル外用薬(5%)を毎日欠かさず6か月以上継続しても効果が実感できない場合は、治療のステップアップを検討する段階です。
ミノキシジル外用薬は、一般的に3〜6か月ほどの継続で変化を感じる方が多いとされています。
しかし、6か月を過ぎても改善が見られない場合はミノキシジル外用単独では不十分な可能性があります。
この場合に考えられるおもな理由は、AGAの根本原因であるDHTの産生が抑制されていないためです。
ミノキシジルで発毛を促しても、DHTがヘアサイクルを短縮し続けている状態では新しく生えた毛髪が十分に成長する前に抜けてしまう可能性があります。
市販品での対策に限界を感じたら、医師の診察を受けてフィナステリドやデュタステリドの内服薬を含む治療方針を検討してください。
育毛剤とAGA治療薬の比較|自分に合った対策を選ぶために
育毛剤・市販の発毛剤・AGA治療薬にはそれぞれ異なる特徴があり、ご自身の薄毛の状態に合った方法を選ぶことが重要です。
育毛剤は頭皮環境の改善、発毛剤はミノキシジルによる発毛促進、AGA治療薬はDHT抑制+発毛促進と、対策の範囲が異なります。
「どれを選べばよいかわからない」という方は、まず自分の薄毛の状態を客観的に把握することから始めてみましょう。
状況別の対策の目安は以下のとおりです。
| 薄毛の状態 | おすすめの対策 |
| 薄毛が気になり始めた段階 | 市販のミノキシジル外用薬(5%)+頭皮ケア |
| 市販品を6か月試しても効果不十分 | 医療機関でフィナステリド・デュタステリドの処方を検討 |
| 薄毛が目に見えて進行している | 早めに医療機関を受診して内服薬+外用薬の併用を検討 |
| 薄毛の原因がわからない | まず医療機関で正確な診断を受ける |
ここでは、状況に応じた対策の選び方と正確な診断の重要性を確認していきます。
育毛剤は頭皮環境の補助として活用できる
育毛剤(医薬部外品)にはAGAの進行を止める効果はありませんが[2]、頭皮の血行促進・炎症抑制・保湿などの効能が認められています。
AGA治療薬で原因に対処しながら、育毛剤で頭皮環境を整えるという補助的な活用法は否定されるものではないでしょう。
育毛剤を使ってきた方が「全部無駄だった」と感じる必要はなく、頭皮のケアとしての役割は果たしています。
ただし、育毛剤だけでAGAの進行を止めることはできないため、薄毛が進行している場合は育毛剤に頼り続けず医療機関の受診を検討することが大切です。
育毛剤をAGA治療薬と併用する際は、成分の相互作用も考慮して医師に相談のうえで判断してください。
薄毛の原因がAGAかどうかは医師の診察で正確に見分ける
薄毛の原因はAGAだけとは限りません。
AGAとは原因も治療法も異なる脱毛症が複数存在しており、代表的なものは以下のとおりです。
- 円形脱毛症(免疫の異常による円形の脱毛)
- 脂漏性脱毛症(皮脂の過剰分泌による炎症が原因)
- 休止期脱毛(強いストレスや栄養不足で毛髪が一時的に休止期へ移行)
- 甲状腺疾患に伴う脱毛(ホルモンバランスの異常が原因)
自己判断でAGAだと思い込み市販の育毛剤や発毛剤を使い続けていたものの、実際にはAGA以外の脱毛症だったというケースは珍しくありません。
AGA以外の脱毛症にAGA治療薬を服用しても効果が得られないだけでなく、本来必要な治療の開始が遅れてしまうリスクがあるでしょう。
医療機関を受診すれば、医師が問診・視診・必要に応じた検査をおこない、薄毛の原因がAGAなのか他の疾患なのかを診断します。
「薄毛の原因がよくわからない」「市販品を試しても改善しない」という方は、まず医師に相談して正確な診断を受けることが効果的な対策への近道です。
AGA治療は自由診療のため費用面も含めて医師と相談する
AGA治療は保険適用外の自由診療であるため、治療費は全額自己負担です。フィナステリドやデュタステリドの内服薬、ミノキシジル外用薬など、お薬の種類や組み合わせによって月々の費用が異なります。
そのため、医師に相談して費用面も含めた治療プランを立てることが大切です。
市販の育毛剤に長期間費用をかけ続けてもAGAの進行が止まらなければ、結果的にかかるコストが増えてしまう可能性があるでしょう。
AGA治療は長期にわたって継続することが前提であるため、無理なく続けられる方法を医師と一緒に検討してください。
オンライン診療を活用すれば自宅から手軽に相談できるため、通院の負担を減らしながら治療を続けることも可能です。
AGAの治療について相談したい方はクリニックフォアのオンライン診療へ
AGA治療は早く始めるほど効果が期待しやすいとされています。
薄毛が気になり始めた段階で医師に相談しておくことで、より多くの治療の選択肢から自分に合った方法を選ぶことが可能です。
育毛剤だけで対処し続けて治療のタイミングを逃すよりも、早めに医師に相談したほうが、結果的に効果的な対策につながるでしょう。
重篤な頭皮トラブルや他の疾患の合併が疑われる場合は対面での診察が望ましい場合もあるため、状態に応じて対面受診を選んでください。
クリニックフォアはAGAのオンライン診療に対応しており、スマートフォンやパソコンから予約・診察・処方までを自宅で完結できます。
フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル(内服薬・外用薬)など症状に応じたお薬の処方が可能です。
※ミノキシジル内服薬は国内未承認のお薬であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。医師の判断のもとで処方されます。
「育毛剤を使っているけど効果が出ない」「市販の発毛剤からステップアップしたい」「自分の薄毛がAGAかどうか相談したい」といった具体的な相談にも対応ができ、医師がAGAの進行度や体質に合わせた治療プランを提案します。
定期配送のプランを利用すれば飲み忘れや買い忘れを防ぎやすく、長期間の治療を無理なく継続でしやすくなります。
クリニックフォアで処方するミノキシジル内服薬の注意事項
ミノキシジル内服薬は、AGA治療を目的とした処方について国内で承認されていない未承認医薬品です。
クリニックフォアで処方するミノキシジル内服薬は、厚生局の正式なプロセスを経て、医師の判断のもとで輸入したものです。
国内には、AGA治療薬として承認された同成分の内服薬はありません。
一方で、濃度の異なる一般用医薬品のミノキシジル外用薬は、AGA治療薬として効能・効果が承認されています。
海外では、ミノキシジル内服薬は米国食品医薬品局(FDA)で高血圧の治療薬として承認されていますが、諸外国でもAGA治療を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
安全性に関わる情報としては、血圧低下や心拍数の増加、頭痛、めまい、体重増加、手足のむくみといった症状が報告されています。
万が一重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。
なお、個人輸入サイトなどを通じて一般の方が医薬品を購入・使用することには健康被害のリスクがあり、厚生労働省も注意を呼びかけています。
※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります
AGAと育毛剤に関するよくある質問
AGAの育毛剤・発毛剤・治療薬について、よく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q1:AGAに育毛剤は効果がありますか?
育毛剤(医薬部外品)には育毛や脱毛予防の効能が認められていますが、AGAの原因であるDHTを抑える作用はなく、進行を抑える効果は臨床試験で確認されていません。
AGAの症状がある場合は、ミノキシジル配合の発毛剤やフィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬を検討してください。
Q2:育毛剤と発毛剤の違いは何ですか?
育毛剤は医薬部外品で育毛・脱毛予防が目的であり、発毛剤はミノキシジル配合の第一類医薬品で発毛効果が臨床試験で確認されています[1]。
法的分類・有効成分・効果の根拠が異なるため、混同しないよう注意が必要です。
Q3:育毛剤とAGA治療薬は併用できますか?
頭皮環境の改善目的で育毛剤をAGA治療薬と併用すること自体は一般的に問題ない場合が多いですが、成分の相互作用等も考慮して医師に相談のうえで判断してください。
不安がある場合は、処方を受ける際に医師に確認することをおすすめします。
Q4:育毛剤を使っても薄毛が進行する場合はどうすればよいですか?
育毛剤で改善しない薄毛はAGAの可能性があります。
AGAは進行性の疾患であり早期治療が大切なため、自己判断で育毛剤だけに頼り続けず早めに医療機関を受診してください。
まとめ
市販の育毛剤(医薬部外品)には育毛や脱毛予防の効能が認められていますが、AGAの原因であるDHTを抑える作用はなく、AGAの進行を抑制する効果は臨床試験で確認されていません。
AGAの進行を食い止めて発毛を促すためには、ミノキシジル配合の発毛剤(第一類医薬品)や、フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬(医療用医薬品)が必要です。
市販のミノキシジル外用薬(5%)はガイドライン推奨度Aの有効な選択肢ですが、AGAの根本原因であるDHTの抑制には医師の処方が必要であり、市販品だけでは対策に限界があるでしょう[1]。
AGAは進行性の疾患であるため、育毛剤だけで対処し続けると治療のタイミングを逃す可能性があり、早期に治療を開始するほど効果が期待しやすいとされています[1]。
育毛剤は、頭皮環境を整える目的でAGA治療薬と併用できる場合もあります。そのため、全否定する必要はありませんが、AGAの症状がある場合は医療機関の受診を優先してください。
オンライン診療を活用すれば、自宅から手軽にAGA治療薬の処方を受けることが可能です。
薄毛が気になり始めたら、自己判断で育毛剤に頼り続けるのではなく、早めに医師に相談して自分に合った治療法を見つけてみてはいかがでしょうか。
※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります

