マンジャロの禁忌とは?使えない人の特徴と注意が必要なケースを解説

マンジャロを使ってみたいけれど、自分は使えるのだろうかと不安に感じていませんか?

マンジャロは血糖改善や体重減少に効果が期待できるお薬ですが、体質や病歴によっては使用が禁止されている方や、慎重な判断が必要な方がいます。
マンジャロには「禁忌」と呼ばれる使用できない条件と、「慎重投与」と呼ばれる医師の判断で使用の可否を決める条件があります。

この記事では、マンジャロの禁忌に該当する条件や慎重投与が必要なケース、使用前に医師に伝えるべき情報、禁忌に該当した場合の代替治療まで詳しく解説します。

マンジャロの禁忌とは?使用できない条件

マンジャロには「禁忌」と呼ばれる、使用してはいけない条件が定められています。

禁忌に該当する方がマンジャロを使用すると、重篤な副作用が起こる可能性があるため、医師も処方を行いません。

自分が該当するかどうかを事前に確認し、不安な点があれば医師に相談しておくことが大切です。

ここではマンジャロの禁忌について、一般の方にも分かりやすく解説します。

禁忌とは「使用してはいけない」という意味

禁忌とは、そのお薬を使用してはいけない条件や状態のことを指す医学用語でマンジャロの説明書である添付文書にも禁忌が記載されています。

自分が禁忌に該当するかどうか不安な場合は、医師に相談して確認しておくと安心でしょう。

マンジャロの成分に対して過敏症がある方は使用できない

過去にマンジャロの成分に対してアレルギー反応を起こしたことがある方は、マンジャロを使用することができません[1]

マンジャロの有効成分であるチルゼパチドや、その他の添加物に対して過敏症の既往がある方が該当します。

過敏症の症状としては、発疹やかゆみ、蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下、顔や喉の腫れなどが挙げられます。

重篤な場合はアナフィラキシーショックを起こす可能性があり、命に関わることもあるため禁忌とされているのです。

過去にGLP-1受容体作動薬など類似のお薬でアレルギー反応を経験したことがある方も、マンジャロで同様の反応が起こる可能性があるため注意が必要です。

1型糖尿病の方は使用できない

1型糖尿病の方は、マンジャロを使用することができません[1][2]

1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が自己免疫反応によって破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。

マンジャロは膵臓のβ細胞に働きかけてインスリン分泌を促すお薬ですが、1型糖尿病ではβ細胞自体が機能していないため、十分な効果が得られません。

むしろ、インスリン製剤からマンジャロに切り替えることで血糖コントロールが急激に悪化し、糖尿病性ケトアシドーシスなど危険な状態に陥る可能性があります。

1型糖尿病と2型糖尿病は名前が似ていますが、病態が根本的に異なるため、治療法も異なります。

1型糖尿病と診断されている方は、マンジャロではなくインスリン製剤による治療を継続してください。

糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡の方

糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡、またはその前段階にある方も、マンジャロを使用することができません[1][2]

糖尿病性ケトアシドーシスとは、インスリンが極端に不足することで血液が酸性に傾く危険な状態であり、緊急の治療が必要です。

この状態では体がブドウ糖をエネルギーとして使えなくなり、代わりに脂肪を分解してケトン体という物質が大量に産生されます。

症状としては強い吐き気や嘔吐、腹痛、脱水、意識障害などが挙げられ、放置すると昏睡状態に陥ることもあります。

このような急性期の状態では、速やかにインスリン製剤を投与して血糖値を管理する必要があり、マンジャロでは対応できません。

これらの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。

重症感染症にかかっている方や手術を控えている方

重症感染症にかかっている方や、手術などの緊急処置を控えている方も、マンジャロを使用することができません。

重症感染症や大きな手術は体に強いストレスを与え、このストレスによって血糖値が大きく変動しやすくなります。

このような状況では、血糖値を細かく調整できるインスリン製剤による厳密な血糖管理が望ましいとされています。

マンジャロは週1回の投与で効果が持続するお薬のため、急激な血糖変動に対応しにくいという特性があるのです。

また、手術前後は絶食が必要になることもあり、マンジャロの消化器系への作用が手術に影響を与える可能性も考慮されています。

マンジャロを使用中の方がこれらの状況になった場合は、必ず医師に相談し、一時的にインスリン製剤への切り替えなどの対応を検討してください。

マンジャロの慎重投与とは?注意が必要なケース

マンジャロには禁忌とは別に、「慎重投与」が必要とされる条件もあります。

慎重投与とは、医師が患者さんの状態を十分に確認したうえで、使用の可否を判断するケースのことです。マンジャロの説明書である添付文書には、「特定の背景を有する患者に関する注意」の項目で記載されています。

禁忌ほど厳格ではありませんが、副作用のリスクが高まる可能性があるため、定期的な経過観察が欠かせません。

ここでは慎重投与が必要な方の特徴について詳しく解説します。

慎重投与とは医師の判断で使用を決めるという意味

慎重投与とは、使用にあたって特別な注意が必要であり、医師が総合的に判断して使用の可否を決定する状態を指します[1]

禁忌が「使用してはいけない」という厳格なルールであるのに対し、慎重投与は「注意しながら使用を検討できる」という違いがあります。

慎重投与に該当する方は、医師が患者さんの体調、病歴、生活習慣などを総合的に評価したうえで、マンジャロを使用するメリットがリスクを上回るかどうかを判断します。

使用が決まった場合でも、通常より頻繁な診察や検査が必要になることがあります。

また、副作用が現れた場合には速やかに使用を中止する可能性もあるため、体調の変化に注意を払うことが大切です。

自分が慎重投与に該当するかどうか分からない場合は、遠慮なく医師に確認してみてください。

膵炎の既往がある方

過去に急性膵炎や慢性膵炎を経験したことがある方は、マンジャロの使用にあたって慎重な判断が必要です。

マンジャロは膵臓のβ細胞に働きかけてインスリン分泌を促すお薬であり、まれに急性膵炎を引き起こす可能性が報告されています。

膵炎の既往がある方は、一度ダメージを受けた膵臓が再び炎症を起こしやすい状態にある可能性があるため、リスクが高まると考えられています。

マンジャロの臨床試験では膵炎の既往がある方は対象から除外されていたため、そのような方への安全性データは十分に蓄積されていません。

膵炎を経験したことがある方がマンジャロの使用を希望する場合は、必ずその情報を医師に伝え、リスクとメリットを十分に相談したうえで判断してもらってください。

甲状腺髄様癌の既往や家族歴がある方

甲状腺髄様癌の既往がある方や、ご家族に甲状腺髄様癌の方がいる場合は、マンジャロの使用に特別な注意が必要です。

また、多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の家族歴がある方も同様に慎重な対応が求められます。

この注意喚起の背景には、動物実験においてGLP-1受容体作動薬の投与と甲状腺C細胞腫瘍との関連が報告されているという事実があります。

ただし、この関連性が人間にも当てはまるかどうかは現時点では明らかになっておらず、あくまで予防的な措置として慎重投与とされています。

甲状腺髄様癌は甲状腺のC細胞から発生するまれながんであり、家族性に発症することがあるため、家族歴の確認が重要です。

甲状腺に関する病歴や家族歴がある方は、必ず医師にその情報を伝え、マンジャロが適しているかどうかを慎重に判断してもらってください。

重度の胃腸障害がある方

重度の胃不全麻痺(GP: gastroparesis)など、重度の胃腸障害がある方もマンジャロの慎重投与の対象となります。

マンジャロにはGLP-1の作用として胃の動きをゆっくりにする「胃排出遅延作用」があり、もともと胃腸に問題を抱えている方では症状が悪化する可能性があるのです。

胃不全麻痺とは、胃の動きが弱まり、食べ物が胃から小腸へスムーズに移動しなくなる状態を指します。

この状態の方がマンジャロを使用すると、胃もたれや吐き気、嘔吐などの症状がさらに悪化する恐れがあります。

また、腹部手術の既往がある方や腸閉塞(イレウス)の既往がある方も、腸閉塞を起こすリスクがあるため注意が必要とされています。

胃腸に関する持病がある方は、マンジャロの使用前に必ず医師に相談し、自分の体の状態に合った治療法を選択してください。

低血糖を起こしやすい状態にある方

低血糖を起こしやすい状態にある方も、マンジャロの使用には慎重な判断が必要です[1][2]

マンジャロ単独では低血糖のリスクは低いとされていますが、他の糖尿病治療薬と併用する場合はリスクが高まる可能性があります。

特にスルホニル尿素薬やインスリン製剤と併用する場合は、低血糖に注意が必要です。

また、不規則な食事をとっている方、食事の量が極端に少ない方、激しい運動をする習慣がある方も低血糖を起こしやすい傾向にあります。

高齢の方や腎機能が低下している方も、お薬の作用が強く出やすいため低血糖のリスクが高まることがあります。

これらに該当する方は、医師と相談のうえで他の糖尿病治療薬の用量調整を行うなど、適切な対策を講じながら治療を進めることが大切です。

妊娠中・授乳中の方はマンジャロを使用できない

マンジャロは、妊娠中や授乳中の方の使用について特別な注意が必要です。

妊娠を希望している方や、将来的に妊娠の可能性がある方も、事前に知っておくべき情報があります。

赤ちゃんの健康を守るためにも、これらの情報を正しく理解しておくことが大切です。

妊娠中・妊娠の可能性がある方は使用禁止

妊娠中の方や、妊娠している可能性がある方は、マンジャロを使用することができません[1][2]

動物実験において、マンジャロを投与した場合に胎児の発育への影響や奇形の発生が報告されているためです。

人間での妊娠中の安全性については十分なデータがなく、胎児への影響を完全に否定することができません。

妊娠中に血糖管理が必要な場合は、マンジャロではなくインスリン製剤を使用することが推奨されています。

インスリンは胎盤を通過しにくく、長年の使用実績から妊娠中の安全性が確立されているためです。

妊娠の可能性がある方がマンジャロを使用する場合は、適切な避妊を行い、妊娠が判明した場合はすぐに医師に相談してください。

妊娠を希望する場合は使用終了後の避妊期間に注意

将来的に妊娠を希望している方は、マンジャロの使用終了後も一定期間の避妊が必要であることを知っておいてください。

添付文書では、マンジャロの最終投与後少なくとも1ヵ月間は避妊を継続することが推奨されています。

これはマンジャロの成分が体内から完全に排出されるまでに時間がかかるため、その間に妊娠すると胎児に影響を与える可能性があるからです。

マンジャロは週1回投与のお薬であり、体内での半減期が比較的長いという特性があります。

妊娠を計画している方は、この避妊期間を考慮したうえで治療のスケジュールを医師と相談してください。

計画的に治療を進めることで、血糖コントロールを改善しながら、安心して妊娠・出産を迎えることができるでしょう。

禁忌に該当した場合の代替治療の選択肢

マンジャロの禁忌や慎重投与に該当する方でも、糖尿病治療や体重管理のための選択肢がなくなるわけではありません。

さまざまな種類の糖尿病治療薬があり、それぞれに特徴やメリットがあります。自分の体の状態に合ったお薬を医師と相談しながら見つけることが大切です。

ここでは禁忌に該当した場合に検討できる代替治療について解説します。

他の種類の糖尿病治療薬を検討する

マンジャロが使用できない場合でも、他の種類の糖尿病治療薬で血糖コントロールを行うことができます。

糖尿病治療薬には、ビグアナイド薬(メトホルミンなど)、SGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬、スルホニル尿素薬、チアゾリジン薬など、さまざまな種類があります。

これらのお薬はそれぞれ異なる仕組みで血糖値を下げる効果があり、患者さんの状態に合わせて選択されます。

SGLT2阻害薬は腎臓からの糖排出を促進するお薬で、体重減少効果も期待できるため、マンジャロの代替として検討されることがあります。

禁忌の原因が解消されれば使用できる可能性もある

禁忌に該当している方でも、その原因が解消されれば将来的にマンジャロを使用できる可能性があります。

重症感染症にかかっている方は、感染症が治癒して体調が安定すれば、マンジャロの使用を検討できるようになります。

手術を控えている方も、手術が無事に終わり、術後の回復が順調に進めば、マンジャロへの切り替えを相談することができるでしょう。

妊娠中・授乳中でマンジャロを使用できない方も、授乳が終了した後であれば使用を開始できる可能性があります。

ただし、1型糖尿病やマンジャロの成分に対する過敏症など、変わることのない禁忌事項に該当する方は、残念ながらマンジャロを使用することはできません。

自分の状況が変化した場合は、改めて医師に相談し、マンジャロが選択肢になるかどうかを確認してみてください。

マンジャロを使用する前に医師に伝えるべきこと

マンジャロを安心して使用するためには、医師に正確な情報を伝えることが欠かせません。

自分の体の状態を正直に申告することで、医師は禁忌や慎重投与に該当するかどうかを正しく判断できます。

情報を隠したり、曖昧に伝えたりすると、適切な治療を受けられなくなる可能性があるため注意が必要です。

ここでは使用前に医師に伝えるべき情報について詳しく解説します。

現在治療中の病気や過去の病歴を伝える

マンジャロを使用する前に、現在治療中の病気や過去の病歴を必ず医師に伝えてください。

糖尿病以外の持病がある場合や、過去に大きな病気を経験したことがある場合は、マンジャロの使用に影響する可能性があります。

特に重要なのは、膵炎の既往、甲状腺疾患の既往や家族歴、腎臓や肝臓の病気、胃腸の病気、心臓や血管の病気などです。

膵炎や甲状腺髄様癌の既往がある方は慎重投与の対象となるため、これらの情報は必ず医師に伝える必要があります。

「このくらいなら言わなくても大丈夫だろう」と自己判断せず、思い当たる病歴はすべて伝えることが大切です。

正確な情報を共有することで、医師はあなたに最適な治療法を提案してくれるでしょう。

使用しているお薬やサプリメントを伝える

現在使用しているお薬やサプリメントについても、すべて医師に伝える必要があります。

マンジャロは他のお薬と併用することで、効果が強まったり弱まったりする相互作用が起こる可能性があるのです。

特に他の糖尿病治療薬を使用している方は、低血糖のリスクが変化することがあるため、詳細な情報提供が重要です。

スルホニル尿素薬やインスリン製剤と併用する場合は、低血糖を防ぐためにこれらのお薬の用量を減らす必要があることもあります。

また、マンジャロには胃排出遅延作用があるため、経口薬の吸収に影響を与える可能性も考慮されています。

お薬手帳を持参するか、使用中のお薬のリストを作成して医師に見せると確実です。

サプリメントや市販薬、漢方薬なども含めて、口にしているものはすべて申告してください。

アレルギー歴があれば必ず申告する

過去にお薬や食べ物でアレルギー反応を起こしたことがある方は、必ずその情報を医師に伝えてください。

マンジャロの成分に対するアレルギーがある方は禁忌に該当するため、使用することができません。

また、他のGLP-1受容体作動薬(オゼンピック、リベルサス、トルリシティなど)でアレルギー反応を起こしたことがある場合も、マンジャロで同様の反応が起こる可能性があります。

アレルギー反応の症状は、軽い発疹やかゆみから、呼吸困難や血圧低下を伴う重篤なアナフィラキシーまでさまざまです。

過去にどのような症状が出たか、どのお薬や食べ物で反応が起きたかを具体的に伝えることで、医師はより正確な判断ができます。

「軽い症状だったから大丈夫」と思わず、どのようなアレルギー歴であっても必ず申告することが安全な治療につながります。

マンジャロと他のGLP-1製剤の禁忌の違い

マンジャロ以外にも、オゼンピックやリベルサス、トルリシティなど、さまざまなGLP-1受容体作動薬が糖尿病治療に使用されています。

これらのお薬の禁忌事項は共通する部分が多いですが、それぞれの特性によって若干の違いもあります。

マンジャロはGLP-1に加えてGIPにも作用するデュアルアゴニストという点で、従来のGLP-1製剤とは異なる特徴を持っています。

ここではマンジャロと他のGLP-1製剤の禁忌の違いについて解説します。

GLP-1受容体作動薬に共通する禁忌事項

GLP-1受容体作動薬には、お薬全体に共通する禁忌事項があります。

1型糖尿病の方、糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡の方、重症感染症や手術を控えている方への投与禁止は、マンジャロを含むすべてのGLP-1受容体作動薬に共通しています。

これは、GLP-1受容体作動薬が膵臓のβ細胞に働きかけてインスリン分泌を促すという共通の作用機序を持っているためです。

β細胞が機能していない1型糖尿病や、緊急のインスリン投与が必要な急性期の状態では、どのGLP-1製剤も効果を発揮できません。

また、お薬の成分に対する過敏症がある方への投与禁止も、すべてのお薬に共通する基本的な禁忌事項です。

GLP-1受容体作動薬の禁忌に該当する方は、どのお薬を選んでも同様の制限があることを理解しておいてください。

マンジャロ特有の注意点

マンジャロはGIPとGLP-1の両方に作用するお薬ですが、現時点では従来のGLP-1製剤と比較して特別に追加された禁忌事項はありません。

禁忌や慎重投与の項目は、他のGLP-1受容体作動薬とおおむね同様の内容となっています。

ただし、マンジャロはGIPにも作用するという新しい仕組みを持つお薬のため、長期的な安全性データはまだ蓄積途上にあります。

従来のGLP-1製剤と比較して血糖改善効果や体重減少効果が高いとされていますが、その分、消化器系の副作用が強く出る可能性も指摘されています。

マンジャロを選択する際は、この新しい作用機序のメリットとデメリットを医師と十分に相談したうえで判断することが大切です。

今後の研究や使用実績の蓄積によって、新たな注意事項が追加される可能性もあるため、最新の情報に注意を払ってください。

どのお薬を選んでも医師との相談が大切

GLP-1受容体作動薬を安全に使用するためには、どのお薬を選んでも医師との十分な相談が欠かせません。

マンジャロ、オゼンピック、リベルサス、トルリシティなど、それぞれのお薬には特徴があり、患者さんの状態や希望に合わせて選択されます。

週1回の注射製剤が良いのか、毎日の経口薬が良いのか、体重減少効果をどの程度重視するのかなど、さまざまな要素を考慮して決定されます。

禁忌や慎重投与に該当するかどうかの判断も、お薬ごとに確認が必要です。

あるGLP-1製剤で問題があった方でも、別の製剤なら使用できる可能性もありますし、逆に同様の制限がかかることもあります。

自分に合ったお薬を見つけるためには、医師と率直に相談し、疑問点や不安な点を解消したうえで治療を始めることが大切です。

よくある質問

Q. マンジャロは誰でも使えますか?

マンジャロは誰でも使用できるお薬ではありません。

禁忌に該当する方(1型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、マンジャロの成分に過敏症がある方など)は使用できず、慎重投与が必要な方もいます。

使用前に医師の診察を受け、自分の体の状態や病歴を伝えたうえで、マンジャロが適しているかどうかを確認してもらいましょう。

Q. 1型糖尿病でもマンジャロは処方されますか?

1型糖尿病の方にはマンジャロは処方されません[1][2]

1型糖尿病は膵臓のβ細胞が破壊されてインスリンがほとんど分泌されない病態であり、インスリン製剤による治療が不可欠です。

マンジャロは膵臓に働きかけてインスリン分泌を促すお薬のため、β細胞が機能していない1型糖尿病では効果が得られません。

Q. 禁忌と慎重投与は何が違いますか?

禁忌は「使用してはいけない」条件であり、例外なく使用が禁止されています。

一方、慎重投与は「注意しながら使用を検討できる」条件であり、医師が患者さんの状態を総合的に判断して使用の可否を決定します。

どちらに該当するか不安な場合は、自分の病歴や体の状態を医師に伝えて確認してください。

Q. 使用前に必ず伝えるべき情報は何ですか?

現在治療中の病気や過去の病歴、使用しているお薬やサプリメント、アレルギー歴を必ず医師に伝えてください。

特に膵炎の既往、甲状腺疾患の既往や家族歴、腎臓・肝臓・胃腸の病気、妊娠の可能性などは重要な情報です。

正確な情報を伝えることで、医師は禁忌や慎重投与に該当するかどうかを正しく判断し、適切な治療を提案してくれます。

Q. 妊娠中でもマンジャロは使用できますか?

妊娠中の方や妊娠している可能性がある方は、マンジャロを使用することができません[1][2]

動物実験において胎児への影響が報告されており、人間での妊娠中の安全性は確立されていません。

妊娠中に血糖管理が必要な場合は、安全性が確立されているインスリン製剤を使用することが推奨されています。

Q. 禁忌に該当したら他に治療法はありますか?

マンジャロの禁忌に該当しても、他の糖尿病治療薬で血糖コントロールを行うことができます。

ビグアナイド薬、SGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬、スルホニル尿素薬、インスリン製剤など、さまざまな種類のお薬があります。

医師と相談のうえで、自分の体質や禁忌の原因に合わせた代替治療を選択してください。

まとめ

マンジャロには「禁忌」と「慎重投与」という2種類の注意事項があり、使用前に自分がどちらに該当するかを確認することが大切です。

禁忌に該当するのは、マンジャロの成分に対して過敏症がある方、1型糖尿病の方、糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡の方、重症感染症や手術を控えている方です。

慎重投与が必要なのは、膵炎の既往がある方、甲状腺髄様癌の既往や家族歴がある方、重度の胃腸障害がある方、低血糖を起こしやすい状態にある方などが該当します。

妊娠中・妊娠の可能性がある方は使用できず、授乳中の方や妊娠を希望する方も医師との十分な相談が必要です。

禁忌に該当した場合でも、他の糖尿病治療薬やインスリン製剤など、代替治療の選択肢があるため、治療を諦める必要はありません。

マンジャロを安心して使用するためには、病歴やアレルギー歴、使用中のお薬などを正確に医師に伝え、定期的な診察と検査を受けながら治療を続けることが大切です。

不安な点があれば遠慮なく医師に相談し、自分の体の状態に合った最適な治療法を見つけてください。

参考文献

  1. 日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」
  2. 日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス インタビューフォーム」
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