リベルサスで眠くなるのはなぜ?
リベルサスを服用してから眠気を感じると、「これはお薬の副作用なの?」と不安になる方もいるでしょう。
実は、リベルサス自体に、直接眠気を生じさせる成分は確認されていません。
しかし、お薬の作用によって血糖値が変動することで、眠気を感じる場合があります。
リベルサス自体に眠くなる成分は含まれていない
リベルサスの成分には、直接眠気を引き起こすようなものは含まれていません。
抗ヒスタミン薬のように、眠気が代表的な副作用として知られているお薬とは異なります。
そのため、リベルサスを飲んだからといって、お薬の成分が直接眠気を引き起こしているわけではないと考えられています。
もし眠気を感じる場合は、別の原因が関係している可能性があるでしょう。眠気の原因を正しく理解しておくことで、適切に対処することができます。
眠気は低血糖の症状として現れることがある
リベルサスは血糖値に作用するお薬であるため、血糖値が下がると眠気を感じることがあります【1】。
低血糖になると、体がエネルギー不足の状態になり、眠気や倦怠感を感じやすくなることがあります。
リベルサス単独で重い低血糖になることは多くありませんが、過度な食事制限をしている場合は注意が必要でしょう。
眠気を感じたときは、「もしかして低血糖かも?」と意識してみることが大切です。低血糖が疑われる場合は、ブドウ糖を摂取して様子を見てください。
眠気とともに現れやすい低血糖の症状
低血糖になると、眠気だけでなく他の症状も一緒に現れることが多いとされています。
代表的な症状としては、冷や汗、動悸、手足の震え、ふらつき、めまい、強い空腹感などがあります【1】。
眠気を感じたときに、これらの症状が一緒に現れている場合は、低血糖の可能性があるため注意が必要です。
症状が複数重なっている場合は、早めに糖分を摂取して対処することが大切です。
ただし、症状の現れ方には個人差があるため、自分の体調の変化に敏感になっておくことをおすすめします。
リベルサスの眠気はいつまで続く?
眠気が続く期間は原因によって異なりますが、一般的な傾向を知っておくと少し安心できるかもしれません。
ここでは、眠気が続く期間の目安や、症状が改善するタイミングについて解説します。
低血糖による眠気は糖分補給で改善することが多い
低血糖が原因で眠気を感じている場合は、ブドウ糖などの糖分を摂取することで症状が改善することが多いです。
ブドウ糖を摂取してから数分〜30分程度で、眠気や倦怠感が楽になるかもしれません。
症状が軽い場合は、飴やジュースなど糖分を含むものを口にするだけでも改善することがあります。
ただし、糖分を摂取しても症状が改善しない場合や、症状が繰り返し起こる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
低血糖への対処法を知っておくことで、いざというときに慌てずに対応できるでしょう。
服用開始時や用量を増やしたときに起こりやすい
眠気を含む低血糖の症状は、体がお薬に慣れていない時期に起こりやすい傾向があります。
特に、リベルサスを飲み始めたばかりの時期や、用量を増やしたタイミングでは、血糖値の変動が大きくなりやすいためです。
副作用のリスクを軽減するため、リベルサスは3mgから始めて、7mg、14mgと段階的に用量を増やすことが推奨されています【3】。
増量のタイミングで眠気を感じることがあっても、多くの場合は体が慣れるにつれて症状は落ち着いていくでしょう。
増量後に症状がつらい場合は、医師に相談して増量のペースを調整してもらうこともできます。
眠気が長期間続く場合は医師に相談
低血糖による眠気は一時的なものであることが多いですが、長期間にわたって眠気が続く場合は注意が必要です。
眠気が何日も続いたり、日常生活に支障が出るほどの眠気がある場合は、低血糖以外の原因がある可能性も考えられます。
他のお薬との飲み合わせや、体調の変化が影響していることもあるかもしれません。
「いつまで経っても眠気が取れない」と感じる場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、医師に相談することをおすすめします。
早めに相談することで、適切な対応を受けることができるでしょう。
リベルサスで眠気を予防するためのポイント
眠気を事前に予防するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
正しい服用方法を守ることや、食事のタイミングを工夫することで、眠気のリスクを減らすことができるでしょう。
服用後30分経ったら適切なタイミングで食事を摂る
リベルサスは服用後30分間は飲食を避ける必要がありますが、30分経過したら適切なタイミングで食事を摂ることが大切です【3】。
服用後に長時間何も食べない状態が続くと、血糖値が下がりやすくなり、低血糖のリスクが高まる可能性があります。
朝起きてリベルサスを飲んだら、30分後には朝食を摂る習慣をつけるとよいでしょう。
「ダイエット中だから朝食は抜こう」と考える方もいるかもしれませんが、極端な食事制限は低血糖を招く原因になりかねません。
適度に食事を摂りながら、無理のないダイエットを心がけてください。
過度な食事制限や激しい運動は避ける
リベルサスを服用しながら過度な食事制限を行うと、低血糖のリスクが高まる可能性があります。
また、激しい運動は血糖値低下につながることがあり、注意が必要です。
リベルサスはお薬の作用で過度の食欲が抑えられると言われているため、無理に食事を減らさなくても効果を感じられる方も多いでしょう。
運動を取り入れる場合は、ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で行うことをおすすめします。
体調を見ながら、自分に合ったペースでダイエットを進めていくことが大切です。
ブドウ糖を常備しておく
低血糖による眠気に備えて、ブドウ糖を常備しておくと安心です。
自宅にはもちろん、外出時にもカバンにブドウ糖を主成分とするタブレットやラムネを入れておくとよいでしょう。
いざ眠気やふらつきを感じたときに、すぐに糖分を摂取できる環境を整えておくことが大切です。
また、家族や同居人にも、リベルサスを服用していることや低血糖の症状について伝えておくと、万が一のときに対応してもらえます。
備えがあることで、安心してお薬を続けることができるでしょう。
リベルサスの眠気で医師に相談すべきケース
眠気の多くは低血糖によるもので、糖分を補給することで改善することが多いです。
しかし、中には早めに医師に相談すべきケースもあります。
ブドウ糖を摂取しても眠気が改善しない
ブドウ糖や糖分を含む食べ物を摂取しても眠気が改善しない場合は、低血糖以外の原因がある可能性があります。
体調不良や睡眠の質の低下、他のお薬の影響など、さまざまな原因が考えられるでしょう。
糖分を摂っても症状が良くならない場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに医師に相談することをおすすめします。
医師に相談することで、眠気の原因を特定し、適切な対応を受けることができます。
「たかが眠気」と軽視せず、気になる症状があれば遠慮なく相談してください。
眠気とともに意識がもうろうとする
眠気だけでなく、意識がもうろうとしたり、ぼんやりして会話がうまくできなくなったりする場合は、重度の低血糖の可能性があります。
このような症状が現れた場合は、すぐに糖分を摂取し、症状が改善しなければ救急対応が必要です。
意識障害やけいれんが起きた場合は、周囲の人に助けを求め、医療機関に連絡してください。
一人暮らしの方は、家族や友人にリベルサスを服用していることを伝えておくと、いざというときに対応してもらえます。
万が一に備えて、緊急時の連絡先を確認しておくことも大切です。
毎日のように眠気が続いて日常生活に支障が出る
毎日のように眠気が続き、仕事や家事、日常生活に支障が出るほどの状態であれば、医師に相談することをおすすめします。
用量の調整や服用方法の見直しが必要な場合もあるかもしれません。
「眠気くらいで相談していいのかな」と遠慮する必要はありません。
副作用への対応も、医師の大切な役割のひとつです。
我慢せずに相談することで、自分に合った服用方法を見つけることができるでしょう。
よくある質問
Q:リベルサスの眠気は副作用ですか?
リベルサス自体には眠くなる成分は含まれていませんが、低血糖の症状のひとつとして間接的に眠気を感じることがあります。
眠気とともに冷や汗や動悸、ふらつきなどがある場合は、低血糖の可能性があるかもしれません。
糖分を摂取して様子を見て、改善しない場合は医師に相談してください。
また低血糖の可能性以外にも、食事量が減ったことによるエネルギー不足(倦怠感)や、体の慣れの問題であることも多いです。冷や汗や震えがなければ、まずは休息を取りましょう。
Q:眠気を感じたらお薬を飲むのをやめた方がいいですか?
自己判断で服用を中止することは避けてください。
眠気を感じたらまずブドウ糖を摂取し、症状が改善するか確認しましょう。
症状が続く場合や不安がある場合は、医師に相談して適切な対応を確認することをおすすめします。
Q:眠気があるときに運転しても大丈夫ですか?
眠気やふらつきがある状態での運転は危険なため、避けてください。症状が落ち着くまでは安静に過ごし、無理をしないことが大切です。
仕事で機械を扱う場合も同様に注意が必要でしょう。
Q:眠気を予防する方法はありますか?
服用後30分経ったら適切なタイミングで食事を摂り、長時間の空腹を避けることが大切です。
過度な食事制限や激しい運動は低血糖のリスクを高めるため、無理のない範囲で行いましょう。
ブドウ糖を常備しておくと、いざというときに安心です。
まとめ
リベルサスで眠くなるのは、お薬自体の成分ではなく、低血糖の症状として眠気が現れている可能性があります。
眠気とともに冷や汗や動悸、ふらつきなどの症状がある場合は、低血糖を疑い、ブドウ糖を摂取して対処しましょう。
低血糖による眠気は、糖分を補給することで数分〜30分程度で改善することが多いとされています。
眠気があるときは運転や機械操作を避け、症状が落ち着くまで安静に過ごすことが大切です。
眠気を予防するためには、服用後30分経ったら適切に食事を摂り、過度な食事制限や激しい運動は避けるようにしましょう。
ブドウ糖を摂取しても症状が改善しない場合や、日常生活に支障が出るほど眠気が続く場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。
正しい知識を持って、リベルサスを安心して服用していきましょう。
