2020.04.19

PCR検査について、クリニックフォアグループの医師が解説します。

コロナウイルスに感染しているかどうかを調べるために用いられるPCR検査。近年ではニュースなどで耳にすることも多くなり、名前を聞いたことがあるという方も増えてきているでしょう。
今回はこのPCR検査について詳しくご紹介します。

PCR検査って何?どんなことをするの?

PCR検査の保険適応が始まると何が変わる?

一度陰性が出ても、その後陽性が出てしまうこともある?

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PCR検査って何?どんなことをするの?

PCR検査の正式名称は、Polymerase Chain Reaction; 核酸増幅法 といい、増やしたい対象のDNA断片を検査装置の中で選択的に増幅させ、ウイルスに感染しているかを調べる検査になります。血液、糞便、気道分泌物、体液などさまざまな検体を用いてPCR検査を行うことができます。

新型コロナウイルスにおけるPCR検査をする場合、下気道にウイルス量が多いことから、痰などを採取して検査します。痰が絡んでいる方は痰を出したり、人工呼吸器を使用している方などは、吸引によって痰を採取して検査をします。

ですが、無症状の方など痰が出ないという方には、インフルエンザの検査と同様に鼻から綿棒を挿入し鼻咽頭の粘液や細胞を採取し、検査をします。優先順位としては、痰などを採取する下気道由来検査→鼻咽頭ぬぐい液での検査とされています。検査の結果は検査を行う医療機関や、その状況、検査される方の人数などにもよりますが、概ね1日から数日はかかるともいわれています。

[追記]その後、唾液を用いたPCR検査が一般的となりました。鼻咽頭拭い液PCR検査と、唾液を用いたPCR検査が比較検討され、高い一致率を示すことが検証されました。2020/7/17現在、無症状の方でも唾液を用いたPCR検査が可能となっています。

また、地域の流行状況などにもよりますが、原則PCR 検査の適応は、「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」としています。ですので軽症例や無症状の方には基本的に PCR 検査を推奨していません。時間の経過とともに徐々に症状が重くなってきているなど重症化の傾向がみられた場合には PCR 法の実施が考慮されます。

PCR検査の保険適応が始まると何が変わる?

もともとPCR検査は保険適用外の検査でしたが、今後新型コロナウイルスの感染者が増加することを懸念して、新型コロナウイルス感染症の診断のためのPCR検査は3月より保険適用となりました。

ですが、あくまで診療や治療および感染防止のための保険適用となっています。コロナウイルス感染だけでなくどの病気の症例や検査においても同じことが言えますが、例えば、コロナウイルス感染者と濃厚接触をしたわけでもない、感染を疑うような可能性もなく症状も出ていないが、ただ気になるから検査をしたいという場合には保険適用外となることがあります。また、最終的に保険適用になるかどうかは、検査をする医療機関の医師の判断になります。

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それではPCR検査が保険適用となるとどうなるのでしょうか。

PCR検査が保険適用となることの利点は多くの国民がPCR検査を受けられるようになるため、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを早期に発見することができることです。そのため、隔離対策を早期に開始することができ、感染拡大を防ぐことができます。医療機関は、帰国者・接触者相談センターを経由しなくても、検査を実施できる施設(帰国者・接触者外来等)に紹介可能となるなど、医療機関側が検査の有無を判断して検査をすることができるようになります。

ですが、検査を受けやすくなったことで、PCR検査を受けたいという方が医療機関に押し寄せるため、医療機能が麻痺したり、本当に検査をするべき方が検査を受けられくなる可能性も懸念されています。

保険適用ですが、その金額は人によって異なります。

医療保険で保険負担が3割に該当する方(6歳〜70 歳、70 歳以上のうち、現役並みの所得(標準報酬月額 28 万円以上又は課税所得 145 万円以上)を有する者)のうち、検体採取を行った指定感染症医療機関等以外の施設へ輸送し検査 を実施した場合は5,850円、それ以外の場合は4,500円。

医療保険で保険負担が2割に該当する方(6歳未満、70 歳〜75 歳)は検体採取を行った指定感染症医療機関等以外の施設へ輸送し検査 を実施した場合は3,900円、それ以外の場合は3,000円。

保険負担が1割に該当する方(75 歳以上の方)は、検体採取を行った指定感染症医療機関等以外の施設へ輸送し検査 を実施した場合は1,950円、それ以外の場合は1,500円。

一部SNSなどのネット記事においてPCR検査による検査料が高額である旨の記載がありますが、保険適用ではこれ以上の値段にはなりませんので正しい情報を基に行動してください。

一度陰性が出ても、その後陽性が出てしまうこともある?

濃厚接触者であったり、コロナウイルス感染症に類似した症状が出ているが、PCR検査をして、陰性であればもう安心というわけではありません

その理由はいくつかあります。1つはPCR検査の感度です。PCR検査は、検体を採取する方の手技や採取する場所などによってウイルスの量が異なります。ですので、もともと陽性反応が出るくらいのウイルスを保菌していたとしても結果として陰性になってしまうということもあります。もう1つは、ウイルスが活性化するということです。はじめに検査をした時は体も元気で、抵抗力もあり、ウイルスの量が少なかったのですが、抵抗力が落ちるなどして体の中でウイルスが増殖していった結果、再度検査をすると、PCR陽性になる、ということもあり得るのです。

一般的には検査結果の正確性は70%とされていますが、30%の方はウイルスを保菌しているにもかかわらず、陰性反応が出ているということになるのです。

検査が陰性であったという結果のみで新型コロナウイルス感染症を否定することはできませんので、検査で陰性が出ても決して無理をしないこと、また状態が悪化しているという場合では、医師と相談の上でもう1度PCR検査を受けられることも検討されます。

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監修:クリニックフォアグループ医師
更新日:4月16日 追記:7月17日

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。