2020.10.29

発熱した場合、新型コロナとインフルをどう判断する?医師が解説します。

今年の冬は発熱をした場合、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの感染、風邪など様々なことが考えられます。

もし発熱をした場合、どうやって病気かどうかを判断していけばよいのでしょうか。発熱と病気の見極めについて詳しく解説していきます。

この発熱は新型コロナ?インフルエンザ?どうやって見極める?

発熱があった時に、もしかして新型コロナウイルスに感染したのでは?と思われるかもしれません。冬に特に流行をする感染症にインフルエンザがあります。新型コロナウイルスとインフルエンザを見極めるにはどうすればよいのでしょうか。

まず、新型コロナウイルスは多くの症例で発熱、咳、咽頭痛、鼻汁、頭痛などがみられます。割合としては10%未満になりますが、下痢や嘔吐といった消化器症状が見られることもあります。これらの症状が1週間以上続く場合、新型コロナウイルス感染が懸念されます。

一方、インフルエンザは38℃以上の高熱、頭痛、関節痛・筋肉痛、全身のだるさ(倦怠感)が主症状となり、咽頭痛、咳については出る方と出ない方がいらっしゃいます

インフルエンザと新型コロナウイルスでもっとも異なる点はです。

インフルエンザは38度以上の高熱が出る確率が高い一方で、新型コロナウイルスでは、37.5度以上を発熱の目安とするという程度で、インフルエンザ程の高熱が出るという報告が少ないことが特徴です。インフルエンザの場合は、急性熱性感染症として症状にも38度以上高熱と書き加えられているのに対して、新型コロナウイルスは高熱ではなく発熱という程度にとどめられています。そのため、38度以上の高熱が急速に出てきた場合はインフルエンザの可能性を考えても良いでしょう。

また、新型コロナウイルスは呼吸器感染症といわれていることもあり、呼吸器症状がメインで見られます。一方、インフルエンザは急性熱性感染症のため、高熱がメインの疾患であるといえます。そのため、咳や呼吸困難感など呼吸器系の症状が強く出ているという場合には、新型コロナウイルス感染を考えておくとよいでしょう。

↓↓全国どこでも受診可能!

インフル予防内服薬のオンライン診療について

新型コロナウイルス感染症かインフルエンザかを判断するにはどうすればいい?

先ほどもお伝えしたように、細かく見れば新型コロナウイルス感染症とインフルエンザでメインとなってくる症状は異なります。ですが、これはあくまで一般論で、どちらのウイルスも感染したときに必ずこの状態になるとは限りません。

インフルエンザにかかって咳やのどの痛みが強く出る方もいらっしゃいますし、新型コロナウイルスに感染して急速に高熱が出るという方もいらっしゃいます。また、新型コロナウイルス感染症の症状の一つとして挙がる味覚異常や嗅覚異常ですが、こちらは、インフルエンザや風邪であっても起こることがあります。ですので、ここまでご紹介してきたことは絶対にこの経過をたどるということではなく、あくまでインフルエンザと新型コロナウイルスの一般論として捉えてください。

それでは、新型コロナウイルスとインフルエンザどちらにかかっているのかを知るためにはどうすればよいでしょうか。

医師など医療のプロであっても症状のみでインフルエンザと新型コロナウイルス感染症を判断することは難しいとしています。そのため、新型コロナウイルスやインフルエンザにかかっているかどうかを知るためには検査を受けることが最も確実な方法となります。

新型コロナウイルスに感染したかどうかを調べるのはPCR検査、インフルエンザに感染しているかどうかを調べるためには迅速抗原検出キットを使う検査が行われます。どちらの検査も医療機関でしか行うことができません。発熱の原因を調べたいという方は医療機関で検査を受けるようにしましょう。クリニックフォアでも検査を行なっておりますので、ぜひご活用ください。

発熱で医療機関を受診してもいいの?

とはいえ、新型コロナウイルスに感染している可能性もあるのに近所のクリニックなどで検査を受けていいものかどうかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

この時のポイントは2つあります。まず1つ目が周囲の感染状況です。例えば、新型コロナウイルス感染症患者と濃厚接触にあったという方、自分の学校や会社あるいは近所などで新型コロナウイルスの感染者が出ているという時に発熱が見られたならば自分も新型コロナウイルスに感染していると考えておくことが必要です。

また、軽い発熱であったとしても4日以上継続している場合も新型コロナウイルスの感染を考えておくとよいでしょう。この場合は帰国者・接触者相談センターやかかりつけ医、地域の相談窓口等にあらかじめ電話でご相談ください。感染が疑われると判断された場合には帰国者・接触者外来で検査を受けることとなります。

一方、インフルエンザの患者と濃厚接触にあった方や、学校や会社、近所などでインフルエンザの感染者が増えているという場合はインフルエンザの感染を視野に入れて検査を受けましょう。インフルエンザの場合は、近所のクリニックやかかりつけ医で受けることができます。

どちらも当てはまった場合や、どちらも当てはまらず判断に迷うという場合は、新型コロナウイルス感染を疑い、帰国者・接触者相談センターやかかりつけ医、地域の相談窓口等に電話で相談して指示を受けることをおすすめします。クリニックフォアでも検査を行なっておりますので、ぜひご活用ください。

今年の冬の対応についての意見

日本感染症学会では2020年の冬は新型コロナウイルスがまた流行する可能性を懸念しており、インフルエンザの流行と重なる可能性を指摘しています。そのため、感染症学会では「原則として、COVID19 の流⾏がみられる場合には、インフルエンザが強く疑われる場合を除いて、可及的に両⽅の検査を⾏うことを推奨」しています。

今年の冬の発熱はインフルエンザや風邪だけでなく新型コロナウイルス感染症をも視野に入れた対応が必要となるのです。

インフルエンザ薬の予防内服とは?

インフルエンザ薬の予防内服についてご存知でしょうか。予防内服とは、実際の治療に使われる薬を予防目的で使用することです。

例えば、受験や大事な会議など、ご自身やご家族に、どうしても休めない用事がある時、また、ご家族や会社の同僚など周囲の方がインフルエンザに感染された時、抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防することができます。

↓↓全国どこでも受診可能!

インフル予防内服薬のオンライン診療について

「新型コロナ相談」LINE公式アカウント

クリニックフォアグループでは、Lineの「新型コロナ相談」アカウントを開設し、BOT形式で疑問・ご質問にお答えしています。
クリニックフォアグループの医師が、厚生労働省やWHOの提供している情報や論文を元に作成しています。

監修:クリニックフォアグループ医師

公開日:10月29日

参考文献

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q5-1

日本感染症学会 http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2008_teigen_influenza_covid19.pdf

東京都感染症情報センター http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/2019-ncov/qa/qa1/

一般社団法人日本呼吸器学会 https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=126

シオノギ製薬 http://www.shionogi.co.jp/wellness/diseases/influenza.html

新型コロナウイルス診療ガイドライン https://www.mhlw.go.jp/content/000631552.pdf一般社団法人日本耳鼻咽喉学会 http://www.jibika.or.jp/citizens/covid19/mikaku.html