AGA治療の4つのデメリット
AGA治療における代表的な注意点は、以下のとおりです。
- その1:効果を実感するまでに時間がかかる
- その2:治療費用が継続的にかかる
- その3:治療をやめると元に戻る
- その4:副作用のリスクがある
デメリットを事前に把握しておくことで、納得したうえで治療に踏み出しやすくなります。
その1:効果を実感するまでに時間がかかる
AGA治療は、数週間で効果を実感できるものではありません。お薬の作用によりヘアサイクルが改善に向かうまでには一定期間かかるためです。
新しい毛髪が育ち始めても、目に見える変化になるまでには時間がかかります。1〜2ヶ月から少しずつ変化を感じる方もいますが、治療効果を判定するには通常6か月の継続が推奨されています[1]。
また、治療開始後に一時的な抜け毛の増加(初期脱毛)がみられることがあり、この時期に不安を感じて治療を中断してしまう方も少なくありません。
すぐに目に見える効果が得られないと、不安になりやすいものです。AGA治療は時間が必要であることを十分に理解し、焦らず続けることが大切です。
その2:治療費用が継続的にかかる
AGA治療は保険適用外の自由診療のため、費用は全額自己負担となります。
1回の治療で完了するものではなく、毎月お薬を処方してもらう費用が発生し続けます。
治療内容やクリニックによって費用は異なりますが、長期的な出費になることは変わりません。治療を始める前に、コスト面で無理なく続けられる治療を検討する必要があります。
その3:治療をやめると元に戻る
AGA治療をやめると、薄毛が再び進行する可能性があります。
AGA治療薬は薄毛の進行を抑えたり発毛を促したりするお薬であり、AGAそのものを根本的に治すものではありません。
AGA治療には、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといったお薬があります。
フィナステリドやデュタステリドは、脱毛に関与するDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑えるお薬です。服用を中止するとDHTの抑制がなくなり、再び薄毛が進行する可能性があります。
ミノキシジルは、毛包に対する直接的な作用や血流改善作用を通じて、発毛効果が期待できるお薬です。中止すると発毛を促す作用が失われるため、徐々に薄毛が再び進行する可能性があります。
AGA治療は継続が前提である点を、治療を始める前に十分に理解しておくことが大切です。
その4:副作用のリスクがある
どのお薬にも副作用のリスクがあり、AGA治療薬も例外ではありません。
フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬では、性欲減退や勃起機能障害といった性機能に関する副作用が報告されています[1]。
ミノキシジルは、外用薬では頭皮のかゆみや発疹、内服薬では動悸やむくみなどの症状が報告されています[5][7]。
副作用の種類や発現率はお薬ごとに異なり、あらわれ方にも体質や持病による個人差があります。
副作用はどのお薬にも共通するリスクであり、事前にお薬ごとの特徴を理解しておくことが大切です。
AGA治療薬ごとの副作用リスク
AGA治療薬にはいくつかの種類があり、お薬の成分によって起こりうる副作用の内容も異なります。
代表的なAGA治療薬として、以下4つのお薬で報告されている副作用について解説します。
- フィナステリド内服薬
- デュタステリド内服薬
- ミノキシジル外用薬
- ミノキシジル内服薬
治療中に気になる変化があらわれた場合に落ち着いて対応できるよう、それぞれの特性について把握しておきましょう。
フィナステリドの副作用
フィナステリドのおもな副作用として、性欲減退や勃起機能障害などの男性機能に関する症状が報告されています[2][3]。
フィナステリドは、DHTの生成に関わる「5αリダクターゼ2型」という酵素の働きを阻害することで、AGAの進行を抑制するお薬です。
DHTの産生が抑制されることに伴い、性機能に影響が生じる可能性が報告されています。
国内の臨床試験(フィナステリド1mg投与群)では、リビドー減退(性欲減退)が1.1%、勃起機能不全が0.7%の頻度で報告されています[2]。
また、重大な副作用として肝機能障害が報告されているため、肝臓に疾患がある方は事前に医師へ伝えておくと安心です[2][3]。
服用中に気になる症状があらわれた場合は、自己判断で中止せず早めに医師に相談してください。
デュタステリドの副作用
デュタステリドもフィナステリドと同様に、性欲減退や勃起機能障害などの副作用が報告されています[4]。
国際共同試験(デュタステリド投与群557例)では、勃起不全が4.3%、リビドー減退が3.9%、精液量減少が1.3%の頻度で報告されています[4]。
また、重大な副作用として肝機能障害や黄疸が報告されており、重度の肝機能障害がある方は服用できません[4]。
これらの副作用は服用者全員にあらわれるわけではなく、症状の有無や程度には個人差があります。ご自身の体の状態に合わせて治療を選択することが大切です。
ミノキシジル外用薬の副作用
ミノキシジル外用薬のおもな副作用は、頭皮のかゆみや刺激感、発疹など、塗った部位の皮膚トラブルが中心です[5]。
これらの皮膚症状は、ミノキシジルの成分そのものだけでなく、外用液に含まれる添加物「プロピレングリコール」が原因となる場合もあると報告されています[5]。
プロピレングリコールとは、お薬の溶解性や浸透性を高めるために配合される溶剤です。肌が敏感な方では、この添加物が接触皮膚炎を引き起こすことがあります。
臨床試験では、ミノキシジル5%製剤の方が2%製剤よりも、そう痒感や頭皮の刺激があらわれやすかったと報告されています[6]。
肌が敏感な方や頭皮が荒れている方は、塗布開始前に医師へ確認しておくと安心です。医師と相談のうえ、まずは低濃度のミノキシジル外用薬から試してみるのも選択肢です。
ミノキシジル内服薬の副作用
ミノキシジル外用薬はAGA治療薬として国内で承認されている一方、ミノキシジル内服薬はAGA治療目的では国内で承認されていません。ただし、医師の判断のもとで処方されることがあります。
ミノキシジル内服薬では、動悸やむくみ、多毛症などが報告されています[7]。
ミノキシジルはもともと血管拡張作用を持つお薬です。毛包周囲の血流改善や毛包への直接的な作用を通じて発毛を促すと考えられています。
この血管拡張作用が発毛効果につながる一方で、以下のような副作用が報告されています。
<循環器系の症状>
動悸・息切れ:血管拡張作用によって心拍数が上がり、動悸や息切れを感じることがあります。
むくみ:体内に水分やナトリウムが貯留しやすくなり、手足や顔にむくみが生じることがあります。
<多毛症>
ミノキシジルの発毛作用が頭皮だけでなく全身の毛包にも及ぶことで、腕や脚などの体毛が濃くなることがあります[7]。
低用量ミノキシジルにおいて、これらの副作用は軽度にとどまるケースが多いと報告されていますが[7]、気になる症状がある場合は医師に相談してください。症状があらわれた場合は、医師の判断で用量の調整や中止などを含め、適切に対応します。
ただし、心臓に持病がある方、血圧に関するお薬を服用中の方、不整脈の症状がある方などは処方を控える場合があるため、服用前に医師へ事前にお伝えください。
AGAを放置するデメリット2つ
AGA治療にデメリットがあるように、治療をせずに放置することにもリスクがあります。
適切なタイミングで対策をしなかった場合、以下のような問題が生じる可能性があります。
- AGAは進行性のため放置すると悪化する
- 進行してからでは治療効果が出にくくなる
治療を始めるかどうかを判断するためにも、放置した場合に起こりうるデメリットを把握しておきましょう。
その1:AGAは進行性のため放置すると悪化する
AGAは進行性の脱毛症であり、放置すると徐々に薄毛が悪化していきます[1]。AGAの発症に関与するDHTは、治療を行わなければ感受性のある毛包に作用し続けるためです。
DHTの影響を受けた毛包ではヘアサイクルが短縮され、毛髪が十分に成長する前に抜け落ちるようになります。ヘアサイクルが乱れた状態が続くと、毛髪は次第に細く短くなり、見た目にも薄毛が目立ちやすくなるでしょう。
AGAは自然に改善することは期待しにくく、治療を行わなければ時間とともに進行する可能性があります。薄毛が気になり始めた段階で早めに医師へ相談することが大切です。
その2:進行してからでは治療効果が出にくくなる
AGAが進行して毛包の縮小(ミニチュア化)が進むと、治療を始めても十分な効果が得られにくくなる可能性があります[1]。AGAの影響を長期間受け続けると、毛包は徐々に縮小していくためです。
毛包が残存している段階であれば、治療によって毛髪の改善が期待できます。
しかし、萎縮が大きく進んだ状態では、お薬を服用しても十分な発毛効果を得ることが難しくなります。
毛包の状態によって同じお薬でも得られる効果が変わるため、進行度はAGA治療を左右する要素のひとつといえるでしょう。
AGA治療を始める前に、デメリットとメリットのバランスを考えよう
AGA治療を検討するうえで、デメリットとメリットの両面を正しく理解することが、納得のいく選択につながります。
治療を始めるかどうか迷っている方は、以下の3つの視点で整理してみてください。
副作用の発現率は低い傾向にある
AGA治療薬で副作用があらわれる確率は低い傾向にあり、症状のあらわれ方には個人差があります。
副作用が不安で治療をためらう気持ちは自然なことですが、医師の管理のもとであれば、リスクに配慮しながら治療を進めることが可能です。
万が一副作用があらわれた場合でも、早めに医師へ相談すればお薬の変更や用量の調整など適切な対応をしてもらえます。
治療中のささいな変化について、気軽に相談できる環境で治療を始めると安心です。
AGA治療のメリットを正しく理解する
AGA治療で得られるメリットは、薄毛の進行を抑え、将来の髪を維持できる可能性があることです。
国内臨床試験(48週)では、フィナステリド1mgを服用した方のうち58%で頭頂部の写真評価による軽度改善以上の効果が確認されました[1][2]。さらに1mgの服用を継続した非ランダム化試験では、2年で68%、3年で78%に軽度改善以上の効果が認められています[1]。
治療によって薄毛の進行が抑えられることで、QOL(生活の質)の向上にもつながる可能性があります。
デメリットだけに注目するのではなく、治療で得られるメリットも含めて総合的に判断しましょう。
AGA治療のデメリットを軽減するために押さえたいポイント
AGA治療のデメリットは、治療の始め方や続け方を工夫することで軽減できる場合があります。
- ジェネリック医薬品やオンライン診療で費用負担を抑える
- 体調変化が不安なら相談しやすい体制を選ぶ
- 効果が出るまでは焦らず医師と経過を確認する
- 治療を続けやすい仕組みを整えておく
事前にポイントを押さえておくことで、納得感を持ってAGA治療に取り組みやすくなるでしょう。
ジェネリック医薬品やオンライン診療で費用負担を抑える
AGA治療は自由診療のため、毎月のお薬代や通院の交通費がすべて自己負担となります。治療を長く続けるほど費用はかさむため、1回あたりの負担を抑える工夫が大切です。
オンライン診療を利用すれば、通院にかかる交通費や移動時間が発生しません。お薬は自宅に届くため、薬局に足を運ぶ時間的なコストも軽減できます。
また、同じ成分のお薬でも、ジェネリック医薬品を選択すれば先発品と同等の効果を得ながら費用を抑えることも可能です。
かかる費用はクリニックによって異なるため、複数の施設を比較検討してみてください。
体調変化が不安なら相談しやすい体制を選ぶ
治療中に体調の変化が気になったとき、すぐ医師へ相談できる環境を整えておくことが大切です。体調の変化が副作用によるものかどうかは、自分では判断が難しいものです。
次の診察まで不安を抱えたままでいると、心の負担になるでしょう。治療を続ける意欲が下がってしまう方も少なくありません。
オンライン診療であれば、自宅から都合のよいタイミングで再診を受けられます。医師に相談することで的確な対応につながります。
安心してAGA治療を続けるためには、ささいなことでも相談できるクリニックを選びましょう。
効果が出るまでは焦らず医師と経過を確認する
治療効果は、専門家である医師の客観的な評価を受けることが大切です。
日々の見た目の変化はわずかなため、ご自身では気づきにくいものです。自覚がなくても実際には効果が得られていることもあります。
フィナステリドやデュタステリドの臨床試験では、専門家による頭部写真評価で改善が確認された報告があります[2][4]。
主観だけで判断して中断すると、本来得られるはずだった効果を確認できない可能性があります。定期的に医師の評価を受けながら、焦らず治療を続けていきましょう。
AGA治療のデメリットを軽減するならオンライン診療が選択肢
AGA治療は、コスト面や通院の負担、相談のしにくさから中断してしまうケースが少なくありません。治療を長く続けるためには、受診しやすい環境を選ぶことが大切です。
クリニックフォアでは、初診からオンラインでAGA治療を始められます。スマートフォンひとつで予約・診察・処方が完結するため、対面診療よりも治療を続けやすいでしょう。
治療中に体調の変化が気になった場合、オンラインで再診を受けられます。
医師が一人ひとりの症状や体質に合わせて治療方針を提案し、必要に応じてお薬の変更や用量の調整にも対応します。
お薬は自宅に届くため、周囲に知られずに治療を始めたい方にも利用しやすいでしょう。
AGA治療のデメリットが気になって一歩を踏み出せない方は、まずはオンライン相談から始めてみてはいかがでしょうか。
なお、頭皮の炎症や円形脱毛症など、AGA以外の脱毛症が疑われる場合や、重度の肝機能障害がある方、複数のお薬を服用中の方は、対面診療をご案内することがあります。医師が対面診療を必要と判断した場合は、その指示に従ってください。
※自由診療
※医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断でお薬の処方可否・お薬の処方日数は変わります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。
AGA治療のデメリットに関するよくある質問
AGA治療のデメリットが気になる方から、よく寄せられる質問に回答します。
不安や疑問を解消し、納得したうえでAGA治療を始めましょう。
Q1:AGA治療はずっと続ける必要がありますか?
効果を維持するためには、基本的に治療を継続する必要があります。
AGAに用いられるお薬は、原因そのものを除去するものではないためです。服用を中止するとDHTの抑制がなくなり、薄毛が再び進行する可能性があります。
治療の進め方は、ライフステージや予算に応じて柔軟に調整できます。医師と相談しながら、ご自身に合った継続プランを検討しましょう。
Q2:AGAを放置するとどうなりますか?
AGAは進行性の脱毛症であり、放置すると薄毛が徐々に悪化していきます[1]。治療をしない限りDHTは毛包に作用し続け、ヘアサイクルが短縮されていくためです。
毛包の萎縮が進むと、治療を始めても十分な効果が得られにくくなる可能性があります。
気になり始めた段階で早めに医師に相談することが、将来の選択肢を広げることにつながるでしょう。
まとめ
AGA治療を検討する際は、治療のデメリットと放置のデメリットの両面を理解しておくことが大切です。
治療のデメリットとしては、副作用のリスクや継続的な費用負担、効果が出るまでに時間がかかるといった点が挙げられます。これらは多くのお薬に共通する問題であり、AGA治療薬に限ったものではありません。
放置のデメリットとしては、AGAが進行し毛包が萎縮した段階で治療を始めても、十分な効果が得られない可能性がある点です。
治療のデメリットと放置のデメリット、そしてAGA治療のメリットを踏まえたうえで、ご自身に合った判断をしていきましょう。
おひとりで判断が難しいと感じる場合は、まずは医師に相談し、ご自身に合ったAGA対策を検討してみてください。
※自由診療
※医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断でお薬の処方可否・お薬の処方日数は変わります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※対面診療をご案内する場合もございます。
