2020.05.05

アビガンを処方可能な病院とは?クリニックフォアグループ医師が解説します。

新型コロナウイルスの治療薬として現在臨床研究段階に入っているアビガンというお薬。もしも日本で承認され使用できるということになった際にはどういった医療機関で使えるのか、外来での処方もしてもらえるのか、薬の動向に関して気になる方も多いのではないでしょうか。

今回はアビガンというお薬がどこの医療機関で処方可能なのかをご説明します。

アビガンってどんな薬?副作用はある?

どこで処方してもらえるかというお話の前に、アビガンがどういったお薬かについてご説明していきます。

アビガンとは一般名ファビピラビルと呼ばれるお薬で2014年3月に厚生労働省からの承認を受けて臨床での使用が開始されたお薬です。もともとはインフルエンザの治療薬であり、タミフルなど他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な場合にのみ処方されていたお薬です。生体内で変換された三リン酸化体がウイルスのRNA ポリメラーゼを選択的に阻害することによってウイルスの増殖を抑えて症状を改善させていくことが期待されています。

アビガンはインフルエンザウイルスだけでなくさまざまなウイルスに対して同様の機序によって効果を発現することが分かっていましたが、研究の結果、新型コロナウイルスに関しても同様の効果を示すことが分かりました。この薬は最初に感染が拡大された中国でも注目されており、中国での臨床実験においても多くの症例で肺炎など重症になることの予防や感染早期の段階での高い改善効果が見られています。日本でも軽症患者の多くに対して効果がみられています。

現在承認に向けて急ピッチで治験が進められており、政府は特例承認制度を活用して5月中に日本国内での承認を果たし、医療機関へ治療薬として配布することで準備を進めています。

アビガンもお薬ですので当然ながら副作用があります。アビガンの副作用は血中尿酸増加、下痢、好中球数減少、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加が高い頻度で見られています。そのほかにもショック、アナフィラキシーや肺炎、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性腎障害などが重度な副作用として挙げられています。

どんな病院で処方してもらえるの?

日本だけでなく海外でも注目が高まり、早ければ5月中に日本でも使用可能となるアビガンですが、全ての医療機関で使用できるというわけではありません。先ほどもご説明したように新型コロナウイルスへの高い効果が報告され臨床実験が勧められている一方、動物実験の結果ではで催奇形性が確認されていることもあり、新型コロナウイルスの治療薬としてアビガンを使用するためには厳格な流通管理及び十分に安全対策を実施すること等が承認条件となっています。そのため、新型コロナウイルスの治療にアビガンを使用する条件として、厚生労働省では医療機関が研究班による観察研究に参加し、患者本人の同意があり、医師の判断によって使用が必要となった場合に限り使用を可能とするとしています。

つまり、この研究班に入っていない病院ではアビガンを使用することはできません。どこの病院で処方をしてもらえるのかについても病院ごとに情報を公開はしているものの公的機関や地方自治体ベースでの情報公開は現在のところ行っておりません。医療機関のホームページに独自に情報をのせているところがありますので、それをチェックするとよいでしょう。現在のアビガンを使用していることが分かっている病院は神奈川県と大阪府のいくつかの病院、アビガンの情報をまとめている愛媛県の病院と東京都の病院それぞれ1つずつです。

特に感染者数が日本国内で最も多い東京都においては情報を公開していないだけでアビガンを処方してもらえる病院は多々あるかもしれません。こちらについても病院のホームページ等をご確認ください。

そのため、例えばクリニックなどで気軽に処方をしてもらうということは現段階では難しいと考えておくとよいでしょう。

値段は?

アビガンを新型コロナウイルスの治療薬として使う際の値段についてはまだ決定していません。ですが誰であっても等しく医療を受けられるような値段設定をしていくことが現在考えられています。そのため、高額になるという可能性は極めて低いため、安心して医療を受けることができるでしょう。

>>【クリニックフォアグループ監修】COVID-19最新情報はこちら!

クリニックフォアグループのオンライン診療について

より便利に診療を受けていただくために、初診から受診可能なオンライン診療を始めました。自宅で・オフィスで・外出先で・スキマ時間に、ご来院いただかなくても、便利に診療を受けて決済いただき、必要なお薬をご自宅までお届けします。
クリニックに来院することによる新型コロナウイルス感染リスクを防ぐ為にも、ぜひご利用ください。

↓↓初診からOK!オンライン診療はこちら(内科・皮膚科・アレルギー科)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1-1600x726.png

「新型コロナ相談」LINE公式アカウント

クリニックフォアグループでは、Lineの「新型コロナ相談」アカウントを開設し、BOT形式で疑問・ご質問にお答えしています。
クリニックフォアグループの医師が、厚生労働省やWHOの提供している情報や論文を元に作成しています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-2-1-300x130-1.png
監修:クリニックフォアグループ医師
更新日:5月5日

参考文献

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/000625757.pdf

日本医事新報社https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14305

国立感染症研究所 http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_drug_200430.pdf

添付文書 https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066852

国境なき医師団 https://www.msf.or.jp/news/detail/headline/cov20200403to.html

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。