2020.05.22

コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破?スウェーデンの新型コロナウイルス対策について医師が解説します。

コロナ対策についてロックダウンなどの首都封鎖や外出制限を出している国が多い中、1カ国だけ独自の路線で新型コロナウイルス対策に講じているスウェーデン。

この独自対策はどのような効果があったのか、またこの政策は果たして正しかったのかどうか詳しく解説していきます。

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1スウェーデンの新型コロナウイルスによる死者数は?

まず、スウェーデンが新型コロナウイルス対策として独自にどのような対策を取ったのかをご紹介します。

スウェーデンは、世界各国が行っているロックダウンや、日本がこれまで行ってきている緊急事態宣言等による外出の規制をかけて人との接触を避けさせ、感染拡大を防ごうとした考え方とは真逆で、今まで通りの生活を継続していく中で集団感染をおこし、集団免疫を獲得していこうという考え方でした。そのためレストランなど飲食のできるお店もパブやクラブなどもすべて通常営業をしています。マスクをせずに会話をしていたり、道に唾を吐きかけるという様子も見られるようです。このスウェーデン独自の対策の結果、スウェーデンの新型コロナウイルスの感染者数はどうなったのでしょうか。

当たり前ですが、感染者数はどんどん増え続け5月7日の時点での情報では新型コロナウイルスの感染者数は少なくとも2万4623人、死者数は3040人に達しているとしています。この数値は北欧の中でもずば抜けて高く、人口100万人あたりのスウェーデンの死者数は301人、ノルウェーの40人、デンマークの87人、フィンランドの46人となっています。これだけ感染者数や死者が出ているスウェーデンでは、封鎖措置をしなかった政府の対応に世界各国から否定的な声が上がっています。

スウェーデン政府は国民に、「発熱やせきなどがあれば自宅療養する、他人とは社会的距離をとる、可能なら在宅勤務する、70歳以上は出来るだけ他人と接触しない、50人超の集会は禁止、店での飲食は席と席の間隔を開ける」などの要請や制約をしています。ですが、学校も中学以下は休校していませんし、人々の行動パターンも変わっているとは言えません。スウェーデン政府は国内の経済活動をストップさせたり都市封鎖をしない代わりにスウェーデン国民は国民一人一人の行動に責任を持つようにと求めました。この方針についてスウェーデン国民は大方賛同しているようです。

日本政府はスウェーデンの感染状況を受け、6月15日まで不要不急の入国をしないよう求めています。

この独自対策はどのような効果があったのか、またこの政策は果たして正しかったのかどうか詳しく解説していきます。

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2.厳しい封鎖措置を取らず、集団免疫獲得を目指す政府の方針は正しかったの?

そもそも集団免疫とは何かについて解説していきます。

集団免疫とはある程度の人数の方がウイルス感染を起こして免疫を獲得することで感染拡大を抑えることをいいます。自然に感染するという方法以外にワクチン接種をすることもこの集団免疫の理論に当てはまります。新型コロナウイルス感染症の場合、全人口の少なくとも60%程度が免疫を保有する必要があると考えられています。

これを踏まえて、集団免疫獲得を目指す政府の方針は正しかったのでしょうか?感染者数や死亡者数を見る限り、この方針が正しかったとは言えないでしょう。ですが、全く正しくなかったとは言い切れません。なぜ政府の方針が正しくないと言い切れないかそのポイントは、制限を緩くして市民1人1人に行動を求めたことです。

そもそも制限が緩いため、市民は今まで通りの生活を送ることができます。緊急事態宣言を経験している日本人ならお分かりになるかもしれませんが、行きたいところに行けない、やりたいことができないということはストレスとなります。実は日本もスウェーデンと同様に要請レベルであり、法的に罰せられるということはありませんでしたが、それでも緊急事態宣言によるストレスは計り知れないものでした。スウェーデン市民は1人1人が適切な行動をすることで自由を守られたと感じているようです。実際に、自分が感染リスクがあると感じている方、高齢者や赤ちゃんを育児している方などははなるべく自宅で過ごす、電車に乗らないなど自分で対策をしていたようです。

現時点ではまだスウェーデン国民全体の60%程度が集団免疫を確保したまでには至っていないためこの政策が成功であったかどうかについての答えは出ていません。また、新型コロナウイルスが一度免疫を獲得すれば二度と感染しないウイルスであるという確証はなく、免疫期間が短いのではないかということが考えられています。実際の研究においても、新型コロナウイルスに感染した方の血液検査をして調べたところ、抗体は非常に少なかったということも分かっています。

もしも、新型コロナウイルスが長期にわたって免疫を獲得できないということであればこの政策は失敗に終わるかもしれません。今後、この政策が吉と出るか凶と出るかはWHOや研究者の間でも動向に注目が集まっています。

この独自対策はどのような効果があったのか、またこの政策は果たして正しかったのかどうか詳しく解説していきます。

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3.子供・高齢者を守れていなかった?

この政策が成功か失敗かは今後分かっていくものとしていますが1点だけ明らかに失敗したとしていることがあります。それは赤ちゃんやお年寄りという弱い立場の方を守り切ることができないということです。

実は、スウェーデンの新型コロナウイルス感染症による死亡者のうち約50%が介護施設に入居する高齢者であるということが分かっています。スウェーデンの制限が緩い街並みを介護施設で働く方も医療者もマスクをせずに普通に生活していると言います。なかには、マスクをせずに介護施設で介護にあたっている職員がいるという情報もあります。抵抗力の弱い高齢者がたとえ、感染のリスクがあるとして施設内で過ごしていても介護職者たちが外からウイルスを持ち込んでしまえば容易に感染してしまい、施設内感染として感染は爆発的に広がっていきます。スウェーデンの外相もこの政策の中で現段階で言える唯一の失敗した点であると語っています。ですが、ロックダウンをしたからと言って高齢者施設の感染を抑えられたかどうかという点についても疑問であるとしています。

スウェーデンの新型コロナウイルスに関する今後の動向が気になるところではあります。こちらの記事でニュースなどの情報をもとに、新しい情報が出ましたら詳しく解説させていただきます。

高齢者や乳幼児、そして基礎疾患を有しているという方は熱中症のリスクが一般の方よりもさらに高まることが考えられます。気象情報などしっかりと情報収集をし、自分の体調に合わせて計画的に外出をして熱中症を予防していきましょう。

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公開日:5月18日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

https://www.afpbb.com/articles/-/3282134

https://www.google.com/url?q=https://www.afpbb.com/articles/-/3282134&sa=D&ust=1590127161790000&usg=AFQjCNF5xCJNcxyCgPwT4dIoSmY_UyA_Yg

https://www.google.com/url?q=https://www.asahi.com/articles/ASN5M4R1MN5LUHBI00R.html&sa=D&ust=1590127161791000&usg=AFQjCNEX7V82-79710MtsIUbMUU1jFaOjQ

https://www.google.com/url?q=https://www.jiji.com/jc/article?k%3D2020042300702%26g%3Dint&sa=D&ust=1590127161792000&usg=AFQjCNHUuSII_fu4DneBqyh27pz44Tamfg

https://www.google.com/url?q=https://www.swedenabroad.se/ja/about-sweden-non-swedish-citizens/%25E6%2597%25A5%25E6%259C%25AC%25E5%259B%25BD/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A7%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2587%25E3%2583%25B3%25E3%2581%25AB%25E8%25A1%258C%25E3%2581%258F/covid-19.jp/&sa=D&ust=1590127161795000&usg=AFQjCNFFpizul5BE8iupKoVSqNay_MO5Lw

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。