タイへの渡航のための新型コロナ検査についてご説明します<2022年5月最新版>

※入国前に各国の措置が突然変更される可能性もありますので、検査前に最新の情報を在日の各国大使館や各国にあります日本大使館のホームページ、外務省海外安全ホームページなどでご自身でご確認ください。

クリニックフォアグループでは、コロナ禍当初より東京都から指定を受け、保険診療での新型コロナウイルスPCR検査を行なってまいりました。経済活動再開に伴い、お仕事などでの海外渡航を行う方も増えていらっしゃいます。海外渡航に必要な新型コロナPCR検査と診断書の発行もクリニックフォアで行っております。

クリニックフォアグループでは、新型コロナウイルスのPCR検査およびタイ政府が指定する診断書の作成が可能です。以下に解説いたします。

タイへの入国には、何が必要なの?

2022年4月29日、タイ政府は、タイ入国のための許可申請システムである「Thailand Passシステム」の運用方針の変更に関する告示(CCSA指令第9/2565号)を発表しました。5月1日から適用されており、それに基づくタイ入国条件のポイントは以下の通りです。

「タイ保健省が認可しているワクチンを完全に接種した人は、渡航前及び入国後のRT-PCR検査による陰性証明の提示が免除され、タイ入国後の健康観察期間(隔離)措置についても免除される。

すなわち、「ワクチンを完全接種しているかどうか」が最も重要なポイントとなります。そのため、接種を完了している人、完了していない人に分けて記載します。

完全接種の条件として、2022年5月時点では、ファイザー、モデルナともに2回接種とされています。

ワクチン接種を完了している人

Thailand Passを通じた事前申請を行い以下の書類を提出すれば、渡航前・入国後のRT-PCR検査による陰性証明の提示も、入国後の健康観察期間(隔離)措置も免除されます。

  • 渡航日の14日前までに接種を完了したワクチン接種証明書の提示(タイ保健省が認可しているワクチンを規定回数接種していること)。
  • 新型コロナの治療費等を含む1万米ドル以上の治療補償額の医療保険証(英文)の提示。

また未成年者(6歳以上18歳未満)の場合は、

  • 渡航する14日前までに、タイ保健省が認可しているワクチンを少なくとも1回接種し、接種証明書を提出すればワクチン完全接種者と同じ条件で一人での入国が可能です。
  • ワクチン未接種/ワクチン接種未完了の場合は、保護者同伴であれば接種証明書の提示は不要であり、保護者と同様の条件で入国が可能です。
  • 渡航日の14日前までに接種を完了したワクチン接種証明書の提示(タイ保健省が認可しているワクチンを規定回数接種していること)。
  • 新型コロナの治療費等を含む1万米ドル以上の治療補償額の医療保険証(英文)の提示。

ワクチン接種を完了していない人

1. タイ渡航前72時間以内に実施したRT-PCR検査による陰性証明書を提示する方法

Thailand Passを通じた事前申請

  • 渡航前72時間以内に受検したRT-PCR検査による陰性証明書の提示。
  • 新型コロナの治療費等を含む、1万米ドル以上の治療補償額の医療保険証(英文)の提示。

タイ入国後の防疫措置

  • 入国後の健康観察期間(隔離)措置及びRT-PCT検査のいずれも免除されます。保護者が同伴する6歳未満の児童についても免除対象です。
  • ただし、タイ入国後、渡航者自身が準備したATK検査キットで検査を実施し、検査結果を当局が指定する方法(Mor Chanaアプリ等)でタイ保健当局に報告することが要請されます。タイ入国後の自己AKT検査で陽性が確認された場合は、タイ保健省が定める病院において再度検査及び治療を受けることとなります。

2. 入国前にRT-PCR検査を受診せず、政府指定隔離宿舎(Alternative Quarantine;AQ)制度を利用する方法

こちらの詳細については在タイ日本国大使館の案内をご確認ください。
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20220506-1.html

クリニックフォアの新型コロナ検査はタイの要件を満たしているの?

タイ政府指定のReal-time RT-PCR検査で、鼻咽頭ぬぐい液方式で行うことが可能です。

クリニックフォアグループでは、日本で最大の検査会社と契約しており、検査の正確性が担保されたPCR検査を実施しております。

用いている機器は、FDA承認されたロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の

  • 測定機器 : cobas® 8800システム
  • 試薬   : cobas® SARS-CoV-2

で、CLIA登録の検査室で行っております。

PCR検査を行う場合はいくらかかるの?

RT-PCR検査は、英文のデジタル診断書込み(QRコード付き/PDF発行)で、税抜 18,000円(税込19,800円)をいただいております。

紙の英文診断書発行は、税抜10,000円(税込11,000円)をいただいております。

※デジタル診断書は、国によってはQRコード付き診断書を要求してくるケースが有るため導入しております。診断書原本が必要になる国も多くございますので、紙の診断書発行を推奨しています。

検査・発行にかかる時間は?スケジュールは?

  • 平日14時30分まで、土日祝13時までに来院し検査を行った方には、当日中に結果のご報告と英文診断書のお渡しが可能です。なお各院ごとにお渡しの時間帯が若干異なりますため下図をご参照ください。
  • 平日14時30分以降、土日祝13時以降に検査を行った方には、翌日10時30分以降の結果報告および診断書のお渡しとなります。

診断書のお渡し時間に関しては、こちらもご参照ください

タイ入国には、日本出発の72時間以内に行ったRT-PCR法の陰性証明書が必要ですので、例として下記のようなスケジュールが設計できます。

  • Day 0(渡航日の3日前):PCR検査を実施(平日は19時、土日祝は17時までにお越しください))
  • Day 1(渡航の2日前):PCR検査陰性証明書を発行。受け取り
  • Day 3(渡航日):渡航。フライトへ

※稀ではありますが、200名に1名程度、新型コロナウイルスの感染が疑われ、検査会社側で再検査に回る方がいます。この場合、さらに、結果到着と診断書のお渡しに時間がかかります。再検査に回るかどうかは、私どもではコントロールできません。正しい検査結果判定を行うことが最も重要であり、いつまでに結果が出る、ということを保証できないということはご理解いただけると幸いです。

予約は、どうやって取ればいいの?

ご予約は、Web予約をお願いしております。海外渡航用のPCR検査はクリニックフォア田町(PCR検査・ワクチンセンター)またはクリニックフォア大手町・飯田橋で行っております。

海外渡航用のPCR検査 予約受付クリニック

クリニックフォア田町(PCR検査・ワクチンセンター/なぎさテラス4階)の予約はこちら
クリニックフォア大手町の予約はこちら
クリニックフォア飯田橋の予約はこちら

予約方法

予約ページから「自費コロナ検査」のタブを選択し、予約をする日付、時間枠を選択し予約をしてください。希望のコロナ検査の目的と検査方法を選択してください。(海外渡航目的の方は、原則「Real time RT-PCR」をお選びください。)次のページで渡航先の国名を記入し、予約を確定してください。

予約時間の5分ほど前に、お越しいただければ幸いです。

予約無しでご来院いただいたとしても、お待ちいただくことになる可能性はありますが、その日のうちに検査を行うことができます
ご安心してご来院ください。

また、診断書を受け取るためのご予約は不要です。直接ご来院頂き、受付にお声がけください。入国に関わる重要な書類ですのでお渡しする際に、ご確認いただくために、原則ご本人がご来院ください。(紙でお渡しする必要があるため、メールでの送付はできません。)

デジタル診断書に関する注意

  • デジタル診断書をご希望の方は、来院前に『必ず』診断書発行に必要な情報を、予約確認のメールもしくはマイページからWeb問診にてお答えください。
  • ご入力いただいた内容が、そのままデジタル診断書に記載されますので、誤字・誤植等無いようにお気をつけください。
  • Webで結果やデジタル診断書を確認するには、ご本人のお名前で登録されたアカウントが必須です。
  • 代理で予約をされている場合、ご登録のお名前がカルテと異なる場合は、個人情報保護のために結果はWebで確認できませんのでご注意ください。
  • お一人で複数の予約をお取りの場合も、結果をWebで確認できませんので、必ず前日までに不要な予約をキャンセルするようにお願いいたします。
  • これらの代理予約・複数予約取得等によるトラブルについては、責任を負いかねます。
  • 検査結果がWebで確認できない場合、お電話・メールでお答えすることはできませんので、クリニックまでご来院ください。
  • 診断書トラブルの場合は、別途、紙の診断書を発行した上で、PDF化してお送りすることになりますので、別途費用が発生いたします。

受診に必要なものは?

受診の際には、診断書に記載するスペルやパスポートNo.の確認のために、「パスポート原本」か、「顔写真のページの写真かコピー」を持参してください。

お支払い方法について

現金に加えて、クレジットカード、交通系IC、QRコード決済に対応しております。お会計の際にご希望のお支払い方法をお申し付けください。

企業様とのご契約、請求書でのお支払い(原則5名以上の場合)、団体での実施なども可能ですので、後述の「企業・団体の方へ」をご覧ください。個人の場合でも、会社を宛名にした手書き領収書の発行は可能です。

企業・団体の方へ

クリニックフォアグループでは、これまでに500社以上の企業・団体様のPCR検査を受託してまいりました。現在、1日1000件程度までは対応させていただくキャパシティを準備させていただいております。
検査結果も、法人・団体様の場合、検査結果も法人・団体様の場合は最短でクリニックに検体提出後、最短6時間でのご報告と、スピーディーな報告体制を敷いておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

企業・団体様向けのPCR検査について詳しくはこちらをご覧ください。

自費診療でのPCR検査について

当初、患者様を優先して検査を行うため、自費の方には検査をお断りをしてきましたが、検査会社のキャパシティが十分確保されるという前提で、検査を受けることといたしました。

しかしながら、将来的に、新型コロナウイルスの感染拡大が再拡大した場合は、当然のことながら、「症状がある方」「濃厚接触者の方」を優先して、検査を行わざるを得ません。

結果として、自費での新型コロナウイルスPCR検査が行えなくなる可能性もゼロでは有りません。

大変申し訳有りませんが、感染再拡大の際には、患者様優先で検査を行うことをご理解頂くようお願い致します。

参考資料

http://site.thaiembassy.jp/jp/

https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20220506-1.html

修正日:2022年5月12日 公開日:2020年11月7日

作成:クリニックフォア医師 田中智博

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。