2020.05.18

新型コロナウイルスが続く夏場のマスク、熱中症に注意?医師が解説します。

地域によっては緊急事態宣言が解除されているところもありますが依然としてマスクの着用が必要となっています。気温も高くなっており、ただでさえ熱中症が気になるところです。

マスク着用によって熱中症のリスクは上がるのでしょうか?医師がマスクの着用と熱中症の関係について詳しく解説いたします。

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夏もコロナが続く?

一般的に呼吸器に影響を及ぼす感染症は夏になると流行が少なくなります。例えばインフルエンザが冬に爆発的に流行するのに対して夏になるとほとんどインフルエンザに罹った患者さんがいなくなるというのが良い例です。インフルエンザを含む飛沫感染で感染するウイルスは、高温多湿での感染力が弱くなると考えられています。

実際に行われた実験では気温が20度で湿度が20%と低い時に感染力が高まるという結果が出ています。また、新型コロナウイルスに対して行われたとある実験では「人体などの表面に付着したウイルスの半減期が、気温21~24度、湿度20%で18時間だったのに対し、湿度80%では6時間に縮まった」と報告しています。さらに実験では湿度を80%にして気温を35度まで上げると、半減期は1時間に短縮し、気温21~24度、湿度80%で太陽光を当てると、わずか2分間で半減したと報告しています。

日本は四季があり、6月の梅雨の時期から8月までは高温多湿の環境となるため、新型コロナウイルスの感染力が弱まる可能性が考えられます。しかし、新型コロナウイルスは熱帯地域でも感染者が確認されているということもあり、完全にウイルスを死滅させる可能性は幾位と考えられています。実際にWHOも2020年4月22日、COVID-19は今後長期にわたり地球上から消えることはないとの見通しを示しています。

また、近年温暖化の影響もあり、日本では夏の暑さが増しています。そうすると、エアコンを利用することが増え、エアコンの使用によって夏でも室内が環境しているという場所もあります。これらに加えて現在も研究段階であるため、新型コロナウイルスが夏になれば終息するという可能性を断言することはできず、現段階では夏場もマスクの使用やソーシャルディスタンスを継続するなど、感染対策は必要となることが考えられます。

夏場のマスク、熱中症リスクは?

夏場もマスクを使い続けているという方は少ないのではないでしょうか。夏場にマスクを使用することが不慣れな方において最も注意していただきたいのが熱中症です。夏場のマスクの使用は熱中症のリスクを高めることが考えられています。

そもそも人は夏になって気温が高くなり体内に熱がこもるようになると汗をかいたり、呼吸をして冷えた空気を体内に取り込んだりすることで熱を発散していき、体温調節を行います。ですが、マスクをしていると自分の呼吸によって温かい空気しか入ってこないため、呼吸で身体を冷やすことが難しく、むしろ体温を上昇させてしまいます。また、顔の半分ほどがマスクで覆われることによって熱がこもりやすくなります。

このように熱がこもりやすく発散しにくくなっているのに加えて、マスクによる加湿で口の渇きを感じにくくなるため、熱中症に気づくのが遅くなり、マスクなしで過ごしていた時よりも熱中症になるリスクは高まると考えられています。気象庁によると今年の夏は平年並みか平年よりも高めであることが見込まれており、尚のこと、平年よりも熱中症のリスクは高まると考えておくとよいでしょう。

熱中症となり、医療機関を利用せざるを得なくなってしまうとただでさえ新型コロナウイルスの影響によってひっ迫している医療機関にさらなるダメージを与え、医療崩壊のきっかけとなってしまうかもしれません。熱中症のリスクが高いということを念頭に置き、予防をしながら自分自身の体調、そして日本の医療体制をも守っていきたいものです。

熱中症を防ぐには?

マスクの着用をして過ごすということが見込まれる今年の夏。例年にない夏が見込まれますが、どのように熱中症を防いでいけばよいでしょうか。

基本的な熱中症対策はマスクの着用の有無によって変わりはありません。まず最も大切なのがこまめに水分を摂ることです。水分を摂る時間がないからと言って一気飲みをしても、水分はしっかりと体内に吸収されていきません。また、のどが渇いたときに水分を摂ってはもうすでに熱中症になっている可能性があります。水分はこまめにゆっくりと摂ることが必要です

特にマスクをしているとのどの渇きを感じない場合が多く、気が付いたら熱中症になっているという可能性もありますので、より、こまめに水分を摂るようにしましょう。大人だけでなくのどの渇きを元々感じにくい高齢者や自分で喉の渇きなどを訴えにくい乳幼児も積極的に水分を摂りましょう。

室内では冷房を活用し、室内を涼しくしておきましょう。マスクを着用して外出中に暑いと感じても、このご時世マスクをとって休憩というのはなかなか難しいでしょう。ですので、暑い日に無理して人の多いところへ行ったり遠出を控えるということをおすすめします。

どうしても暑くて苦しい、めまいがするなど熱中症の症状が出ているという場合には人のいないところで一旦マスクを外して呼吸を整え、水分を摂って休むという方法もよいでしょう。今年は外出を自粛し、家で過ごしていたという方が多いため外の暑さになれていないという方も多く、マスクをつけて厚い中外出されることで体調を崩されるという可能性もあります。まずは近場を散歩する、ベランダや庭に出てみるなど徐々に夏の暑さに体を慣らしていくことも必要です。

今年の夏に向けて各メーカーでは接触冷感のマスクの製造開発を行っているというニュースも報道されています。そういったマスクに切り替えることで、暑い夏もマスクをしながら乗り越えていけるかもしれません。

高齢者や乳幼児、そして基礎疾患を有しているという方は熱中症のリスクが一般の方よりもさらに高まることが考えられます。気象情報などしっかりと情報収集をし、自分の体調に合わせて計画的に外出をして熱中症を予防していきましょう。

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公開日:5月18日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

シオノギ製薬株式会社http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-180829.pdf

時事通信社https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042400741&g=int

岐阜県関市 http://www.city.seki.lg.jp/0000000125.html

気象庁 https://www.jma.go.jp/jp/longfcst/pdf/pdf6/001.pdf

徳洲会 https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/992/article-5.php大塚製薬 https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/heat-disorders/

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。