2020.08.12

新型ブニヤウイルスとは?どんな症状が出るの?医師が解説します。

新型コロナウイルスの陰に隠れて中国では、新型部ヴニヤウイルスの感染報告がニュースになっています。新型ブニヤウイルスとはどのような感染症なのか、日本で発生する可能性があるのかについて詳しく解説していきます。

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新型ブニヤウイルス感染症とは?

新型ブニヤウイルス感染症は、中国江蘇、山東、浙江各省の一部地域で今年に入ってから感染が確認され、8月に入ってから徐々に報告数が増えつつある感染症です。新型としていますが、初めて流行ったのは2010年頃、この病気の報告が挙がったのが2011年としています。そのため、新型コロナウイルスのように全く新しいウイルスというわけではなく、既に一度流行をしていたウイルスとなります。

新型ブニヤウイルス感染症とは、SFTSウイルス(ブニヤウイルス科フレボウイルス属)に感染することによって起こる感染症です。感染経路は主にマダニに噛まれることであり、タカサゴキララマダニとフタトゲチマダニの成虫に噛まれることで感染します。ほかにも、中国では患者の体液や血液との接触によって感染した例も報告されています。

日本でも新型ブニヤウイルスの感染事例がある?

実は、新型ブニヤウイルスは過去に日本での感染事例があります。日本で初めて感染が報告されたのは2013年なのですが、国際感染症センターで調べたところ、2005年にも患者が発生していたことが報告されています。

日本で新型ブニヤウイルス感染症の原因となるSFTSウイルスを保持したマダニがいると報告された地域は北海道、岩手県、宮城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、岐阜県、福井県、京都府、滋賀県、宮城県、岡山県、三重県、徳島県、島根県、高知県、愛媛県、山口県、宮崎県、鹿児島県となります。

また、新型ブニヤウイルス感染症の感染者が確認された地域は兵庫県、岡山県、広島県、島根県、山口県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、長崎県、宮崎県、熊本県、鹿児島県となり、西日本に住んでいる方の感染報告が多く挙がっています。

日本での感染者についてのデータを見てみると、男女比は2:3で女性が多く、60歳~80歳代の方に感染者が多い傾向にあり、特に、70歳代の方が多く感染しています。死亡率は33%程としており、感染者の約3人に1人が死亡しているということになります。

特に5月に感染する方が多く、次に7月、8月の感染者が多い傾向にあります。

新型ブニヤウイルス感染症になるとどうなるの?

新型ブニヤウイルス感染症の原因となるはSFTSウイルスは6~14日間の潜伏期間を経て感染が成立します。1~7日間、38度を超える発熱が見られます。また、嘔気、嘔吐、下痢、下血、腹痛といった消化器系の症状、頭痛、筋肉痛、出血症状、リンパ節の腫脹などが見られます。検査をすると、血小板や白血球の減少が見られ、出血しやすい状態となっています。他にも肝機能の低下が見られます。

軽症の場合にはこのまま自然に治癒していき、約2週間ほどで完治に向かっていきますが、重症化すると感染から8日~14日以内に臓器不全に陥る等命の危険を伴います。

症状はほかの疾患でも起こることのあるもののため、新型ブニヤウイルス感染症であるかどうかの判断が非常に難しく、新型ブニヤウイルス感染症がまだ認知されていなかったときには、HIV感染に似た症状であったためいわゆる「陰性エイズ」というように呼ばれていました。

特異的な治療方法や特効薬がないため、対処療法が中心となります。

新型ブニヤウイルス感染症を予防するためには?

新型ブニヤウイルス感染症を予防するためにはマダニに噛まれないようにすることです。

森林や低木の茂み、開けた牧場、草原、山地等に行かれる際には虫よけを使用したり、肌の露出尾を避けるような服装をしていくようにしましょう。

もしも、マダニに噛まれたときには自分で取ろうとすると、マダニは噛む力が強いため、自分で剥がすと、ケガをする可能性があります。一部サイトでは自分でマダニをはがす方法も載っていますが、これは幼虫の場合などです。新型コロナウイルス感染症の原因となるマダニは成虫であることもあり自分で剥がすことが難しいと考えられます。

マダニに噛まれたら速やかに、できれば24時間以内に医療機関を受診しましょう。マダニは噛まれてからすぐに血を吸い始めるわけではありません。時間がたつと血を吸い始めるためどんどん剥がしにくくなっていきます。そのため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。もしも自分で剥がすことに挑戦するならばピンセットなどを用いてマダニの口部分をつまみ、皮ふと垂直にゆっくりと剥がしましょう。

また、マダニに噛まれてから数日後に発熱をした場合には、新型ブニヤウイルス感染症の可能性もあります。体液で家族などに感染させる可能性もあるため医療機関に連絡をし、指示を受けるようにしましょう。

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公開日:8月12日

監修:クリニックフォアグループ医師

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。

参考文献

国際感染症センター http://dcc.ncgm.go.jp/prevention/topic/060/topic13.pdf

東京大学医科学研究所 アジア感染症研究拠点 https://www.rcaid.jp/news/individual2011.html