マスクはどの程度新型コロナウイルス感染予防に効くの?医師が解説します。

新型コロナウイルス感染症が世界中で大流行しているこのコロナ禍において、コロナに対する様々な情報が飛び交っていてどれが本当なのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

例えば、集団免疫をつけるべきだからマスクなどしないほうがいいだとか、そもそもマスクはコロナ予防には効果が無いからするだけ無駄だとか、コロナはただの風邪だから恐るに足らないだとか、マスクに対して懐疑的な意見を主張する人もいらっしゃいます。

今回は、結局マスクはどの程度コロナ予防に効くのかといった話題について、詳しく解説したいと思います。

(この記事は、2020年11月末での情報を基にした内容となります)

マスクはどの程度コロナ予防に効くの?

ではまず、マスクは実際どの程度コロナ予防に効くのでしょうか。

この話題に関しては、感染症専門医の方がわかりやすく解説している記事がありますので、要約してお伝えしようと思います。

まず一般にマスクに期待されているであろう感染予防効果に関してですが、コロナウイルスは基本的に飛沫感染という感染様式で感染していきます。そのため、マスクにより唾や痰などの飛沫が飛ぶのを防ぐことができる、また口からの侵入を防ぐことができますので感染予防効果があると考えられています。

実際にアメリカでは健常者も含めた全員がマスクをすることで、新型コロナの新規患者数が1日あたり最大2%減少した、という研究報告があります。 また、中国では感染がわかる前から家庭内でマスクを着用することで家庭内感染を79%減らしたという報告もあります。

ウイルスはマスクの網目よりも小さいからマスクは意味がないという反論もありますが、これは空気感染するようなウイルスの場合です。新型コロナウイルスは基本的にインフルエンザウイルスなどと同じく飛沫感染であるとされており、不織布マスクで予防することができると考えられます。

さらにもう一つの効果として、マスクをすることでコロナウイルスに感染しても重症化を防げる可能性があることが示唆されています。これはマスクによりコロナウイルスが体内に入るのを完全には防げなくても、身体内に入るウイルスの絶対数を減らすことができるということが理由だと考えられています。

効果のないマスクとは?マスク選びで気をつけることは?

では、マスクによって効果に差はあるのか?効果のないマスクはあるのか?またそのようなマスクを選ばないようにマスク選びにおいて気をつけるべきポイントを解説します。

まず効果のないマスクについてですが、一般に市販されている多くの不織布マスクは、サージカルマスクやN95マスクと言われる、医療従事者が身につけているようなマスクとほとんど同じ飛沫防止効果があると報告されています。ただし、布マスクは目が荒いため、やや効果が劣るとされています。

注意すべきなのは、バンダナやネックゲイター、などは何もつけていないのと同じくらいの効果しかなく、それらは感染予防の観点ではつける意味があまりないとされています。

マスク以外に新型コロナの有効な対策方法は?

では、マスク以外に有効な対策方法は他に何があるのでしょうか。

体内にウイルスを入れないことと、ウイルスが入ってしまってもその数を減らせるようなことを満たすのが有効な対策です。

具体的には手洗いうがいをしっかり行うことで自分の手からウイルスが体内に入るのを防いだり、三密を避けることは現時点で効果的な対策だと言えるでしょう。

また、最も大切なことは、不確かなことに基づいて不十分な感染対策を取らないようにすることです。コロナ禍が長引いて慣れてきたからといって侮らないようにしてください。

監修:クリニックフォアグループ医師 

公開日:12月15日

参考文献

マスク着用による新型コロナの感染防止効果について https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201010-00202347/

マスクが新型コロナの「重症化」を防ぐという仮説と、その後の議論や新たなエビデンス https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201025-00204606/