AGAは20代でも発症する?
AGAは20代でも発症する可能性がある脱毛症です。
AGAは中高年に多いイメージがありますが、実際には思春期以降であれば、遺伝的背景やホルモン環境によっては発症する可能性があることが知られています[1]。
20代で薄毛が気になり始めた場合、AGAの可能性を視野に入れて早めに対処することが重要です。若い年代で発症する背景には、遺伝的要因やホルモンバランスの変化が深く関わっています。
AGAは20代でもめずらしくない
AGAは中高年だけの脱毛症と思われがちですが、20代で発症するケースも決してめずらしくありません。
AGAの進行には特徴があります。代表的なAGAの型は、生え際が後退するM字型、頭頂部が薄くなるO字型です。さらに進行すると生え際と頭頂部がつながり、広い範囲に薄毛が広がるケースもみられます[2]。
一方で、側頭部や後頭部の髪は比較的保たれやすい点もAGAの特徴です。脱毛は急激に起こるのではなく、「軟毛化」によって髪の毛が細く短くなります。その結果、数ヶ月から数年かけて少しずつ薄毛が目立つようになるのです。
20代のAGAでは、初期段階に抜け毛の増加や髪のハリ・コシの低下といった変化から始まることが多く、進行がゆるやかなため気づきにくい場合もあるでしょう[1]。
しかし治療せずに放置していると、生え際や頭頂部を中心に、徐々に薄毛の範囲が広がっていきます。
鏡を見たときに「以前より生え際が後退した気がする」「頭頂部の地肌が透けてみえる」と感じた場合は、AGAの初期サインかもしれません。
早めに気づいて対処することで、治療の選択肢が広がり、進行を抑えやすくなります。気になる症状がある場合は、早めに医師へ相談しましょう。
20代でAGAになる割合
AGAは日本人男性全体の約30%が発症するといわれている疾患です。また、20代でAGAを発症する割合は約10%といわれています[1]。
日本人男性における年代別のAGA発症割合は以下のとおりです。
<日本人男性のAGA発症割合>[1]
| 年代 | AGA発症割合 |
| 20代 | 約10% |
| 30代 | 約20% |
| 40代 | 約30% |
| 50代以降 | 40数% |
上記のとおり、20代男性のおよそ10人に1人が、AGAの影響を受けている可能性があると考えられます。
「まだ若いから大丈夫」と考えがちですが、実際には20代から症状が始まるケースはめずらしくありません。
早い段階で抜け毛や薄毛に気づいた場合は、AGAの可能性を考慮して対策を検討することが大切です。放置すると進行が続き、治療による改善が得られにくくなる可能性があります。気になる症状があれば、早めに医師へ相談してみてください。
AGAが20代でも進行する原因
20代でAGAが進行する主な原因は、遺伝とホルモンの影響が考えられます。
AGAは男性ホルモンであるテストステロンが、5α還元酵素によって抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、毛包に作用することで発症します[3]。
DHTが毛包に作用すると髪の成長期が短縮され、徐々に毛髪が細く短くなっていきます。
この反応の起こりやすさは遺伝的要因にも左右され、家族にAGAの方がいる場合は発症リスクが高まります[3]。
また、生活習慣の乱れやストレス、睡眠不足なども、ホルモンバランスに影響を与え、AGAの進行を早める要因となりえます。
このように、20代であっても遺伝やホルモンの影響を受けるため、AGAの進行を完全に防ぐことはできません。気になる変化に早く気づき、必要に応じて医師に相談することで進行を抑えやすくなるでしょう。
20代からAGA治療を始める重要性
AGAは、進行をコントロールしながら付き合っていく脱毛症です。遺伝やホルモンの影響が関係するため、体質そのものを変えることは難しいものの、治療によって進行を抑えることは可能です。
20代は毛包が比較的健康な状態で残っていることが多く、治療の効果も得られやすいとされています。早い段階から治療を始めることで、今ある髪の毛を守りながら、将来の薄毛リスクを抑えやすくなるでしょう。
AGAは若いほど治療効果が出やすい傾向がある
20代でAGA治療を始めると、比較的効果が出やすい傾向があります。若い年齢では毛包がまだ機能を保っていることが多く、治療によって髪の成長を回復・維持しやすいためです。
一方、AGAが進行すると、髪の毛が細く短くなる「ミニチュア化」が進み、最終的には毛包が髪を生み出す機能を失ってしまいます[4]。一度機能を失った毛包は、内服薬や外用薬による治療で再生させることはできません。
そのため、毛包が残っている早い段階で治療を始めることが重要です。
フィナステリドやデュタステリドなどのお薬は、抜け毛の原因となるDHTの産生を抑え、毛包へのダメージを防ぐ作用があります。臨床試験でも、継続治療による改善や進行抑制が報告されています[1]。
気になった段階で早めに対処することが、今ある髪を守るうえで大切です。
治療を先延ばしにするリスク
AGAは進行性の脱毛症であり、治療を先延ばしにすると回復が難しくなるリスクがあります。
AGAは進行性の脱毛症であり、先述のとおり毛包の機能が失われると治療での回復は困難になります。早期であれば維持できたはずの髪が、治療の遅れによって失われてしまう可能性がある点には注意が必要です。
そのため、進行が進んでから治療を始めても、すでに失われた髪を取り戻すことは難しくなります。早期であれば維持できたはずの髪が、治療の遅れによって失われてしまう可能性がある点には注意が必要です。
20代から始められるAGA治療薬
20代でも、AGAの進行度や症状に応じて複数の治療法を選択できます。
AGA治療というと「ある程度の年齢になってから始めるもの」と思われがちです。しかし、早い段階から取り組める治療も多いため、無理のない方法を選ぶことが大切です。
AGA治療薬にはそれぞれ作用や特徴があり、進行を抑えるもの、発毛を促すものなど役割が異なります。基本的に、20代であってもほかの年代と治療法は変わりません。
自分の薄毛の状態やライフスタイルに合った治療を選ぶことで、継続しやすくなり、効果も実感しやすくなります。ここでは、20代から始めやすい代表的なAGA治療薬について解説します。
フィナステリド(プロペシア)
フィナステリドは、AGA治療の基本のお薬として広く服用されている内服薬です。5α還元酵素の働きを抑えることで、抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制します[3]。
この作用により、DHTによる毛包への影響を軽減し、AGAの進行を抑える効果が期待されます。
日本人男性を対象とした48週間の臨床試験では、フィナステリドを1日1mg服用した結果、約58%の方の頭頂部に「軽度改善以上」の効果が認められました[1]。
1日1回の服用で続けやすく、長期的な治療に適している点も特徴です。また副作用として、頻度は低いものの、性欲減退や勃起機能の低下などが報告されています[5]。
フィナステリドは20代でも服用できるため、早期にAGA治療を始めたい方にとって有力な選択肢のひとつといえるでしょう。
デュタステリド(ザガーロ)
デュタステリドは、フィナステリドよりも強力なDHT抑制効果を持つお薬です。フィナステリドより広い範囲の5α還元酵素を阻害することで、DHT産生を抑制します[6]。
フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合の選択肢としても用いられており、1日1回の服用で、フィナステリドと同様に継続しやすいお薬です。
副作用はフィナステリドと類似しており、性機能への影響が報告されています[6]。
フィナステリドで十分な効果が実感できなかった場合でも、医師に相談したうえでデュタステリドへの変更を検討することが可能です。
ミノキシジル外用薬・内服薬
ミノキシジルは、発毛を促進する作用が認められているお薬です。血管拡張作用などにより毛包周辺の血流を改善し、毛母細胞の働きを活性化することで発毛を促すと考えられています[7]。
外用薬は頭皮に直接塗布する形で用い、比較的副作用が少ない点が特徴です。なお、ミノキシジル内服薬については、日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)では推奨度が低く位置づけられており[1]、使用にあたっては医師との十分な相談が必要です。
副作用として、外用薬では頭皮のかゆみや発疹など、内服薬では多毛や動悸などが報告されています[7]。
ミノキシジルは、抜け毛の進行を抑えるフィナステリドやデュタステリドと併用することで、異なる作用機序からAGAにアプローチできるお薬です。
複数のお薬を組み合わせた治療
AGA治療では、脱毛の進行を抑えるフィナステリドやデュタステリドと、発毛を促すミノキシジルを併用する治療が一般的に行われています。
それぞれ異なる作用機序を持つため、組み合わせることでAGAに多角的にアプローチでき、治療効果の向上が期待される場合があります。
一方で、お薬を併用すると副作用のリスクが高まることもあります。自己判断でお薬を追加したり用量を変更したりすることは避け、必ず医師の指示のもとで治療を行うことが重要です。
治療内容や費用面も含めて無理なく続けられる方法を、医師と相談しながら決めていきましょう。
AGA治療は20歳でもできる?治療の年齢制限について
20歳であれば、AGA治療を受けることは可能です。
フィナステリドやデュタステリドなどのAGA治療薬は、原則として成人男性を対象としています。
なお、医療機関によっては15歳以上であれば診察・処方に対応している場合もあります。自身の年齢で受診できるかどうか、受診条件を事前に確認しておくとよいでしょう。
クリニックフォアでは15歳以上の方を対象にオンライン診療を行っていますが、20歳未満の方への処方内容は、年齢や症状に応じて医師が個別に判断いたします。15歳以上18歳未満の方は、保護者の同席または電話確認が必要です。
治療を検討する際は、年齢や症状に応じた適切な対応が可能かどうか、事前に医師へ相談しましょう。
20代のAGAに関するよくある質問
AGAは中高年の悩みというイメージがありますが、実際には20代から症状があらわれるケースも少なくありません。
20代の方が不安を感じやすいポイントについて、よくある質問形式でわかりやすく解説します。
Q.20代でAGAになる確率はどのくらいですか?
20代でAGAを発症する割合は、日本人男性の約10%とされています[1]。遺伝的要因や環境によっては、中高年だけでなく、思春期以降に発症する可能性もあるのです。
そのため、20代で薄毛や抜け毛が気になり始めたときに「20代でAGA治療はまだ早いかも」と放置せず、早めに医師へ相談することが大切です。
Q.20代のAGA治療はいつから始めるべきですか?
AGA治療は薄毛や抜け毛が気になり始めた時点で、できるだけ早く始めることが望ましいとされています。
20代のうちは毛包がまだ機能を保っていることが多く、治療によって髪の成長を回復・維持しやすいためです。早く始めるほど、比較的効果が出やすい傾向があります。
またAGAは進行性のため、治療の開始が遅れるほど毛包の萎縮が進み、改善の余地が小さくなる可能性があります。「まだ大丈夫」と様子を見るより、気になった段階で医師に相談することが大切です。
AGAは進行性の脱毛症であり、治療を先延ばしにすると改善の余地が小さくなる可能性があります。「まだ大丈夫」と様子を見るより、気になった段階で医師に相談することが大切です。
Q.AGA治療薬の副作用は20代でも起こりますか?
AGA治療薬の副作用は、年齢よりも体質や個人差の影響が大きいとされています。
20代であっても副作用が起こる可能性はあります。多くは軽度とされていますが、気になる症状が出た場合は服用を中止し、速やかに医師に相談してください。治療を始める際は、医師から十分な説明を受け、不安があれば早めに相談してください。
Q.20歳でもAGAになりますか?治療は可能ですか?
20歳でもAGAを発症することはあります。また、20歳以上であればAGA治療を受けることは可能です。
フィナステリドやデュタステリドなどのお薬は、原則として成人男性を対象としており、20歳以上であれば医師の診察のもとで治療を開始できます。
なお、医療機関によっては15歳以上で診察・処方に対応している場合もあります。
クリニックフォアでは15歳以上の方を対象にオンライン診療とお薬の処方を行っており、15歳以上18歳未満の場合は、保護者の同席または電話確認が必要です。
治療を検討する際は、年齢や症状に応じた対応が可能かどうかを事前に医師へ相談しましょう。
まとめ
AGAは中高年だけの脱毛症というイメージがありますが、実際には20代から発症するケースもめずらしくありません。
日本人男性では20代の約10%がAGAを発症するとされており、遺伝や男性ホルモンの影響により、若い年代でも進行する可能性があります。
初期には抜け毛の増加や髪のハリ・コシの低下など、気づきにくい変化から始まることが多いため、早めに異変に気づくことが重要です。
AGAは進行性の脱毛症です。放置すると毛包が萎縮し、治療による回復が難しくなります。一方、20代は毛包が比較的健康な状態で残っていることが多く、早期に治療を始めることで進行を抑え、今ある髪を守りやすい時期でもあります。
またAGA治療には、20代であってもほかの年代の方と同様の治療が可能です。フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルなど、症状や目的に応じた治療法を選択することが可能です。
「20代のうちはまだ大丈夫」と放っておかず、薄毛や抜け毛が気になった段階で医師に相談しましょう。早めの行動が、将来の薄毛リスクを抑える第一歩となります。
