2020.04.16

新型コロナウイルスはこれからどうなるのか?クリニックフォアグループ医師が解説いたします。

監修:クリニックフォア CMO
村丘寛和 医師

新型コロナウイルスによって緊急事態宣言がでて、景気の減速はリーマンショックの10倍とも言われており、人類にとって危機的な状況になっています。感染症だけの問題でなくそこから波及する経済的な影響が非常に大きく、生命に及ぶ深刻なダメージを受ける人が増えてくると思います。この問題を早期に解決することが急務でありますし、みなさんが正しい理解を持つことが非常に大事になっています。

では、この事態はどうすれば収束するのでしょうか?

ウイルスの流行が収束する上で非常に大事な考え方である「集団免疫」、「ワクチン」、「治療薬」について説明しながら、今回の事態がどのように収束するのかについて考察していきたいと思います。

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集団免疫について

ワクチンという手段について

治療薬という手段について

集団免疫について

もし我々の世界に、治療薬もワクチンもなかったとしたら、「集団免疫」というものが成立することによってウイルスのこういった事態は収束します。ウイルスは単独では存在できず、必ず人間などに寄生して増える、ということで活動を維持しています。寄生相手を死滅させてしまったらウイルス自身も最終的には絶滅してしまうので、程よいところで均衡点を保つようになっています。

はじめは、宿主側 (寄生される側)である人間が対抗策をもっていないために、ウイルスが体に入るといろんな悪さをしますし、症状が悪化する人も出ます。しかし、助かる人も現れますし、不顕性感染といって、元々の抵抗力が強いため、ウイルスに感染しても免疫がウイルスを追い出してしまうので発病しない人も一定数います。

今の新型コロナウイルスに対しては、ウイルスに対して抵抗力を持った人が全体の6~7割になると「集団免疫」というものが成立します。この集団免疫というものが成立した状態になると、抵抗力の低い人にたまに流行することはあっても、人類全体がパンデミックに恐れ慄く、という状態にはならず、一定の均衡点が訪れて、ある種、ウイルスと人間が共存するようになります。実は、多くの風邪ウイルスや、インフルエンザウイルスもこの状態になっているのです。

ただし、これには非常に長い期間がかかるというのが問題です。スペイン風邪が大流行して、世界中で何億人もなくなったということが、100年ほど前に起こりました。人類は治療薬やワクチンをもっていなかったので為すがままにやられて、流行が数年間続きました。このスペイン風邪で世界大戦が終わるのが早まったと呼ばれるほどのインパクトがあったのです。

このように、均衡点に落ち着いたとしても数年間かかってしまうとすると、あまりにも犠牲者の数が増えてしまいますし、もうすでに新型コロナウイルスでは何万人もの方が亡くなられているのに、これが数年続くともっと多くの人が犠牲になるでしょう。さらに、今のような自宅謹慎が長引くと、経済的な影響もはかりしれず、そう言った問題で命に危険が及ぶ人も甚大になります。

ワクチンという手段について

では、ワクチンという手段はどうでしょうか?

インフルエンザは、元々抵抗力を持っている人と、意識が高くてワクチンを打つ人を合わせると「集団免疫」というものが結果として成立してることになり、大流行せずに済んでいます。このように、ワクチンは非常に重要なツールで、新型コロナウイルスについても、ワクチンが開発されれば、集団免疫が成立して、事態が収束すると思います。

ただし、ワクチンの開発には時間がかかります。うまくいきそうなワクチンができたとしても、量産化して皆さんに行き渡らせるまでにはかなりの時間がかかります。インフルエンザワクチンを例にしていうと、今年流行ったものをもとに、行政が来年流行りそうな型を決定し、次の年のワクチンを決めて夏場から秋にかけて作って、ようやく冬に間に合うということになっています。それでも、今年は若干足りないということになることもあります。これを、世の中の人が非常に打ちたがっている新型コロナウイルスのワクチンでいえば、みなさんに行き渡るまでは、どんなに早くても1~2年はかかってしまいます。ですので、ワクチンの開発は急務ですが、直近で何かができるわけではないと考えられます。

治療薬という手段について

唯一、この状態を変えられるゲームチェンジャーとして期待できるのが、治療薬です。現在、治療薬としては、アビガンをはじめとする、複数の候補薬がありますが、アビガンが一番有望だと考えられます。

別の記事で詳しく説明していますが、アビガンについては、作用機序 (薬が人体に対して働くメカニズム)を考えると、明らかに新型コロナウイルスの増殖過程の部分に効くということが科学的な理論を考えても納得できます。

>>アビガンについて詳しくはこちら

一方で他の候補薬は、全く異なる薬でたまたま副次的な効果で効くかもしれないというものがいくつかあるということです。ですから、現状では、アビガンに期待をせざるを得ない、という状況ではないかと考えられます。

ただし、仮にアビガンが効くとなったとしても、病気にかかった人が重症化しにくくなるだけであり、病気にかかってしまうという点については解決していないので、最終的には、ワクチンや集団免疫ができないと根本的な解決にはなりません。しかし、今のような自宅謹慎・経済的な減速を何年にも渡ってつづけるというのはとても現実的ではないので、有効性のある治療薬で諸々の経済活動をしていいという政治的な決断を下すことができるかどうかが非常に大事です。

アビガンに関しては、臨床試験が日本や海外で行われており、有効性が確かめられれば、最速で今年の夏から使えるようになる可能性があります。また、コロナウイルスに関しては、もともと冬風邪の原因になっているウイルスですから、高温・多湿・紫外線には、一定程度の弱さがあるのではないかと考えられます。それでも完全に収束する保証はないですが、夏場においては、高温多湿が著しい日本では感染が減速してくる可能性があります。アビガンも加わってくれれば、一旦の収束を見る、ということになるのではないでしょうか。このシナリオが、経済的な被害等を最小限に抑えることができる理想的なコースなのではないかと考えられます。

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監修:クリニックフォア医師
更新日:4月16日

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。