マンジャロダイエットの価格はいくら?
マンジャロをダイエット目的で使う場合、導入にかかる金額は16,000円~30,000円/月、維持量では28,000円~55,000円/月程度かかるのが一般的です。
高用量のマンジャロを使用すると、さらに価格が高くなることもあります。医療機関によっては、この金額にプラスして診察料やお薬の配送料がかかることも留意しておきましょう。
価格帯に幅がある理由は、マンジャロをダイエット目的で使用する場合、保険が適用されない「自由診療」であり、医療機関ごとに金額を自由に設定できるためです。
マンジャロを処方してもらえるのはオンラインクリニック、医療機関(対面)の2つの方法があります。マンジャロは医療用医薬品であるため、必ず医師による診察、処方が必要です。
オンラインクリニック、対面の医療機関どちらを受診するかによって価格に差があります。
一般的な使用方法の場合の、1か月あたりにかかる金額を比較しました。
一般的な使用方法:マンジャロ2.5mgを週1回投与し、4週間継続。様子を見て4週後に5mgへ増量し継続した場合。
◎マンジャロを使用するときに必要な価格(1か月分)
マンジャロダイエットにかかる費用=お薬代+診察料+配送料
| オンラインクリニック | 医療機関(対面) | |
| マンジャロ2.5mg(最初の1か月) | 20,000円~30,000円 | 16,000円~22,000円 |
| マンジャロ5mg(2か月目以降) | 50,000円~55,000円 | 28,000円~35,000円 |
| 診察料 | 無料~3,300円 | 1,000円~3,000円 |
| 配送料 | 550円~1,100円 | なし |
マンジャロ5mgで一定期間使用しても効果が得られない場合は7.5mg、10mgと量を増やしていきます。
高用量になればなるほど、上記の表で記載した価格より高くなるため注意しましょう。
オンラインクリニック、対面の医療機関それぞれメリットとデメリットがあります。それぞれの特徴を確認した上で、ご自身に合う方法を選びましょう。
マンジャロをオンラインクリニックでもらう場合
マンジャロをオンラインクリニックでもらう場合、導入の1か月は平均20,000円~30,000円/月、維持期では50,000円~55,000円/月かかるのが相場です。
診察料は無料~3,000円前後と、クリニックによってさまざまです。「お薬の処方がある場合は診察費無料」としているところもあるため、条件をよく確認しましょう。
基本的にお薬は配送で届けてもらうため、配送料が550円~1,100円ほどかかります。
◎オンラインクリニックのメリット
- 遅くまで診療可能。クリニックによっては24時間対応しているところもある。
- 自宅で受診できる。通院の手間、待ち時間がかからない。
- マンジャロの処方をしている医療機関が自宅近くになくても、全国どこからでも受診できる
- マンジャロでダイエットしていることを他の人に知られにくい
◎オンラインクリニックのデメリット
- お薬の配送料がかかる
- 直接でなく電子機器(携帯電話やパソコン)越しの診察
オンラインクリニックでは、時間と場所にしばられずに受診できる点がメリットです。
忙しくて医療機関を受診するひまがない人や、近くにマンジャロの処方をしている医療機関がない人などにおすすめです。
マンジャロを医療機関(対面)でもらう場合
マンジャロを対面の医療機関でもらう場合、導入は平均16,000円~22,000円/月、維持期では28,000円~35,000円/月かかります。
診察料は1,000円~3,000円ほど、お薬は現地で受け取るため配送料は基本的にかかりません。
◎対面の医療機関で処方してもらうメリット
- 注射の手技を直接教えてもらえる
- 血液検査などもしてもらえる場合がある
- オンラインクリニックと比較し、価格が安め
- お薬の配送料がかからない
◎対面の医療機関で処方してもらうデメリット
- 医療機関に行く必要がある
- 通院や待ち時間がかかる
- 仕事終わりでは診療時間内に間に合わないことがある
- 近くにマンジャロの処方をしている医療機関がない場合がある
- 医療機関で知り合いに会う可能性がある
対面の医療機関では、価格を比較的安く抑えられる半面、診療時間が限られていたり、通院時間や待ち時間がかかります。
時間に余裕のある人や、直接医師や看護師に相談したい人にはおすすめです。
マンジャロは自費?保険適用される?
マンジャロをダイエット目的で使用する場合は、保険が適用されません。
お薬代・診察料・配送料など、すべて自己負担となります。
マンジャロは本来、2型糖尿病の治療薬として承認された注射薬です。
厚生労働省が承認している適応症は「糖尿病治療」であり、「ダイエット目的での使用」には保険が適用されません。 そのため、医師の判断のもとで「自由診療」として処方されます。
オンライン診療やダイエット外来などの医療機関でマンジャロを処方してもらう場合、約20,000円~50,000円/月ほどかかり、通院費や配送料を含めると総額が上がる点には注意が必要です。
「医療ダイエット=保険がきく」と誤解しがちですが、自由診療のため料金はクリニックによって大きく異なります。
事前に費用体系を確認し、自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。
マンジャロダイエットの効果と使用の注意点
マンジャロは、日本で「2型糖尿病治療薬」として承認を受けた薬です。
血糖を下げる効果とともに「体重を減らす効果」があることで注目され、ダイエットや肥満症の治療にも使用されるようになりました。
- 食欲を抑える
- 満腹感を持続させる
このような作用から「食べすぎを自然に抑えて痩せたい」というニーズにこたえるダイエット方法の1つとして注目されています。
マンジャロをダイエットで使うときの効果や期間、細かい使用方法について解説していきます。
マンジャロのダイエット効果と痩せるまでの期間
マンジャロは投与2か月前後で体重減少が現れはじめる人がいる一方[1]、長期投与で大きな減量が期待できます。[2]
マンジャロの有効成分「チルゼパチド」はGLP-1とGIPの2つの受容体に働きかけることで食欲を抑えたり、代謝を改善したりする効果があります。
日本人を対象にした解析では、投与8週間で約5%程度の体重減少が認められました。これは、身長170cm、体重78kg(BMI27)の方だと-4kg相当にあたります。[1]
また、9か国にまたいで行われた国際的な試験では、投与20週後に12%程度、投与72週後には22.3%程度の体重減少効果が得られました。[2]
「マンジャロを使って、どのくらいで何kgくらい痩せられるの?」という方は、次の表を目安にするとよいでしょう。(身長170cm、体重78kg(BMI27)の方の場合)
| 期間 | 2か月(8週)[1] | 4~5か月(20週)[2] | 1年4~5か月(72週)[3] |
| どのくらい痩せるか | -4kg程度 | -9kg程度 | -18kg程度 |
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察を受け、診断された適切な治療方法をお守りください。
マンジャロダイエットのスケジュール
マンジャロは、週1回2.5mgからスタートし、様子を見ながら段階的に増量するお薬です。
急に多い量を投与すると、副作用(吐き気・食欲不振など)が出やすいため、体を慣らしながら効果が現れる量に調整していきます。
まず2.5mgを4週間継続し、十分な効果が見られない場合は5mgに増量します。
それでも効果が乏しい場合には2.5mgずつ段階的に増やし、最大10mgまで増量可能です。
少量から始め、医師が身体の状態を確認しながら、効果の現れる用量を調整していきます。
マンジャロの使用方法と忘れたときの対処法
マンジャロは、週1回、自分で皮下注射するタイプのお薬です。
注射する場所はお腹などの皮下脂肪の多い部位が推奨されています。
注射部位を毎回お腹の違う場所へローテーションすることで、皮膚への負担を防げます。
こちらの動画で注射のやり方を実演していますので「自分で打つのは不安…」という方は、ぜひ参考にしてください。【マンジャロ皮下注アテオスの正しい使い方】GLP-1注射が不安な方へ|自宅でできる注射の方法と注意点を医師が解説
朝昼夜、食事の時間に関わらず注射してかまいません。毎週一定の曜日に注射しましょう。
万が一注射を忘れてしまった場合、次の投与予定日までの期間が3日間(72時間)以上あれば、気づいた時点ですぐに投与し、その後はもとの曜日に投与してください。[4]
くれぐれも2回分を1度に打たないようご注意ください。
マンジャロダイエットの副作用と注意すべき点
マンジャロはダイエット効果が高い一方で、体が慣れるまでに吐き気や下痢などの副作用が出ることがあります。軽くて一時的なものが多いですが、不調が続くときは早めに医師へ相談しましょう。
◎投与初期や、増量時に起こりやすい症状[5]
- 吐き気や食欲の減少
- 下痢や便秘
- お腹のハリやもたれ
これらは数日〜数週間でおさまるため、様子を見てもらってかまいません。しかし、症状がおさまらない、強い腹痛・胸やけ・嘔吐が続く場合は、膵炎や胆のう炎などの可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。
◎注意すべき重大な副作用
| 副作用 | 症状 |
| 低血糖 | 力が抜ける感じ高度の空腹感冷汗ふるえめまい など※とくに、糖尿病治療のお薬を飲んでいる人は起こりやすい |
| 急性膵炎 | 嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛 |
| 胆のう炎 | 腹痛 |
| アナフィラキシー | 呼吸困難感 |
| イレウス |
これらの症状が現れた場合はすぐに医療機関を受診し、必要な検査や処置を受けるようにしましょう。
そのほかのGLP-1ダイエットとマンジャロの比較
マンジャロは、従来のGLP-1ダイエット薬(オゼンピックやリベルサスなど)に比べて、より高い体重減少効果が期待できる新世代の注射薬です。
従来のGLP-1薬は「GLP-1」というホルモンの受容体だけに作用しますが、 マンジャロはさらに「GIP」というホルモンの受容体にも作用する2つの働きを持っています。
このダブル作用によって、より効果を発揮しやすいとされています。
海外の臨床試験(SURMOUNT-5試験)では、72週間の投与で以下のような結果が報告されました。
◎マンジャロとオゼンピックの体重減少効果(72週間)[6]
| マンジャロ(チルゼパチド) | オゼンピック(セマグルチド) | |
| 平均体重減少率 | -20.2% | -13.7% |
| ウエスト周囲径の変化 | -18.4cm | -13.0cm |
オゼンピックと比較しマンジャロの方が、体重を減らす効果およびウエスト周りの脂肪を減らす効果が高いことがわかります。マンジャロは「よりしっかり痩せたい人」や「他のGLP-1薬で効果が物足りなかった人」に向いている薬といえるでしょう。
マンジャロダイエットの価格に関するよくある質問
マンジャロとダイエットの価格に関するよくある質問をまとめました。同じ悩みのある方は参考にしてください。
マンジャロは毎月いくらかかりますか?
マンジャロの用量、処方してもらう場所によって金額が変わります。
オンラインクリニックでは、導入期20,000円~30,000円/月、維持期50,000円~55,000円/月が目安です。
対面の医療機関では、導入期16,000円~22,000円/月、維持期28,000円~35,000円/月が平均的な価格です。
(導入期:マンジャロ2.5mg、維持期:マンジャロ5mgとした場合の1か月あたりの費用)
さらに、診察費やお薬の配送料もプラスでかかる場合がありますので、くわしくは下記の表を参考にしてください。
| オンラインクリニック | 医療機関(対面) | |
| マンジャロ2.5mg(最初の1か月) | 20,000円~30,000円 | 16,000円~22,000円 |
| マンジャロ5mg(2か月目以降) | 50,000円~55,000円 | 28,000円~35,000円 |
| 診察料 | 無料~3,300円 | 1,000円~3,000円 |
| 配送料 | 550円~1,100円 | なし |
マンジャロで1-2か月に何kg痩せますか?
日本人の2型糖尿病患者を対象にした解析では、投与8週間で-5%の体重減少事例が報告されています。これは、身長170cm、体重78kg(BMI27)程度の方が-4kg程度痩せることに相当します。[1]
マンジャロ5mgはオンラインで処方してもらえる?
マンジャロ5mgはオンラインクリニックで医師の診察のもと、処方してもらえます。
マンジャロは医療用医薬品であるため、医師による処方が必要です。初回は2.5mgの少量から始め、4週間投与して体への負担がないことを確認してから5mgへ増量します。
5mgで維持することが一般的ですが、効果が不十分な場合は、診察の上で2.5mgずつ増やして7.5mg、10mgへの増量も可能です。
マンジャロ5mgの価格相場は?
オンラインクリニックだと50,000円~55,000円/月、対面の医療機関だと28,000円~35,000円/月が相場です。
オンラインクリニックでは、全国どこでもお薬を受け取れる、時間や場所にとらわれずに診察が受けられるといったメリットがあります。
対面の医療機関では医師や看護師に直接相談できる、注射の手技を対面で教えてもらえるなどのメリットがあります。
ご自身のライフスタイルや環境に合わせて医療機関を選択しましょう。
まとめ
マンジャロダイエットは、自由診療のため、保険が使えず医療機関ごとに価格が異なります。
1か月あたりのオンラインクリニック、対面医療機関それぞれでの費用相場は以下の表のとおりです。
| 導入期 | 維持期 | |
| オンラインクリニック | 20,000円~30,000円/月 | 50,000円~55,000円/月 |
| 対面医療機関 | 16,000円~22,000円/月 | 28,000円~35,000円/月 |
※導入期:マンジャロ2.5mg 週1、4週間投与
※維持期:マンジャロ5mg 週1投与を継続 した場合
オンラインクリニックは通院不要・全国対応など利便性が高いため、仕事や家事育児に忙しい方、近くにマンジャロを処方してくれる医療機関がない方などにおすすめです。
対面の医療機関は、直接医師や看護師に相談したい方や時間にゆとりのある方にとって、よい選択肢になるでしょう。
表示価格には診察料(約1,000~3,000円)や配送料(550~1,100円)が加わることもあるため「お薬代だけ」で比較せず、トータルコストで考えるようにしましょう。
マンジャロは投与量が増えるにつれて費用も上がります。
導入期の金額だけで判断せず、「投与量が増えたときはどのくらいの出費になるか」を見積もっておくと安心です。
