AGAとは
まず、AGAとは男性型脱毛症のこと。早い人では思春期から20代や30代に始まり、徐々に進行していき薄毛になっていきます。日本人男性の約3人に1人がAGAであるとされており、男性にとっては実はとても身近な病気です。
AGAの原因は男性ホルモンの影響
AGAの発症には、男性ホルモンの「テストステロン」が大きく影響しています。テストステロンは、頭皮にある「5αリダクターゼ」という還元酵素と結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンに変化します。
DHTは毛根にある毛乳頭の受容体に取り込まれると、髪の成長を止めるように信号を出します。その結果、髪の毛が細くなってしまったり、髪が抜け落ちたりするのです。
薄毛(AGA)の治療法
AGAの治療法には植毛や光治療などの施術療法も含めて様々な治療方法があります。しかし基本的にはAGA治療薬を用いた、薬剤治療(飲み薬、塗り薬)がメインです。
その薬剤の中でも、特に使われるものが以下の3種類です。
- フィナステリド(商品名:プロペシア)
- デュタステリド(商品名:ザガーロ)
- ミノキシジル
これらの薬を組み合わせて使うことで、薄毛の改善効果が期待できます。
フィナステリドやデュタステリドで還元酵素の働きを抑える
フィナステリドとデュタステリドは、5αリダクターゼの働きを抑えます。そうすることで、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑え、抜け毛を減らしていきます。
フィナステリドとデュタステリドの違いについては「AGA治療薬にはどんな種類がある?効果や副作用など医師が解説します。」の記事を参照ください。
ミノキシジルは毛母細胞の活動を促進する
髪の毛は毛母細胞の活動によって、新しく生えたり、成長したりします。その毛母細胞の活動を活性化させるのがミノキシジルと呼ばれる薬です。
ドラッグストア等では頭皮に塗るタイプの外用薬が売られていますが、内服薬であるミノキシジルタブレットの方が、吸収性が高く、効果が高いと言われています。
ミノキシジルについて詳しく知りたい方は「【医師監修】ミノキシジルとは?効果・副作用やお薬の処方について解説します」の記事を参照ください。
副作用は要注意
フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルいずれの薬も副作用の可能性はゼロではありません。フィナステリドやデュタステリドの場合には性欲減退やEDなど。ミノキシジルの場合には動悸・息切れなどが挙げられます。ただし、頻度としては稀であるため、過度にご心配される必要はございません。使用中に副作用が気になる場合には、クリニックにご相談ください。
副作用について詳しく知りたい方は「AGA治療薬の副作用やリスクは?内服薬・外服薬のリスクや後遺症など医師が解説します」の記事を参照ください。
薄毛(AGA)治療を初めてから効果がでるまでの期間
薬剤治療を行っても、始めてから発毛を実感するまでには少し時間がかかる場合が多いです。大多数の方では、3-4ヶ月月程度で効果を実感し始めていただけることが多いですが、はっきりと効果を実感できるまで半年はかかるとと思っておきましょう。もし半年以上経っても効果が見られない場合には、一度医師に相談しましょう。自己判断で投薬を中止することはしないようにしてください。
薄毛(AGA)治療に関するよくある質問
最後に薄毛治療に関するよくある質問についてまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q. AGA治療は一生する必要があるんですか?
A. 生えた髪を確実にキープするには原則として、一生投薬する必要があります。
薄毛の進行を止めるためには、抜け毛を防ぐフィナステリド、デュタステリドは継続して飲み続ける必要があります。
ヘアサイクルを整えて髪の毛を生やしていくミノキシジルについては、十分髪の毛が生えてきて、ヘアサイクルが正常化した段階で、減量していくことも可能です。急にお薬を止めてしまうとまた一気に抜け毛が進行することもありますので、変更の際には、医師と相談してください。通常、1-2年間は継続して服用することが望ましいとされています。
Q. 薄毛治療はどこの病院に相談すればいいんですか?
A. 専門のクリニックか皮膚科にご相談ください。
薄毛治療は専門のクリニックか皮膚科にご相談ください。クリニックフォアのオンライン診療であれば、遠方にお住まいの方でもわざわざ足を運ぶこと無く、投薬治療を行うことができます。万が一のトラブルの際にも対面の診療を行っておりますので安心していただけます。
Q. 薄毛治療は保険適用されますか?
A. 薄毛治療は保険適用外です。
薄毛治療は原則として、保険適用外です。詳しくは「AGA治療は保険適用される?医師が解説します。」の記事をご確認ください。