2020.07.29

新型コロナウイルスの消毒・除菌方法とは?医師が解説します。

新型コロナウイルスの流行が続いている今、自らを感染から守るためにも消毒や除菌が重要となってきます。

新型コロナウイルスの感染を予防するための消毒・除菌の方法について詳しく解説していきます。

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消毒と除菌は何が違うの?アルコール以外では消毒できない?

まず、このタイトルを見て消毒と除菌って何が違うのかと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。新型コロナウイルスに対する消毒と除菌について解説する前に、消毒と除菌とは何かについて詳しく解説していきます。

消毒とは菌やウイルスを無毒化することをいいます。一部では、菌を殺す殺菌と同意語として使われることもありますが、消毒の方法によっては殺菌までできないことから、消毒と殺菌は区別して使うことが一般的です。除菌とは菌やウイルスの数をその物体から減らすことをいいます。菌やウイルスの量を減らすことはできますが、完全に無くすことではないということを念頭において頂くとよいでしょう。

消毒や除菌に使う薬剤は、ウイルスや菌によって異なります。新型コロナウイルスの場合はアルコールが効果的であるとしています。

新型コロナウイルスはエンベロープという脂質でできた膜を持っているウイルスです。このエンベロープはアルコールによって膜を壊すことができ、膜を壊されたウイルスはダメージが与えられることもあり、ウイルスを弱らせる効果が期待できます。アルコールは、インフルエンザウイルスなど新型コロナウイルスと同様にエンベロープを持っているウイルスに対しては抵抗性が弱いため効果があるものの、ノロウイルスやロタウイルスに対しての抵抗性は強くなります。つまり、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスに対して消毒をする際には、アルコールの接触時間が少なくても消毒や除菌が可能となる一方で、ノロウイルスやロタウイルスは長時間アルコールに接触しなければ消毒や除菌の効果が得られないということです。そのため、今後他のウイルスが流行したとしても全てのウイルスに対してアルコールが効果的なわけではなく、ウイルスによって効果的な薬剤は異なると覚えておいてください。

新型コロナウイルスにはアルコール消毒が効果的であるということが発表されてから、アルコールの需要が高騰し、アルコールが手に入らないということがありました。これを踏まえて厚生労働省は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液も新型コロナウイルスの消毒や除菌に効果があるという見解を示しています。ですが、どこに薬剤を使用するかによって使用できる薬剤は異なってきます。次からは、手指消毒をする場合と、モノに消毒をする場合で、どの薬剤を使用すればよいのか詳しく解説していきます。

正しい手指の消毒・除菌方法は?

手指の新型コロナウイルスを除菌する方法に流水及び石鹸での手洗いがあります。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らすことができるため、新型コロナウイルス感染症への対策として非常に有効です。また、手洗いの後にさらに消毒薬を使用をする必要はないと厚生労働省は報告しています。そのため、積極的に石鹸と流水を使用した手洗いうがいをしていくことが推奨されます。

すぐに手洗いができないという場合には薬剤を使用していきましょう。手指を消毒、除菌するために使用できる薬剤はアルコールのみとなります。手指に使用する場合には、濃度70%以上95%以下のエタノールを使用することが推奨されています。アルコールを手に取り、よくすり込んでいきましょう。また、60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告がありますので、もしも70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません。

アルコールに過敏症がある方は、アルコールを使用を控えることをおすすめしています。ですので、アルコールに過敏症のある方は石鹸での手洗いを励行していくとよいでしょう。

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モノを消毒・除菌するための正しい方法は?

次に、モノを消毒・殺菌する方法です。モノは何を消毒するかによって使用する薬剤も異なります。テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。アルコールも有効な消毒液ではありますが、テーブルやドアノブの消毒については次亜塩素酸ナトリウムが有効であるという情報もあります。市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭いた後、さらに水拭きをします。ですが、金属製のものに次亜塩素酸ナトリウムを使用すると、腐食する可能性があるため注意が必要です。

アルコールで消毒をする場合にも濃度70%以上95%以下のエタノールを用いて拭き取りをします。こちらも手指消毒と同様に60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられるという報告があるため、70%以上のアルコールの入手が困難な場合には60%台のものを使用してもかまいません。

また、次亜塩素酸ナトリウムと似た名称の消毒薬に次亜塩素酸水というものがあります。次亜塩素酸ナトリウムはハイターなどの塩素系漂白剤が代表例で、原液で長期保存ができるアルカリ性の液体です。一方、次亜塩素酸水とは食塩水等を電気分解したもの、次亜塩素酸ナトリウムの原液のpHを調整したものなどさまざまな製法で作られている酸性の液体です。汚れがあまりひどくないものの消毒・除菌については有効塩素濃度80ppm以上の次亜塩素水であれば、効果があるとしています。次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めれば次亜塩素水が作れるということはありませんので注意しましょう。ほかにも、家庭用洗剤の界面活性剤もドアノブやテーブルなどの消毒に使用できます。ですが、全てのものが使用できるわけではなく、以下の9種類が使用可能としています。

・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)

・アルキルグリコシド(0.1%以上)

・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)

・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)

・塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)

・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)

・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)

・純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)

・純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上)

また、食器用の洗剤を使用される際には薄めてから使用しましょう。

食器類については、熱湯による消毒・除菌が効果的です。80℃の熱水に10分間さらすことでウイルスを死滅させることができます。また、家庭用洗剤である界面活性剤も消毒や除菌の効果があります。

布マスクや衣服など布類のは、家庭用洗剤で洗うことが推奨されています。家庭用洗剤で洗濯後、特に布マスクにおいては、次亜塩素酸ナトリウム200ppm溶液を入れ、 5分間浸し、流水で十分に洗い流してから干して乾燥させることで消毒ができるとしています。ですが、布の種類によっては縮んだり色落ちをすることもありますので注意しましょう。

正しい消毒・除菌方法を覚え、新型コロナウイルス感染症を予防していきましょう。

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公開日:7月29日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

日本石鹸洗剤工業会 https://jsda.org/w/03_shiki/a_sekken30.html

健栄製薬 https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/microbe/08.php

日本ウイルス学会 http://jsv.umin.jp/news/news200210.html

サラヤ株式会社 https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/2019-nCoV.html

益子町 http://www.town.mashiko.tochigi.jp/sp/page/page002571.html

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。