2020.04.15
新型コロナウイルスにかかりやすい人・重症化しやすい人について、クリニックフォアグループの医師が解説します。
監修:東京都済生会中央病院 非常勤医師
クリニックフォア新橋 勤務
渥美義大 医師

新型コロナウイルスは、すべての方が感染し、重症化するというわけではありません。無症状の方もいれば、命にかかわるほど重症化する方もいらっしゃいます。

今回は、特に新型コロナウイルスに気を付けていただきたい方にスポットを当ててご紹介します。

高齢者は?

子供や妊婦は?

どんな持病を持っている人がかかりやすい?喫煙者は?

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高齢者は?

人は加齢に伴いさまざまな体の機能が低下していきます。それは、免疫機能も同様で、免疫系に関わる細胞を生み出している臓器の機能も低下するため、免疫系に関わる細胞の数も低下し、免疫力が低下するといわれています。

また、高齢者は症状が顕著に出にくいという特徴もあります。少し体がだるいと感じる、咳が少し出たけれど問題ないと思っていたと放置していて、症状が出ないまま体内でウイルスが増殖、気が付いた時には重症化しているということもあります。

中国、武漢などでの感染状況を基に行った研究データを見てみると、新型コロナウイルスはおよそ8割の方が軽症で経過、重症化したのは14%程度としています。この割合は日本においても同程度であろうと考えられています。しかし、死亡率を見てみると10代から40代までの方は1%以下であるのに対して、50代で1.3%、60代で3.6%、70代で8%、80代以上となると14.8%と急に死亡率が高くなります。高齢者は心肺機能がもともと低下しているということもあり、一気に重症化しやすく、肺炎等にかかり、死亡してしまう方も少なくないのです。もちろん、全ての高齢者がコロナウイルスにかかったら重症化して死に至るというわけではありません。基礎疾患がなく健康状態が良好な方など感染しても症状が出ずに経過する方もいらっしゃいます。

現在、緊急事態宣言が出された都市もあり、全国的に外出自粛傾向となっています。外出自粛なので家にいる時間が増えていきますが、実は、高齢者の場合ひきこもっておとなしく過ごすということも感染したときに重症化させてしまう原因になるのです。自宅に引きこもり、運動などもせずに過ごす、いわゆる生活不活発な状態になると虚弱が進み、心身や脳の機能が低下していきます。そうすると、感染したときに重症化しやすくなるのです。

外出自粛で自宅にいられる方も、自宅の中で可能な限り体を動かしてみたり、人が少ない時間や場所を選んで少し散歩をされることをおすすめします。散歩をされる際にはマスクを着用し、帰宅後の手洗いうがいは忘れずに行いましょう。

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子供や妊婦は?

高齢者と同様に新型コロナウイルスにかかりやすく重症化しやすいのが子供と妊婦です。最近では0歳児や妊婦さんが感染したというニュースを聞くことも増えてきました。子どもの場合、まだまだ感染した人数は少ないものの、感染のしやすさは大人と同じということが分かってきています。症状としては熱が出たり乾いた咳など軽い風邪のようなものを認めることが多いとされます。肺炎にまでいたる割合や、重症化する割合は大人よりも少ない傾向にあるとされています。しかし年齢の低い乳児や、喘息など呼吸器系の病気を持っている子供は重症化しやすい可能性があるとされており、注意が必要です。子どもは予防のためにしっかりとマスクを装着して過ごすということが非常に難しいため、対策として外出を控えるほか、咳をしている方がいれば1~2mは離れた場所に移動させる、親が感染しないということが予防になります。また、もしも母親が感染した場合、授乳は感染予防の観点から控えることがベターとしていますが、これについては現在研究中です。

妊婦も免疫力が下がり新型コロナウイルスに感染しやすい方に分類されます。妊婦は、ホルモンバランスの乱れや、子どもに栄養が持っていかれることによる栄養不足、睡眠不足などさまざまな要因が重なって免疫力が低下しやすくなるとしています。また、妊娠後期は子宮が増大することによって、呼吸器の機能が妊娠していない時に比べて約20%低下するとされていることもあり、妊娠後期には呼吸器系の感染症は重症化しやすいという情報もあります。

⺟体の呼吸器感染症が胎児に直接感染することはないとされています。さらに妊娠初期のコロナウイルス感染症の場合は、現時点では直接、胎児の先天奇形のリスクとなることは考えにくいとされています。また妊婦、胎児のコロナウイルス感染症が死産や早産を起こしやすいとする報告もありません。現段階では妊娠中だからといって過度に心配せずに、他の方と同様の対策を行うことが重要です。

どんな持病を持っている人が重症化しやすい?喫煙者は?

成人であっても持病がある方の中には新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい可能性がある方がいます。新型コロナウイルスが重症化しやすいのは糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制薬や抗がん薬などを用いている方といわれています。特に呼吸器疾患については、重症化しやすいだけでなく持病そのものを悪化させる可能性も懸念されます。

持病のある方のコロナウイルスによる死亡率を見てみると、心血管疾患が10.5%、糖尿病が7.3%、慢性呼吸器疾患が6.3%、高血圧が6%、悪性腫瘍が5.6%としています。そのため持病のある方にとって重要なことは、コロナウイルスの感染予防だけでなく、持病の管理をしっかり行っておくことも重要です。

また、病気に罹患していない方であっても、コロナウイルス感染症で重症化しやくなる可能性を高めるのが喫煙です。喫煙は電子たばこを含むすべてのたばこにコロナウイルス感染症の重症化リスクを高めることが報告されています。アメリカの医学誌によると人工呼吸器を必要とする患者や亡くなった方などのうち25%以上が以前もしくは現在喫煙をしていたなど喫煙と関連していたというデータもあり、WHOでは現在喫煙者の禁煙を勧めています。

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監修:クリニックフォアグループ医師
更新日:4月27日