2020.08.07

新型コロナウイルス接触確認アプリココア(COCOA)とは?医師が解説します。

新型コロナウイルス感染者との接触を知ることができるアプリが2020年6月20日よりリリースされました。まだこのアプリをダウンロードしていない、アプリについて知らないという方に向けて、新型コロナウイルス接触確認アプリについて詳しくご紹介します。

↓自費診療のオンライン診療はこちら

新型コロナウイルス接触確認アプリ、ココア(COCOA)ってなに?

新型コロナウイルス接触確認アプリとは、新型コロナウイルスの陽性者に自分が知らない間に接触していたことが分かるアプリです。厚生労働省が管轄しているアプリで、COVID-19 Contact Confirming Applicationを略してCOCOAと呼ばれています。

新型コロナウイル感染症の陽性者と1メートル以内、15分以上の接触した可能性がある場合にアプリより通知が送られてきます。通知が送られてきた際に自分の症状や周囲の方の状態を入力すると、帰国者・接触者外来等の連絡先が表示され、検査の受診などの案内がされます。このアプリを利用することで、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性が素早く分かり、検査の受診など保健所、医療機関のサポートを早く受けるための方法を教えてくれることがメリットとなっています。

厚生労働省が提供する新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた接触確認アプリ「COCOA」

個人情報が漏れないか心配?

新型コロナウイルスの陽性者と接触したかどうかの情報を収集する方法としてBluetooth(スマートフォンの近接通信機能)が利用されています。このアプリのメカニズムは、Bluetoothで自分のアプリがダウンロードされているデバイスから近くのデバイス(スマホやタブレット)に信号を送り、その信号の強さからお互いの位置を測定します。1メートル以内、15分以上接触をしたデバイスの情報を暗号化して自身のデバイスへと記録をしています。

PCR検査を行なった結果、陽性と診断された場合、ご本人がアプリを用いて感染をした旨の報告を出す必要があります。病院で発行されるパスコードを用いて入力するシステムになっているようです。その後、このアプリをまとめているサーバーから、自分のデバイスの中に感染者と同じ暗号が記録されているかどうかを確認します。そしてデバイスより感染者と濃厚接触した記録が見つかると感染者と接触しているというようになるのです。この記録は14日で自動的に消去されていきます。この暗号は自分で確認したり、暗号によって個人を特定したりどこで出合ったかを知ることはできません。

また、機器の性能や周辺環境(ガラス窓や薄い障壁など)、端末を所持する方向などの条件や状態により、計測する距離や時間に差が生じますので、100%正確な情報であるというわけではないとされています。

このアプリがリリースされた当初、位置情報を記録して個人の行動を監視しているのでは?などといった意見もありましたが、新型コロナウイルス接触確認アプリではGPSを使用していませんので、自分の行動範囲を知られるということは決してありません。また、氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人の特定につながる情報を入力することもないため、個人情報が収集される、データを知らない間に、行政に利用されるということもありません。このアプリをAndroidで利用する場合、AndroidはOSの仕様上、Bluetooth機能を有効にするために位置情報をONにする必要があるため、位置情報をONにしなければなりませんが、アプリの機能として位置情報の収集は行っていません。

また、このアプリは先ほどもお話ししたようにBluetoothを利用しているため、スマホ以外のデバイスを利用していてBluetoothの機能を使用できない端末をお使いの方、Bluetoothの機能をオフにされている方は利用することができません。

登録方法は?

新型コロナウイルス接触確認アプリを利用するためにはお持ちのスマホで、アプリをインストールすることが必要です。App StoreまたはGoogle Playで「接触確認アプリ」で検索するとすぐにアプリを見つけることができます。また、厚生労働省のホームページにQRコードが記載されていますので、これを使ってもよいでしょう。

アプリのインストール時や通知を受け取るときには通信費がかかりますが、Bluetoothで接触情報を記録している時には通信費はかかりません。

アプリをインストールした後は利用規約に同意し、接触検知を有効にしていただき、スマートフォン本体のブルートゥース(近接通信機能)が有効になっていることを確認し、利用をすることができます。

絶対に登録しなければならないの?

このアプリの利用は利用者の同意が前提となります。そのため、このアプリの利用規約に同意できなければ利用はできません。また、アプリそのものが任意登録ですので、絶対にアプリを登録して利用しなければならないということではありません。また、更に言えば、アプリを利用している方で新型コロナウイルス陽性の診断を受けたからといって絶対に陽性であったことを申告しなければならないということでもありません。

COCOAはプライバシーに強く配慮している反面と、利用者が多いほど効果が高まる仕組みになっています。厚生労働省ではこのアプリを多くの人が利用し、陽性であった場合の情報を正しく、早く入力することで、国民全体の感染拡大を防ぐことにつなげられるのではとしているため、アプリの内容に共感でき、アプリを利用できる環境にある方はアプリを利用してみてはいかがでしょうか。

医療者が考える今後の普及に向けた課題とは?

COCOAアプリは徐々に広がってきているものの、このアプリが十分な効果を発揮するには全国民の6割がインストールする必要があるとの見解もあります。8月5日時点でおよそ1157万件がダウンロードされていますが、この目標には程遠い数字です。

厚生労働省は、実際に集まったデータを公表して、アプリの効果を示すなどしてアピールする必要があるのではないでしょうか。

また、新型コロナ感染症にかかった方を過剰にバッシングをするような社会の構図になっていると、このアプリは普及しないと考えます。不安を助長するだけでなく、正しい知識を持って、コロナ感染症と向き合うことが大切です。

COCOAアプリが接触とみなす定義は、「1メートル以内、15分以上接触」となっていますが、例えば「電車の中でたまたま横に座った人でお互いマスクをしている」、といったシチュエーションであれば、感染リスクにナーバスになる必要はないでしょう。

各個人が、手洗い、うがい、マスクといった基本的な感染対策を行うこと、体調が悪いときは自宅で安静にする、早めに医療機関を受診するなどのリスク管理が極めて重要です。

クリニックフォアグループのオンライン診療について

より便利に診療を受けていただくために、初診から受診可能な自費診療(低用量ピル、アフターピル、AGA・ED相談、美容皮膚科)のオンライン診療を始めました。自宅で・オフィスで・外出先で・スキマ時間に、ご来院いただかなくても、便利に診療を受けて決済いただき、必要なお薬をご自宅までお届けします。
クリニックに来院することによる新型コロナウイルス感染リスクを防ぐ為にも、ぜひご利用ください。

↓自費診療のオンライン診療はこちら

「新型コロナ相談」LINE公式アカウント

クリニックフォアグループでは、Lineの「新型コロナ相談」アカウントを開設し、BOT形式で疑問・ご質問にお答えしています。
クリニックフォアグループの医師が、厚生労働省やWHOの提供している情報や論文を元に作成しています。

公開日:8月9日

作成: クリニックフォアグループ医師 奥村 雄一郎

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。

参考文献

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html#Q2

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000642043.pdf#:~:text=%E6%8E%A5%E8%A7%A6%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA,%E3%81%A7%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html